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ミュージック 701044 (321)



Beethoven: Fidelio
販売元: Orfeo

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Beethoven: Fidelio
販売元: Chandos

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Beethoven: Fidelio
販売元: Teldec

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Beethoven: Fidelio
販売元: Walhall

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Beethoven: Fidelio
販売元: EMI

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Beethoven: Fidelio
販売元: EMI Classics

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Beethoven: Fidelio
販売元: Opera D'oro

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Beethoven: Fidelio
販売元: Osteria

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Beethoven: Fidelio
販売元: Angel

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フィデリオは、無実の罪で囚われた夫を、妻レオノーレが、フィデリオという男性に姿を変えて助けに行く、という夫婦愛と正義の物語である。「フィデリオ」とは、レオノーレの夫に対する「忠実さ」を象徴する偽名であり、意訳すれば「三佐雄(みさお)」とでもなるのだろう。

オペラの世界では、浮気や不倫といったいかにも「人間的」なテーマをめぐってドラマが展開するのが普通だが、ベートーヴェンはこうした人間的現実を、その思想と音楽において拒否していたように思える。そのことが、彼がオペラを1曲しか書かず、しかもそのテーマが、リブレットを読んでいて面映くなるような、単純な勧善懲悪、苦悩を経て歓喜に至るお決まりの筋書きになった理由であろう。しかし、革命の時代に生きた「正義の闘士」ベートーヴェンは、この筋書きに大真面目に取り組んで素晴らしい音楽をつけてしまった。だからフィデリオを観る(聴く)人は、筋書きの無理さ、単純さに戸惑いつつも、次第にオペラの世界に引き込まれ、ついには説得されてしまう。それがこのオペラの聴きどころだと思う。

カラヤン指揮のこの盤は、そうした聴きどころを十分に味わわせてくれるなかなかの名盤である。デルネシュのレオノーレ、ヴィッカースのフロレスタンもいいし、囚人たちが獄舎の暗黒から中庭に出てくる有名な場面でも、カラヤンの指揮は、久しぶりに光を見た囚人たちの戸惑いと喜びまでも感じさせてくれる。しかし、私には、ベートーヴェンの天才は、このオペラでは善よりも悪、歓喜よりも苦悩の描写においてより優れているように思う。ピツァロが歌う復讐のアリア、それに続くロッコとのデュエットは、音楽的に見てベートーヴェンの交響楽的な手法が最も冴え渡っている箇所だと思うが、ケレメン、リッダーブッシュの二人の力量で、非常に説得力のある緊迫したやり取りに仕上がっている。お勧めの一枚である。





Beethoven: Fidelio
販売元: Deutsche Grammophon

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