戻る

前ページ   次ページ

DVD/ビデオ 12901501 (79)



用心棒<普及版>
販売元: 東宝

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

海外では“荒野の用心棒”や“ラスト・マン・スタンディング”と、二度もリメイクされている、“七人の侍”と並ぶ黒澤時代劇の最高峰。 “隠し砦の三悪人”や“椿三十郎”が国内で再映画化されているのにこの作品は何故―?と思っていたのですが、今回見直してみて、誰もやりたがらないのがわかるような気がしました。 すごすぎるのです。 まず開幕一秒目からの佐藤勝さんの音楽をどうするのか? あの超ユニークかつ“三十朗そのもの”といった感じのテーマ曲を外して、今風の別曲に差し替えることなど考えられませんし、かといってこの曲をそのまま使ってしまったのでは再映画化の意味がありません。 さらに三十朗が馬の目宿に入ってきた時の有名な“手首をくわえた犬”の場面―、最新のCG技術を駆使すればあれ以上のものが創れるーなどという愚かなことを考える人がこの世にいるでしょうか? この様に最初の5分から、小細工を使ったリメイクを許さないような造りになっているのだからいやはやすごい、の一言です。 

度肝抜かれる三船の太刀技、パワー溢れる大出入りのシーン、個性豊かな脇役たち、大笑いしてしまうユーモアセンス、手に汗握る最後の対決―などなど、まさに娯楽映画の醍醐味を凝縮したような作品ですね。 再映画化などしなくともこれで充分です。 何度でも観ましょう。あんまり面白いのでくどくどコメントする気になれません。  





義経と弁慶
販売元: 東映ビデオ

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

京都、義経と弁慶のことをもっと知れました。
弁慶といえば、立ち往生!
あぁいうことで立ち往生したのか。
義経と弁慶のことを知りたい人には必見です。




四谷怪談
販売元: ジェネオン エンタテインメント

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






四谷怪談
販売元: 角川エンタテインメント

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

長谷川一夫が演じているだけに、この伊右衛門は単に祟り殺されるだけの悪役ではない。
クライマックスは意表をつく展開が。
「そうか、長谷川一夫主演だと、こうなるのか」と感心。
どちらかと言えば異色作になると思うが、これはこれで立派。




四谷怪談 お岩の亡霊
販売元: 角川エンタテインメント

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






羅生門
販売元: 角川エンタテインメント

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

“羅生門”は今では日本文化・芸術を代表する作品の一つになってしまった、と言っても過言ではないと思います。 外国人のほうが日本人より鑑賞眼があるーなどど言う気は毛頭ありませんが、こと“羅生門”に関して言えば、“よく分からない映画”という評論が支配的だったという国内の状況より、国際映画祭の批評家たちの方が慧眼だったーと言えるのではないでしょうか。 世界人類が共通に抱えている問題を画期的な映像表現で描き出し、その世界的価値に日本人自身が気が付かなかったわけですから。

同じ事象でも、見る人によって感じ方、捉え方がまったく違うーという、言ってみれば20世紀後半のポストモダニズムを先取りしているわけですが、そんな小難しいことを言わずとも、人間の本質に切り込む先鋭的な内容をめくるめくような映像美でとらえたエンターテイメントとして現在でも通用すると思います。 実は私、アメリカの大学で“映画史”の授業を二度取った事があるのですが、いずれの場合も“羅生門”が上映された時の、学生たちの画面に食い入るような反応が忘れられません。 “国民の創生”とか、“戦艦ポチョムキン”や“市民ケーン”といった欧米の歴史的名作が上映された時とは、ディスカッションの場においてもみんなの熱の入りようがまるで違っていました。 それらの作品が映画史においては、技術的・理論的な革新をもたらしたのに過ぎないのに対して、“羅生門”のもつ、人間の心の闇に肉薄する答えのない問いかけーという内容は時代が変わっても古びることがないのだと思います。 基本的に、古いものーそれも昔の外国映画などにまったく興味の無いアメリカの一般の若者たちに引き起こしたあの反応は、この作品の持つ底知れぬ力を純粋に証明するに足るものではないでしょうか?




羅生門 デラックス版
販売元: パイオニアLDC

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

芥川龍之介の「羅生門」と「藪の中」を合わせて、そこに黒澤監督の脚本で最後に救われる物語となった。両原作とも人間の根源を見せつけられるような作品であり、自分の心が試されるのだが、黒澤監督は芥川の原作に打ち勝っている。この脚本だからこそ、人間はそんなに悪ではない、というメッセージがあるからこそ、本作品が名作とされるのであろう。
映画の手法などで語られることが多い作品であるが、物語の充実が一番優れているのである。






販売元: 角川エンタテインメント

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 黒澤明監督の時代劇といえば50年代〜60年代の「七人の侍」「隠し砦の三悪人」「用心棒」「椿三十郎」といった傑作群がありますが、集大成のような「赤ひげ」を発表した後、混迷の時期に入ります。「暴走機関車」や「トラ・トラ・トラ」のハリウッド進出の失敗、自殺未遂、三船敏郎とのコンビの解消などの公私ともに彼の人生で一番つらかったのではないでしょうか? この後の作品はカラーになり、絵のような美しい場面を見せてくれるようになりましたが、作品の評価は低迷していきます。私も以前のエネルギッシュな映画と較べると、何か中途半端に達観してしまって醒めているような後期の作品はいまひとつ画面にのめり込めず、映画自体もそういう感情を拒否しているかのような感じをうけました。その中にあってこの「乱」は絶頂期が100とすると80ぐらいのパワーが感じられた作品で後期の作品群ではベストと思います。
 衣装や撮影などの技術面は最高レベルだと思います。合戦シーンも迫力があります。脚本も悪くないと思いますが、星4つにした理由は配役・演技です。主役の仲代達矢は、無理に老けさせるよりも当時の三船敏郎が演じていればメーキャップなしでもよかったし、「生き物の記録」を彷彿とさせる演技が期待できたのではないでしょうか?隆大介、根津甚八、寺尾聡、宮崎美子といった若手の出演者は熱演ですが、衣装や髷にも違和感があり、田崎潤、植木等、井川比佐志、加藤武といったベテラン俳優たちと較べると実力の差は歴然としています。当初の予定では高倉健が演じる予定であった重臣を油井昌由樹が演じてますが、重要な役どころにもかかわらずほとんど印象に残りません。若手の俳優で善戦したのはピーターと原田美枝子ぐらいでしょうか? もしこの作品に全盛期の黒澤組の俳優たちが出演していれば★5個になっていたと思います。
 黒澤映画としては80点ですが、当時の邦画のレベルでは文句なしの傑作だと思います。





販売元: 東宝

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 世界的な映画監督としての評価を不動にした一方で、その妥協のない作風ゆえにとにかく予算がかかり、東宝との関係も最悪だったという80年代の黒澤明。この映画も日本国内ではもはや予算が集められず、フランスまで行って予算を集め、25億円以上(当時)をかけて作られた。CG全盛の現代映画と違い、圧倒的な物量と綿密なカメラ・ワークが作る映像世界は、やはり圧巻。(また、仲代達也のメイクと芝居は現代ハリウッドのCGアニメキャラを超えた完成度を未だに誇っている。)こんな贅沢な戦国映画はもう撮影されることはないのだろうか、と思うと、時代劇ファンとしては少し寂しい。(当時だって「世界のクロサワ」(=なんか、嫌な響きだよね)だから許されたワガママ放題であって、邦画制作は既に惨憺たる状況だった。)

 そして、この贅沢さで映像美を裏打ちする方向性というのが、逆に90年代以降の黒澤映画の「衰え」(と敢えて言おう)を準備したんじゃないかと思う。本作はそういう意味で、物量映像美路線の臨界点なんじゃないか。

 シェークスピア「リア王」をベースにしているため話の筋の予想がついてしまうのが難点だが、人間と戦争の残酷さ・エグさが存分に描かれており、シェークスピア映画としてみても全く違和感なく仕上がっている。とにかく残酷なストーリーなんだけど、これが「悲劇」というものなのだろう。「悲しい劇」が「悲劇」だと思ってた自分の目を覚まさせてくれた一作。しかし、シェークスピアのクラオモシロさ(暗い+面白さ)に気づかせてくれたのは思わぬ収穫。

 モノクロ映画時代のファンが多い黒澤映画だが、「クロサワ」を語るなら色んな意味で避けて通れない作品。




竜馬暗殺
販売元: パイオニアLDC

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

犬猿の仲、長州と薩摩を同盟へと導き、大政奉還を成し遂げた幕末のヒーロー、竜馬を別次元に登場させた様な作品です。
中岡にいたってはシャープさの欠片もなく、当時夥しく存在した狂った思想なき志士の様な描き方です。
おまけに竜馬に恋焦がれるゲイの様なエピソードまで挿入されています。

そこに絡んでくる松田優作演ずる若い武士はいったい何の象徴なのでしょうか。
刺客として雇われた彼が龍馬の魅力に幻惑され彼を斬れないという演出もかなり陳腐です。
さらに実の姉と交わり、その姉は気持ちの悪い甲高い笑い声で白痴の様に虚空を彷徨っている。
殺人集団新撰組のメンバーが目を覆いたくなるようなどんくさい人間として描かれ惨めに死んでいく。
薩摩人、中村半次郎はダークな面のみ強調され彼の本質である単純素朴な爽快さは全く描かれていない。
ちょっとだけ出てくる大久保利通と岩倉具視の必然性のなさ。

要は、歴史とは関係なくなにやら監督が描きたかった革命時に発散される情念のようなものを
幕末の人物と時代背景を借りてきて表現しているような作品です。
タイトルの「竜馬暗殺の3日間」のイメージから想像される緻密な歴史物語とは程遠い作品の様に思います。

画面に表現されているものはこれでもかという程の人間の動物的本能であり、
ある一面としてこれは人間の実態かもしれないが、反面もまた実態であることをこの作品は拒否して自己満足に陥っていると思います。
70年代はちょっとひねってザラついた感じのものを作れば何か凄い作品だともてはやされる風潮があったように思います。
人間のダークサイドを強調して見せることがなにやらえらく高尚なことだと錯覚しているような何ともいえない後味の悪い作品です。

人間とは汚いものであり、結局は権力を握ったいわゆる勝者といわれるものは内ゲバで衰退し、
最後に残るのは庶民パワーであると決め付けてしまっている思考停止状態の作品だと思います。

ストーリーは関係なく、原田芳雄の竜馬はGOODです。迫力あります。
この原田版竜馬で、まともな歴史物語として作品を製作していれば面白いと思いました。


前ページ   次ページ

戻る

仮想世界 - シューティング/レース/電車ゲーム フライトシミュレータ