元々は、アイルランド音楽がどんなものかも知らずに購入。買った理由は、サタデーナイトライブの再放送で、彼らの生演奏を見たため。当時の若者向けの番組に、どうしてこんなおじさんたちが出演? と思ったら、これが良い。変わった音楽だなあ、とインターネットで検索したら、チーフタンズだった。
ビデオはすべて生演奏で、さまざまな音楽家と共演している。有名なミュージシャンもいるけど、共演者の中には、本当に地元で羊を飼っている人なんかもいるらしい。
生演奏が、これがどれもすごい盛り上がる。そして楽しそう。切羽詰ったような雰囲気はまったくない。演奏は真剣としても、雰囲気常にはリラックス。
メンバーのフルートの人が経営するバーでの演奏なんてのもあるくらい。大勢の人がビール(アイルランドなのでギネス)飲みながら演奏してるんだものね。演奏のレベルは高いと思うけど、楽しそうなんだよなあ。見る方も、ビール飲んでリラックして、というのが良い見方なのかもしれない。
好きな曲は、打楽器バウロン担当の人が一人で歌う『メイ・モーニング・デュー』。民謡を元にしているせいだろうけど、実に不思議なメロディー。微妙な節回し。まったく、アイルランドの田舎の朝って感じの曲ですね。
あと、4人で歌う『いかれた雄山羊』。独唱とコーラスのバランスがおもしろい。田舎の人たちが、農作業の合間に歌ってたんだろうな、という感じの曲。でも、構成は結構複雑。メロディーも侮りがたい。
アイルランドハープの合奏なんてのもある。若い女性のグループとの共演。昔のハープの曲だそうだけど、現代とは思えない雰囲気になってる。
アイルランドの人気グループ、アルタンとの共演の曲は、構成が複雑。音楽は詳しくないけど、よく入り方間違えないなあと、いつも思う。何度聴いても、いい曲。演奏が白熱しているのもいいのかも。
他の曲も、水準高くおもしろい。
リーダーのパディ・モローニがアイルランド民謡について説明もしてくれる。あとメンバー全員のインタビュー付き。
こんな世界もあるんだなあ、と驚きました。