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DVD/ビデオ 575050 (281)



樹の海 スペシャル・エディション
販売元: ハピネット・ピクチャーズ

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

世の中には志半ばにして、病気や事故で亡くなる人も多い。映画やテレビドラマでもそれらは「泣き系」作品として数多モチーフにされている。しかし一方で、何らかの理由で突如「生命」を断ち切ってしまう人たちがいる。本作は後者を描いたものだが、決して客観的・説教チックなものではなく、なるべく当事者に近づく作り方をしており、好感が持てる。本作を観ると、各エピソードの主人公たちと一体になって物語に入り込んでいることに気が付く。特に池内博之の演技力は圧巻で、暴力的表現をしながら、いかにいい奴なのかがわかる役作りが凄い。「私、どうすればいいのでしょう」という小嶺麗奈の痛々しさも切なく胸に迫るし。また津田寛治と塩見三省の居酒屋でのシーンにも唸らされた。あれだけのバックボーンをセリフだけで説明するので、普通は解説っぽくなってしまうのだが、2人の「役柄」が実在するのではないかと思わせる芝居は最上である。それにしても小山田サユリは色っぽくなったなあ。井川遥と萩原聖人のパートは、俳優が悪いわけではなく、他に比べると「映画っぽい」エピソードだったので、少し違和感があったのかもしれない。それだけあとの2つのパートが真に迫っていた、ということ。これらの舞台となる青木ヶ原樹海の撮り方も地獄への一丁目的感覚ではなく、明るめに撮られている。不幸な場面ばかりだが、何となくハッピーエンドっぽいのは、その撮り方にも大きな功績があるだろう。いい作品です。




紀ノ川
販売元: 松竹ホームビデオ

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木下惠介 DVD-BOX 第1集
販売元: 松竹

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松竹の名匠の作品は、最初にDVD−BOXで出して、そのあと廉価版で分離販売するパターンが多い。それはそれでよいのだが、待てど暮らせど「陸軍」が分離されないのはどういうことか?本作はチャップリンの「独裁者」と並べても全く見劣りしない魂の傑作である。戦後に作られた「日本はこんなに悪いことをした」「アメリカは原爆を落とした」「ナチスはむごい」という数多の作品群には見事なものもあるが、結局は「回顧録」の域を出ない。対して上記の2本は、まさに命懸けで作られた点で大きく異なる。「陸軍」は陸軍省後援の国策映画なのに、なぜあのラストシーンが許可されたのか。今もって謎ではあるが、木下監督は憲兵隊から睨まれる事態となり、本当に命も危なかったのだ。田中絹代が出兵する息子をどこまでもどこまでも涙ながらに追いかけていく衝撃のラストシーンは、地球儀をもてあそぶ「独裁者」のシーンとともに、映画界に燦然と輝く歴史的なものだろう。まさにカツドウ屋の魂がそこにある。今のVFX全盛をお嘆きの方はぜひとも本作を「体験」してほしい。1944年のその日に戻ることができるから。本当の戦争の意味がわかるから。必見です。




木下惠介 DVD-BOX 第一集
販売元: 松竹ホームビデオ

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木下惠介 DVD-BOX 第二集
販売元: 松竹ホームビデオ

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この廉価版でも「カルメン故郷に帰る」カラー版に加えて特典映像では同作品のモノクロ版が入っています。
普通に考えてそうして売るわけないので、そのレビューを書いた人が何か勘違いしたのでしょう。




木下惠介 DVD-BOX 第3集
販売元: 松竹

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 私の1973年の早大闘争も一人の学生の死がきっかけでした。学生たちは非常に殺人犯の革マル派を憎み糾弾しました。それは,早大学生運動史上、名を残す非武装で半革マルの連合体による、大衆的な運動でした。その時、政経学部自治会の4年生連絡会議の議長にいつしか私がなってしまいました、この過去の体験と、『女の園』の普通の人が見れば、誰しも共感を覚える学生運動は重なり合い、芳江の運命に感情移入してしまいました。私には、共感の涙なしには見られない情感豊かな名作です。見て良かったです。泣いてしまいました。




木下惠介 DVD-BOX 第三集
販売元: 松竹ホームビデオ

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木下惠介 DVD-BOX 第4集
販売元: 松竹

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木下惠介 DVD-BOX 第四集
販売元: 松竹ホームビデオ

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木下惠介 DVD-BOX 第5集
販売元: 松竹

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これまで複雑な権利関係があったことで、約二十五年前のリバイバル上映以来、長らくどんな形での上映も、ソフト化も不可能だった、木下恵介監督が手掛けたカラー・スコープサイズの畢生の傑作「楢山節考」が含まれています。この作品では、老母に扮した田中絹代が自身の歯を自分で折ってまで役作りに挑んだという鬼気迫る役者魂の演技陣を始めとして、当時としては空前の予算が投じられたと言われる贅を凝らしたセットや美術などで、日本映画の常識を超えた作品と言われました。敢えて人工的に作り出された幻想空間の造形では、歌舞伎や浄瑠璃などの要素を採り入れたり、音楽にも能楽、民謡など、ありとあらゆる日本の伝統芸能・文化の粋をどん欲に、これでもかと言わんばかり詰め込んでいて、その絵作りの執念にまず引き込まれます。それもこれも、この映画では、クライマックスの姥捨てシーンを盛り上げるためのお膳立てとして使われているのです。そしてそのクライマックスこそは、もうほとんど嗚咽で画面を追うことすらできないほど、心が揺さぶられる体験を、老若男女を問わず、あらゆる層の人が得られることになるでしょう。個人的にはこれこそ、日本映画の最高峰と呼ぶに相応しい映画だと思っています。一度はこの感情のスペクタクルを経験してみてはいかがでしょうか。なおこのBOXには木下恵介監督の絶頂期の大作がセットになっており、この価格でも決して損はしない価値があると思います。


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