このソフトの前身はKacis Publisher。最初の頃は、操作の仕方次第で時々時間がかかったりフリーズしたりする不具合もないわけではなかったが、この新しいバージョンではその辺もどこまで改善されているか楽しみにしたい。
そして待望のOSXネイティブ対応も実現してくれた。OSXで使えないのでWinで使ったりしていたが(ハイブリッド版なので)、これでブック作成もOSXでできると思うと実に便利。プラットフォームを選ばないエディタのはずがOSXは「選ばれて」いなかったのが解消されたのは朗報。手に入れたらまた使用感など報告したいと思う。
評価点は、
1:ブック作成時の編集方法が面白い(このソフト独自のカード式)。
2:主流じゃないので、作成した電子ブックが違法コピーされにくい(もちろんパスワードもかけられる)。
3:ソフト自体がリーズナブルな価格。
マイナス点は、
1:マイナー過ぎて、専用閲覧ソフトの普及率がAdobeアクロバットの比ではない
2:編集画面のデザインや使い勝手はまだまだ向上の余地がある
(というか、まだソフトの「開発途中」って感じが残っている)
3:メーカー側の売る気・普及させる気があまり感じられない。
4:PDF出力機能はオマケ程度で、お粗末なものです。
Myノートが適しているでしょう
上記のような使い方が出来るツールはオンラインウェアでも広く開発・公開さ
れていますが、私が開発初期のフリーウェア版からずっとKacisを愛用する理由は
「Macintosh/Windowsで同じテキスト・アウトライン書類を取り回せる利便性」
の一言に尽きます。OS/ソフトウェアバージョンによる互換性の制限がありません。
その上MS WORD/一太郎はもちろんの事、Exel書類も簡単に取りこめます。
またKacisを持っていない人にも読めるよう、Acrobat PDF(Kacisのヘッド…
見出しがそのままAcrobatのしおりに変換されます)・HTMLフレーム書類のエク
スポートにも対応しています。
類似ツールの少ないMacintosh環境の方にお勧めします(Carbonアプリ)。