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ミュージック 569462 (113)



日本合唱曲全集「海鳥の詩」広瀬量平作品集
販売元: 日本伝統文化振興財団

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ながらく京都市立芸術大学教授を務めていた広瀬量平の代表的な混声合唱組曲です。

『海鳥の詩』の方は、NHKの委嘱を受けて、1977年の芸術祭に参加し、同年の芸術祭優秀賞を受賞した作品です。「オロロン鳥」「エトピリカ」「海鵜」「北の海鳥」の4曲からなります。作詩をした更科源蔵は北海道在住の詩人ですし、広瀬量平も北海道出身ですから、厳しい北海道の海に生息し、逞しい海鳥の生き方を通して、同じ過酷な風土に立ち向かっている人々への温かい思いが詩に込められているのがよく分かります。

混声合唱組曲『海の詩』は、「海はなかった」「内なる怪魚(シーラカンス)」「海の子守歌」「海の匂い」「航海」の5曲で構成されていますが、組曲で歌われることはめったにありません。2曲目の「内なる怪魚(シーラカンス)」で使用されるトーン・クラスターの書法がアマチュア合唱団には荷が重いですし、3曲目と5曲目にソロがあるのも難点です。ただ4曲目の「海の匂い」はメロディ、和音とも、『海鳥の詩』の先駆となる要素を多分に含んでいますので、愛唱して欲しい合唱曲だと思っています。

1曲目の「海はなかった」は、1975年のNHK学校音楽コンクールにおいて高校の部の課題曲でした。広瀬量平の親しみやすいメロディはコンクールの課題曲らしくなく、岩間芳樹が書いたステキな歌詞がとても印象に残る曲で、高校生の感性に合うものでした。寂寥感がなんともいえない魅力的な作品で、全般に調性がマイナーなのも淋しさを募らせます。この曲だけ単独で、後に多くの合唱団で歌われたのも理解できるほど魅力的です。

先年鬼籍に入られた関屋晋先生の王道とも言える合唱表現が伝わってきます。実力のある松原混声合唱団の歌唱も立派です。1981年に収録されたものです。




日本合唱曲全集 海の構図/中田喜直作品集 1
販売元: ビクターエンタテインメント

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日本合唱曲全集「海の構図」中田喜直作品集(1)
販売元: 日本伝統文化振興財団

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日本合唱曲全集 女に/鈴木輝昭作品集2
販売元: ビクターエンタテインメント

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合唱をやっている方はコンクールなどで耳にした曲があるかもしれませんが、このCDは丸ごと「女に」です。全曲を通して聴くことで一曲を聴く時とはまた違った感動があると思います。コンクールのように一曲を突き詰めていくわけではないので、一曲ごとの完成度はコンクールに比べると低く感じられますが、それを補って余りある感動がそこにあります。今までばらばらに点在していた「わたし」と「あなた」の物語が一つの大きな流れをもっていくのが感じられると思うので、ぜひ聴いてみてください。




日本合唱曲全集「女に」鈴木輝昭作品集(2)
販売元: 日本伝統文化振興財団

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日本合唱曲全集 武満徹作品集
販売元: ビクターエンタテインメント

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巨匠:武満徹氏の合唱作品を集めた一枚です。
女声・混声・男声それぞれの作品数編を一つの組曲にまとめた、「風の馬」という作品と、
氏が書いた歌曲などを合唱用に編曲した「混声合唱のためのうた」が入っています。
個人的にはこの中の「○と△のうた」と、「さくら(日本古謡)」が親しみやすくてお勧め。
あと、戦争で死んだ人々の残した足跡を淡々と語る、谷川俊太郎氏作詞の「死んだ男の残したものは」もいいです。
終戦六十年の今年改めて聴くと、また特に感ずるものがあるでしょう。

はっきり言うと、癖の強い作品が多いです。
まずピッチを取るのが面倒で、且つ各声部でハーモニーをしっかり極めるのも困難です。
お手軽に歌えるものではありません。
聴くのは良いとして、歌ってみたいという思いは微塵も抱けません。
こんな難しい作品をさらっと歌ってしまう東京混声合唱団はやっぱり凄い。
この団体はより一般向けの、普通の合唱曲を歌うとしっくりこないのに、
難しい曲を歌わせるとこんなに素晴らしい演奏を聴かせてくれるのです。(褒めてるんだかけなしてるんだか・・・笑)
合唱作曲家としての印象は木下牧子氏や三善晃氏ほど濃くない武満氏ですが、
氏の作品は、世界の実力のある合唱団が一同に会する演奏会が開かれるとき、
日本代表の合唱団が取り上げることがあったとか。
世界に通じる作品の数々です。




日本合唱曲全集「風の馬」武満徹作品集
販売元: 日本伝統文化振興財団

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岩城宏之さんも武満徹さんも鬼籍に入られましたが、生前の親交が偲ばれるような暖かい仕上がりになっています。代表的な合唱曲で、多くの方に聴いてほしい作品群ですね。20年以上前の録音ですが、最初にこの演奏を繰り返し聴いたものですから、スタンダードになっている演奏です。

武満徹作曲の混声合唱のためのうたには、「小さな空」「死んだ男の残したものは」「さくら」「翼」「島へ」など多くの合唱愛好人に親しまれている合唱曲です。感傷的とも言える懐かしい音楽世界を、透明感溢れるハーモニーで描き上げています。「ノヴェンバー・ステップス」のような時代を切り開いた作品とは違い、肩の力を抜いて聴くことが出来ます。

「小さな空」が大好きです。リスナーをノスタルジーの世界へ誘うような伸びやかな合唱曲で、東京混声合唱団は良い意味でとても抑制された合唱を展開しています。子供の頃、真っ暗になるまで遊んだ幼いあの日の情景を思い浮かべながら、慈しむように大切に作られた小品ですので、ロマンチストの武満徹の性格が、歌詞とメロディの随所にうかがえます。

全曲の演奏に共通しているのは、流れるようなメロディを武満徹の心のままを素直に合唱に表現しているところだと思います。東京混声合唱団の共雑物を削ぎ落としたような透明な合唱に好感を抱いています。一見平易に聞えますが、難しいハーモニーを合唱団に要求していますので、譜面以上に微妙な音程が要求されますが、上手く歌っていますね。

「風の馬」は難しい曲です。紡ぎ出される合唱によって武満徹の意図した音楽の輪郭を明確に描き出せるかどうかが肝要です。譜面も複雑で演奏技術や発声に高度なテクニックを要求される曲ですが、東京混声合唱団はお手本のように歌い上げています。




日本合唱曲全集 小林秀雄作品集
販売元: ビクターエンタテインメント

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日本合唱曲全集「落葉松」小林秀雄作品集
販売元: 日本伝統文化振興財団

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「落葉松」は歌曲の名作としても知られていますが、混声合唱でも歌われており、多くの合唱団の愛唱歌ともなっています。ここでは、木下保指揮、日本女子大学合唱団の名演奏を聴くことができます。田中瑤子さんのピアノが冴え渡っています。
「落葉松」の抒情性豊かな女声合唱に惹かれます。これだけ魅力的なメロディを持った合唱曲はないですね。センチメンタルでノスタルジアを感じる美しい世界がそこに展開されており、感動的なクライマックスまでとてもよく歌われています。

ア・カペラの『優しき歌』は譜面も簡単でメロディも美しく立原道造の詩と小林の曲とのマッチングが絶妙で、合唱組曲としてとても良くまとまっています。伊藤栄一指揮、東京カントライの演奏も大人の合唱を聴かせており、安定感があります。抒情的な歌詞にメロディアスな曲、合唱作品として歌い継いでほしい楽曲です。

『前奏曲』の3曲は少し難解な部類に入ります。メロディやハーモニーに取っ付き難さを感じますので、アマチュア合唱団がコンクール以外で歌う機会はあまりないでしょうが、この東京カントライの演奏を鑑賞して、小林秀雄の音楽世界を堪能してください。

古橋富士雄指揮、東京放送児童合唱団シニアの演奏による『九州民謡によるコンポジション』も上質な女声合唱曲として、今もコンクールで取り上げられています。演奏するのには難しい曲ですが、若いが経験豊富な東京放送児童合唱団シニアの皆さんの卓越した技術力でいとも簡単に魅力的に歌い上げています。「キンキラキン」「稗搗ぶし」「どんたくばやし」という急緩急という構成で、ピアノが伴奏の領域を越えて音楽を作っています。しっとりとした「稗搗ぶし」は見事な歌唱でした。 




日本合唱曲全集 石井歓作品集
販売元: ビクターエンタテインメント

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