ミュージック 569246 (203)

名演集(3)

　さて、この巻では１８番「らくだ」が聞きものでしょう。これに勝る「らくだ」は、しばらくでないのでは。
　「風呂敷」も逃せませんね。一人芝居の絶妙さがなんともいえない。

名演集(30)

　おそらく、この噺は、亡き志ん生師匠の後に演じた人はいないでしょう。そういう点では、落語マニアとしては、「最後の」口演として記録しておく必要があるかもしれない。

　ただ、単品で買うとするならば、師匠に対する誤解を持たれかねないので、お奨めしません。

　「全部そろえたい」派の買い物だと思います。

名演集(31)

　この巻に収録された３つの噺は、いずれも、やや、出来がよくない。

　ただ、「火事息子」の江戸の風俗、商人と「勇み」の職に付いた息子の絶妙のやり取りは、秀逸。これが、後年、志ん朝師匠によって見事に完成されたことは、同慶の至りである。

名演集(32)

　この巻は、講釈師であった志ん生師匠の本領発揮というものである。
　率直に言って、落語と講談の中間の不思議な芸だと思う。

　これはこれで面白いが、初心者にはお奨めできません。

名演集(33)

　３２巻に引き続いて「塩原多助」一代記です。前巻と一緒に買わないと全体はわかりません。

　しかし、おまけのようにつけられた「猫の皿」は絶品です。
　この噺の下げは、ＢＥＳＴ３には無理としても、ＢＥＳＴ１０に入りうる見事なできばえだと思います。

名演集(34)

　この巻は、講釈ネタの長編で、講談師であった師匠の面を好きな方、または、このシリーズを「全部そろえたい」コレクター以外には、お奨めできません。残念ですが。

　正直に書いておきます。

名演集(36)

　そろそろ、このあたりから、このシリーズは、在庫一掃セールの様相を呈してきて残念というのが、正直な感想です。

　志ん生師匠の音源を可能な限り残そうという試みは判りましたが、お付き合いしてきた私もここまででした。

　お金に余裕があったら４０巻代までお付き合いしたいと思ってますが。

　ずっと、連載してきたこのシリーズもここまでです。

　また復活したら、何かでもうかったと思って下さい。

名演集(37)

名演集(38)

名演集(39)