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DVD/ビデオ 575096 (65)



ルシアンの青春
販売元: 紀伊國屋書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

『死刑台のエレベーター』『地下鉄のザジ』『鬼火』・・・。一作ごとに作風を変える器用な映画監督という印象が強いルイ・マル。この作品を見てあらためて感じたのが、彼の作品につきまとういわゆる<死のイメージ>。けっして避けられない<死>を目の前にした人間の複雑な感情をテーマにした映画を多く撮り続けている名匠のような気がする。

第二次世界大戦末期。ドイツ占領下のフランスを舞台に、レジスタンス入隊を断られた純朴な田舎の青年ルシアンが、いきがかりでドイツ警察に協力する反レジスタンス組織の仲間入りをする。そこで知り合ったユダヤ人仕立屋アルバートの娘フランスと分不相応の恋に落ちるのだが・・・。

この反レジスタンス組織の中で、元貴族や元自転車選手、元映画女優などが、ドイツ警察の虎の威を借りて過去の栄光を取り戻そうとする一方で、アメリカ軍の侵攻が近づき自分たちの破滅がすぐそこまで来ていることをどこかで予感している。だから、溜り場のカウンターバーで酔いつぶれているデカダンスな姿を見ていると、観客はなぜか哀愁を誘われてしまうのだ。

そんな退廃しきった人々とは違い『悪い奴にはとても見えない』ルシアン。おそらく非識字者に近い彼が、共産主義がどうの、レジスタンスがどうのと教えられたところで理解できるはずもなく、ウサギを狩るのと同じ気持で銃を握っているにすぎない。村に帰ればレジスタンスに殺され、とどまっていればアメリカ軍にやられることだけは分かっているルシアンが、世界中のどこにも行き場を失ったユダヤ人のフランスと惹かれあったとしても、何ら不思議ではないのだ。

終末が近づいているからこそいっそう輝いてみえる青春の戯れは、ルシアンの空虚な心を一瞬でも慰めてくれたのだろうか。死を覚悟したルシアンの瞳は、どこまでも美しく澄んでいた。





ラスト・ショー コレクターズ・エディション
販売元: ソニー・ピクチャーズエンタテイメント

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

テキサスの片田舎の街で、サムが経営するやビリヤード場で暇つぶしをする若者や大人たち。石油を採りつくした後では、“退屈”の2文字しかこの町には残っていない。高校卒業を間近に控えたサニーたちは、SEXに精を出すことぐらいしかやることがなかった。

しかし、こんなに味気のないSEXシーンを映画で観たのは初めてである。ひたすら義務的で殺伐としているため、死臭さえ感じるくらいだ。町一番のカワイ子ちゃんジェイシー(シェリル・シェパード)が初々しいヌードを披露しているものの、デュエイン(ジェフ・ブリッジス)同様、観客が性的興奮を覚えることができない様に監督はわざと撮っている。BGMで流れるカントリーソングの数々も、まるで気の抜けたビールのように味気なく、明るいはずの音楽が湿っぽくさえ感じられる。

フロンティアを失ったアメリカが朝鮮戦争へと突入していく病んだ時代、生きる目的を失った多くのアメリカ人は、この映画の登場人物たちと同じような気持ちだったのではないだろうか?「何もしないで、よぼよぼになって死んでいくことほどバカげたことはない」と語る<ライオンのサム>は、自らの経営するビリヤード場や映画館で、<生きるための何か>をサニーたちに伝えたかったのかもしれない。

朝鮮戦争へ派兵されるデュエインがサニーとともにラスト・ショーを観るシーンがある。テキサス魂の象徴ジョン・ウェインが新たなフロンティア=ミズーリを目指す雄叫びは、サムのいない映画館にただ空しく響いていた・・・・。




ラスト・ショー
販売元: ソニー・ピクチャーズエンタテイメント

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青春映画、という言葉には溌剌としたイメージを持ってしまうが
この映画はそういった類ではない。

青春時代に体験する鬱屈した気持と、時を経てそれらを失っていたことに
気づく中年の喪失感が平行して描かれている。

進路も決まらないまま高校卒業を控える主人公たち
石油を採りつくした後のさびれた町
フロンティアを失ったアメリカは朝鮮戦争へと迷走する

映画評論家出身の監督だけあって、ひとつひとつの描写に対する
意味付けが非常に強いが、嫌味無くむしろその緻密さに驚かされる。




ラスト・ショ-
販売元: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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50年代初頭、田舎町。やり場のない閉塞感を「イージーライダー」のように爆発させず、
白黒の画面に静かに情味深く塗り込めた、ピーター・ボグダノビッチ監督の名作である。

町のアイテムとして、若者たちを見つめるウェイトレスがいるダイニングカフェ、唯一の娯楽
場所である映画館、エドワード・ホッパーの絵画に出てくるような無人のガソリンスタンド。

これらは古今東西の後の作品、「アメリカン・グラフィティ」「ニューシネマ・パラダイス」
「ゆれる」などにオマージュのように登場する。

しかしこの作品自身は、次の時代を予感させることなく、むしろこのテキサスの街を支えた
サムの死と共に、静かに閉じようとさせるのである。





死にたいほどの夜
販売元: ケイエスエス

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公開当時の宣伝ではキアヌの名前が一番最初にクレジットされていて、まるでキアヌ主演の映画のような印象だったが、実際はトーマス・ジェーン演じるニール・キャサディ(ジャック・ケルアック『路上』のモデル)が主人公。しかしキアヌの汚れ役はとてもハマっている!俳優としての実力を改めて見せつけている点では流石!!アクションスペクタクル俳優にしておくのが勿体ないぐらいの俳優である事が解る。全体的に50年代のジャズの香りがするとてもセンス良い映像(編集も素晴しい)で、私はBGV的にこの作品を流しておくのが好きです。




青い麦
販売元: アイ・ヴィ・シー

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フランスの女流作家コレットによる青春恋愛小説の名作「青い麦」を映画化したもの。

17歳の少年フィルと一つ年下の幼友達ヴァンカは今年も避暑のためフランスのブルターニュ海岸にやってきた。しかし、フィルが一人の中年女性と出会ったことから、もう二人は無心な遊び友達ではいられなくなる。

DVDの解説によるとこの映画の監督は「不倫めいた映画」を得意としているそうで、マダム・ダルレーは丹念に描かれ、若い恋人たちとどちらが主人公かわからないほどである。しかし原作の特徴であるヴァンカの細やかな心理描写は残念ながら不十分であると感じた。

ただ物語の舞台であるブルターニュ海岸の自然がよくわかり、そこでの若い二人の「ひと夏の経験」の甘さとほろ苦さは十分に伝えている。




青い麦 (トールケース)
販売元: アイ・ヴィー・シー

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出発
販売元: ポニーキャニオン

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今の若い人にはみられない輝きがある。ジャンピエールレオーはとてもおもしろい。バイクに乗って、遠くを寂しげに見ているシーンがとてもよい。ぜひ若い人に観てもらいたい映画だ、モッズにも通じるとこがある。




グラン・ブルー アルティメット・エディション
販売元: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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06年の「スーパーマン」
07年の「ブレードランナー」「未知との遭遇」に続いて現在廃盤中のこの作品を出してほしい。
日本で70MMプリントで上映したのに直ぐ打ち切りになった約120分の「国際版」
エンディングと音楽が変更された「アメリカ版」
単館でヒットした「完全版」
製作10周年に日本で公開されたもの、たぶん「カンヌ版」にVHSで発売されたメイキングを付けて真のアルティメットとしての発売を願う。




青春シンドローム
販売元: 紀伊國屋書店

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この映画を見た後、かなりしんみりした気分になった。これはクラピッシュの描く青春物語。70年代のパリ。学生運動、毛沢東の死、ロック、ヒッピー、ドラッグ・・・etc。

 かつての高校の同級生4人は、仲間のトマジの子供の出産の立会いの為に、産婦人科で再会する。しかし当のトマジは一月半前にドラッグ中毒で死んでいた。それぞれ別の道を歩んだ彼ら、子供の誕生を待つ間、あの懐かしい時代を振り返る・・・。

 誰もが通り過ぎる青春時代。内容は違えど共感するところはあると思う。あまり懐古趣味に徹していず、クラピッシュ独特のタッチはなかなか心地いい。それから若かりし頃のエロディー・ブシェーズ(天使が見た夢)やエレーヌ・ド・フジュロール(青い夢の女)などが見られてそれはそれでなかなか。


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