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ミュージック 569302 (216)



Captured Angel
販売元: Sony/BMG

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 ダン・フォーゲルバーグのサード・アルバムは、傑作『Souvenirs』の次の作品とは信じられないくらい、元気のない地味な作品です。全作のジョー・ウォルシュからバトンを受け取って初のセルフ・プロデュース作となっているのですが、その言葉から想像する気負いのようなものはあまり感じられません。その後の彼の歩みを考えると、この時期のダンは次の飛翔を迎えるまでの潜伏期間にいたようです。しかし、このアルバムで彼は後の作品で定番となるようないくつかの試みを開始しており、この時期がなかったなら後の飛躍は決してなかったろうと思わせます。
 この頃ダンはテネシー州からコロラド州へと引っ越しています。おそらくこの引っ越しの主な理由は、同じイリノイ州出身のジェイムズ・ウィリアム・ガルシオがコロラドに建てたカリブ・スタジオでレコーディングを行うようになったことなのでしょうが、それ以外にテネシー州での恋愛の破綻があったのではないかと、このアルバムの歌詞から私は想像しています。
 ジョー・ウォルシュがプロデュースを務めた前作では有名プレイヤーを総動員してレコーディングが行われましたが、今作では基本的にはダンが一人で多重録音を行い、ドラムスのラス・カンケルとベースのノーバート・パットナム、それに必要に応じて少数のゲスト・ミュージシャンを迎えるというスタイルに変わっています。そして、このスタイルは今後のダンのレコーディングの基本パターンとなります。
 ダン・フォーゲルバーグは自然体の音楽を愛する素朴なシンガーであると同時に、多重録音を駆使するなど、レコーディング技術を使って凝った音を作るアーティストでもあります。彼がしばしば使う技の中に、インストによってアルバムの導入部を作るという手法と2つの曲をメドレー形式につなぐという手法がありますが、その最初の使用例がこのアルバムの冒頭に収められている「Aspen / These Days」です。
 「Aspen」はダン自身のピアノとストリングスの共演によるインスト作です。アスペンというのはコロラド州の田舎町の名前で、多分ダンが移り住んだのはそこなのでしょう。曲調の方は何やらもの悲しげで、田舎町というイメージではありません。私の勝手な推測としてはダンは失意のうちにこの町に転居したので、その心境を表しているのではないかと思っています。 「These Days」の方は打って変わって、このアルバムの中では珍しく明るく前向きな曲です。若い頃は自由を求めて周囲と衝突していた男が、大人になって伴侶を得ることによって落ち着いた暮らしになったという歌です。ギターを何本もオーヴァーダビングするという手法が試みられ始めています。
 このアルバムの印象を元気のないものにしている理由のひとつが、「Captured Angel」という暗い印象を与える題名の曲がタイトル曲になっていることです。アルバムのカヴァーも手錠をはめられた天使の絵です(この絵はダン自身が描いたもの)。このタイトル曲は、恋愛の失敗によって新たな恋愛に踏み出す勇気を失ってしまった女性のことを“とらわれの天使”として歌ったもので、歌の主人公が彼女に求愛するという内容になっています。しかし、私にはこの“とらわれの天使”がダン自身の姿であるような気がしてなりません。
 ダンはテネシー州で恋愛の破綻を経験したのではないかと私が想像している根拠となっている曲が「Old Tennessee」です。主人公の男性はテネシー州で恋人と暮らしていたのですが、何らかの理由で彼女は姿を消してしまい、どうやらサンフランシスコにいるらしいという設定となっています。主人公の男性は彼女が戻ってくることを願いながらテネシー州で暮らしているという内容です。このアルバムはエンジニアリングが今ひとつで、ダンの多重録音によるコーラスが今ひとつバッチリ決まっているとは言い難いのですが、この曲は比較的良い部類に入ります。
 J.D.サウザーをコーラスに迎えた「Next Time」はタイトル曲と表裏一体と言えるような歌詞を持っています。恋の終わりを経験した男性が、“この次に恋をする時には、恋人の心をつなぎとめられるようにもっと努力しよう”という決意を述べている曲です。J.D.サウザーとダンの声はさすがに美しいハモリを聴かせてくれます。また、アル・パーキンズもやはりゲスト参加しており、郷愁を感じさせるペダル・スティールを聴かせてくれます。
 2度目のメドレー形式に挑戦しているのが「Man In The Mirror / Below The Surface」です。前者は暗い曲で後者は明るい曲なので、曲の変わり目ではまるで暗雲が突如としてなくなって晴天になったような感覚があります。ジョー・ウォルシュからの影響なのか、ダンは前者でスライド・ギターを披露しています。
 珍しくブルージーな異色曲が「Crow」です。後に「Tuscon, Arizona」のような曲を書くことになる前触れのようなものを感じることができます。ゲストでデヴィッド・リンドレーが参加しており、お得意のフィドルのソロを聴かせてくれますが、それ以上にダンが珍しくドブロを弾いているのが印象に残ります。
 ラストの曲「The Last Nail」は前奏がなんとなくイーグルスの「After The Thrill Is Gone」に似ていますが、ヴォーカル・パートが始まるとそのメロディは正にダン・フォーゲルバーグ節という感じで、その後彼が何度も試みるパターンとなっており、ダンのその後の方向性を予見させるエンディングとなっています。歌詞の内容は、遙か昔に別れた恋人に対する気持ちを歌っているもので、彼女は既に結婚しているらしいという設定です。ダンは二人の恋愛がうまくいかなったことを仕方のないこととして諦念を持って歌っていますが、曲の最後では“もし君がいつか男性を必要とすることがあるなら、まだ僕の提案は有効だ”と漏らしています。こうした発想にダンの純粋でいたいという想いを強く感じ取ることができます。
 そして失恋の痛手もいえないまま?’07年12月に前立腺がんで急逝されました。合唱、じゃない!合掌…。




Cara Dillon
販売元: Rough Trade

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

アイリッシュ・トラッド独特の節まわしと、愛くるしい歌声が好きで
時々、思い出したように聴いてしまいます。

中でも“Black is the colour”という、たしかジョーン・バエズも歌っていた
アメリカの古いアパラチアン・トラッドは
いろんな人が歌って、それぞれ趣はちがいますが
ジュディ・コリンズよりもコアーズよりも、やっぱりカーラ・ディロンがいいです。

初めて歌声を聴いたマイク・オールドフィールドの楽曲で
“Man in the rain”も何回聴いたことかわかりませんが
この曲も歌詞を覚えてしまうくらい聴き込みました。

明るくて気さくな方のようですが、そんな人柄とはうらはらに
アルバム全体に物悲しい雰囲気を漂わせる歌声を聴いていると
女性ヴォーカルとしてではなく、女性として惹かれるような
錯覚に落ち入ってしまうほどです。

子育ても少し落ち着かれたことでしょう。
今後益々のご活躍をお祈りいたします。






Cara Dillon
販売元: Sanctuary

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

アイリッシュ・トラッド独特の節まわしと、愛くるしい歌声が好きで
時々、思い出したように聴いてしまいます。

中でも“Black is the colour”という、たしかジョーン・バエズも歌っていた
アメリカの古いアパラチアン・トラッドは
いろんな人が歌って、それぞれ趣はちがいますが
ジュディ・コリンズよりもコアーズよりも、やっぱりカーラ・ディロンがいいです。

初めて歌声を聴いたマイク・オールドフィールドの楽曲で
“Man in the rain”も何回聴いたことかわかりませんが
この曲も歌詞を覚えてしまうくらい聴き込みました。

明るくて気さくな方のようですが、そんな人柄とはうらはらに
アルバム全体に物悲しい雰囲気を漂わせる歌声を聴いていると
女性ヴォーカルとしてではなく、女性として惹かれるような
錯覚に落ち入ってしまうほどです。

子育ても少し落ち着かれたことでしょう。
今後益々のご活躍をお祈りいたします。






Careless
販売元: Mca

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「BISH」の愛称で親しまれている、Mr.AOR「スティーブン・ビショップ」の’76年にリリースされたデビューアルバム。「雨の日の恋(Save It For A Rainy Day)」や「オン・アンド・オン」のヒット曲を収録したアルバム。冷静に考えると今から28年!も前の作品になるのですね…。今聞いても色褪せる事が無いのは「名盤」と呼ぶにふさわしい楽曲の数々の出来の良さだと思います。個人的には?が付きますが、クラプトンがギターで参加しているのも話題になりました。この後に発表されたセカンドアルバム「BISH」も名曲揃いなので是非聞いておきたいアルバムです。




Caribbean Blue
販売元: WEA

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Caribou
販売元: Universal/Polygram

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発売当時、無知な評論家の一部から、駄作などと酷評されたのをよそ目に.個人的にエルトンのスーパースターらしさが頂点を極めた最も華やかな雰囲気の大傑作として、一番好きなアルバムの一つ。
壮大で豪快な華やかさを象徴するような構成と雰囲気をもつ「僕の瞳に小さな太陽」や、これまた華やかさ極まる空前絶後のユニークなピアノ弾き語りの傑作「ティッキング」などの名作バラードが収録されているほか、タンゴ、カントリー、コミカルなオペラ調、ソフトロック、カントリーロック、ラブバラードなど、バラエティに富んだキャッチーなメロディーラインの曲で埋め尽くされた、エルトンファンなら絶対にはずせない魅力満載の一枚だ。




Carl & The Passions - So Tough / Holland
販売元: Capitol

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カール・アンド・パッションズを失敗作と断言する人がいるが、ちょっと変なのではないか?そういう人は多分、本アルバムのエルトン・ジョンの寄稿を読んで、コロッと意見を変えるだろうと思う。このアルバムの大部分は、言うなれば、ビーチ・ボーイズ・ミーツ・フレイム、と言うことになるだろう。新メンバーの新しい味を生かした、ファンキーなこのアルバムは、すごく新鮮なのである。ブライアンが携わったと思われる1、4曲目は、ブライアンの感性が衰えてないことを証明し、デニスがソロで歌う6曲めとラストは、デニスらしい雄大な名曲。アルバムとしてのまとまりはないが、三つの個性が詰まった、楽しいアルバムだと思う。一転して、暗い雰囲気の、オランダの方がつまらないのではないだろうか?しかし、セイル・オン・セイラーはブラザー期を代表する名曲だし、ファンキー・プリティーも妙に引っかかる味がある。そして、このアルバムの雰囲気にまみれて気付かれにくいが、デニスの、オンリー・ウィズ・ユーも、デニスらしい、沈んだ調子の良い曲だ。そしてお楽しみのお伽噺、マウント・バーノン・フェアウェイ(笑)。カールも手伝ったと言われるが、全体ではブライアン色が感じられる、楽しい曲(?)になっている。ブライアンは自分の苦悩などを絶対に出さず、努めて明るく振る舞う。それこそが、ブライアンはロックンロールのモーツアルトとなどと呼ばれる所以だと私は考えている。




Carly Simon
販売元: Elektra

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母が昔大好きだったと聞き、プレゼントしたのがきっかけだった。透きとおった美しい彼女の声は、なにか物憂い、物悲しげな響きすら感じられる。そこが彼女の魅力だ、と思う。REUNIONSは、まさにまったりとした彼女の魅力がつまった曲だし、その次のROLLING DOWN THE HILLSは思わず楽しくなってしまうような軽快なサウンドだ。ぜひ、コーヒー片手にゆっくり楽しんでほしい1枚だ。




Carmine Meo
販売元: EMI

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2年ぐらい前「フィフス・ヘヴン」を聴いて、いいなと思い、他のも聴いてみたいとCD探したけど日本ではお目にかかれず。で、ヨーロッパで見つけました。
まずオペラのような感じを受けました。曲はドラマティックな展開をみせます。サラ・ブライトマンやオリガのようなヴォーカルと、曲はもろヨーロッパといった感じの壮麗で宗教的ともいえるような音です。




Carmine Meo
販売元: EMI France

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