特に、矢部 達哉の「3.Wonderful Days」(NHKドラマ「あぐり」主題曲、「素晴らしき日々へ」)のヴァイオリンが美味しいです。食べたくなってしまうほど柔らかく、美味しく感じます。宮本文昭の「8.Oval」のオーボエも美しく清廉で柔らかい感じがします。
全体を通すと柔らかい感じの曲ばかりではなく、色んな曲が収録されています。ジャネットケイの声も含め、楽器も様々です。いわゆるヒーリングものとは違います。
でも、なぜかやけに部屋になじむCDです。空気に溶け込む感じです。それは、岩代氏の曲が各楽器の魅力を引き出しているせいかなぁ、と。
アンドレアスフォーレンバイダーと比較するとややこじんまりし過ぎの感もなくはないが。このアルバムには、ハープの音色の豊かさ、気高さ、優雅さがほのかに出ているそんな雰囲気です。
<曲紹介>
<1> 軽やかなハープの音色が心地よく響く。紅茶でも飲みながら聴きたいナンバー
<2> ハープのソロ形式なのですが、色彩感が見事に反映されたナンバー
<3> 自然をモチーフにしたらしく、その自然のきら!めきがあふれているナンバー
<4> どこか懐かしさを感じさせる、ちょっぴり哀しいナンバー
日曜日の夕暮れに聴くとはまるかも
<5> フルートが入ってさらにわびしさ度はアップ。
さすらう風を感じてしまうナンバー
<6> なんだかファンタジックなナンバー。クラシカルな奏法だとは思うが、演奏技術は極めて高い。
<10> フルート入り。蛍がモチーフらしい。エコーが少々深くかかりすぎかな。そのため雰囲気が重く感じられる
<12> 優雅なハープの音色に思わずうっとり気分の私
リッチな音の質感=倍音を豊かに含む。ダイアモンドのような音色はかなり得している。雰囲気はまんまゴージャス
今後大いに活躍が期待できる日本の男性ハーピスト 10点中5点