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当時さまざまな有名グランジ・バンドを手がけて売れっ子だったブレンダン・オブライエンとマシューがタッグを組むことになった通算5枚目。マシュー自身は前作の多少ヘヴィで複雑すぎたメロディから今回はシンプルかつコンパクトなポップソングに仕上げようとする狙いがあったみたいです。しかしポップでメロディアスな方向に行ってしまうと、弱々しくって頼りない音になりかねないのですが、そこはブレンダンの手腕で力強い音になっています。やはりそれを支えているのはロバート・クワインとリチャード・ロイドによるざっくりとしたリズムギターです。M1は「ガ、ガ、ガ」と刻むギターのイントロからして名曲ですね。そしてM9などの叙情的な曲にはグレッグ・リーズのスティールが効いています。
また一方では“100% Fun”とはおおよそかけ離れたマシューお得意の悲しいラヴソングの目白押し。それをFunと思わせるような時にはポジティブなメロディでコーティングされてたりして、これはマシュー流の皮肉が込められたタイトルなのである。
ちなみにジャケ写はマシュー本人の子供時代。また日本盤初回プレス分のみハードカヴァー仕様になってて、井上三太氏によるマシューをモチーフにした漫画がオマケでついています。