収録曲は『ファイヤー・ダンス』から4曲、『妖精伝説』から1曲、『月の光』から3曲の計8曲。そのうち、竹松さんのソロ演奏が6曲、コンチェルトが2曲。協奏はB.S.C.アンサンブルで、メンバーは『月の光』と同じである。
インタビューは曲間に何ヶ所かに分けて挿入されており、曲のみ、インタビューのみを連続して再生することは出来ない。残念ながら、DVDというメディアの特性は生かされていない。
画質はステージが暗いため全体にあまり良くないが、クローズアップの映像は比較的高画質である。クローズアップの映像では、客席では見ることのできない竹松さんの指の細かい動きが良く分かる。
音質はライブの良さが非常によく出ている。直接音もホールの響きも綺麗に収録されている。ペダルを踏み替える音や楽譜をめくる音、ダンサーの足音なども収録されていて、臨場感抜群である。音質はCDを上回る面もある。音楽に合わせて音量を調節すると、インタビューの声がやかましい。
いろいろと不満もあるが、竹松さんの唯一のDVDであり、貴重な映像であることに変わりはない。
とにかくカルロス・クライバーが凄すぎる。この、ごく限られた曲しか振らず、ここ10年はろくに仕事もしていない変わり者指揮者が、なぜに今なお熱狂的人気を保ち続けているのか、その秘密を知るにはこの1枚で充分である。いや、どこか5分だけ見れば充分かも知れない。とにかく全ての音がいきいきと粒だち、圧倒的なエネルギーで聞き手を興奮させる。歌唱には一部弱いところもあるが、あまりにオーケストラが強烈なので、ほとん気にならないのだ。元々全編が聴かせどころよのような名作だけに、その相乗効果は大変なものである。
歌は万全といえない歌手たちも、ビジュアルと演技は完璧だ。特にヴェヒターとホプファーウィーザーのセクハラコンビが地でいっているようで、若いコバーンを苛めたあげくにしてやられる構図は楽しいかぎりだ。演出も贅を尽くした舞台装置を得て好調、圧倒的な音の饗宴にピッタリ寄り添って、享楽をきわめたような喜劇が展開される。そして舞台の下はドイツを代表する豪華な歌劇場。カメラは酔いしれる満員の観客たちの熱気をも余すことなく治めている。
人類の宝ともいうべきDVDだ。
感想は「とにかくオモシロイ」
ライブに行くことができなかった人も会場の雰囲気が十分
伝わってくる内容でした。
内容はコントあり、モノマネあり、と充実したものでした。
来年のシークレットライブが今から楽しみな内容でした。