7.エロス(ギター:イジュラン)
ほかのブリジットの曲とは一風ちがう曲想です。ちっとギリシャのポピュラーっぽいですかね。
8.1分55秒
これもノイズっぽい音楽、泣き叫びまくって1分55秒というもの。ノイズアーティストにきいてほしい。
9.どこへ行くの坊や
ウーヴァチュプティギャルソン?ジュヴェアレコル・・・ぶきみなスキップがみえてくるような曲想。最後のもうかえってこないってのはきっとなあ・・・
2.素敵な癌
超弩級な題がついていますがけっこう彼女としてはおとなしい部類の曲でしょう。シュルレアルな詩をよくあじわってください。
6.永遠の…
めずらしくリスムにのって歌っている曲です。詩は過激ですが、のりすぎていてどうもブリジットの曲という気がしません。
11.僕が君に作ってあげた子供
死んでしまった子供(そう想起させる)を男と女でしのぶ、ちょっとしゅんとさせる詩がいいです。悲しさも歌にできるところが最近の歌手や作詞家との違いでしょうか。ブリジットの場合は作詞というより作詩だとおもいます。
キューバはブエナ・ビスタ出身のジューサ。ハバナにも長く住んでおり、
都会的なセンスと情感に溢れる歌心は、常に海を身近に接することが出来
る都市としての環境が生み出したのかもしらない。それは正に今の彼女の
作品に大きな特徴として見て取れるもので、豊かな感受性に基づくものだ。
幼い頃からギターを手に取り、後にキューバ独特の弦楽器であるトレスの
習熟に打ち込んだ経験は、伝統的なキューバの音楽への深い理解を促した。
これは単なる演奏技術の習得に留まらず、作曲作詞活動にも深い関わりが
あったと思われる。(トレスはキューバの伝統音楽に欠かせないギター様の
特殊な楽器。)更に今ではベースやピアノの演奏も手がけており、いずれも
高い評価を受けている。
更に、ジューサの音楽的背景はキューバ国内のみにあるわけではない。
情報化された社会の利便性を十分に生かし、ブラジルのMPB新世代派(
本作でも共演しているレニーニを始め、シコ・サイエンス、シコ・セザール
やカルリーニョス・ブラウン等の影響を強く受けたという。)を始めとして、
ファンクやヒップ・ホップ等、ありとあらゆるジャンルを貪欲に取り入れた
彼女の音は、ジャンルという旧世代の垣根を越えた存在の音楽ともいえる。
今回の作品では、レニーニ、セスト・センティド、アイデー・ミラネス、
ケルビス・オチョアといった豪華なゲストが招かれ、彩りを添えた一方、
オリジナル曲は少し減り、ジューサらしさが減ったのではないか。との
指摘もある。しかし、ご安心いただきたい。ジューサはもちろん、彼女
を支えるバック陣も彼女の個性を損なわせること無い演奏を行っている。
デビューから2年。進化し続けるジューサの音は前作「ジューサ」の彼女
らしさとはまた違った形で、新しい彼女らしさを作品として残してくれた。