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DVD/ビデオ 775858 (255)



泥棒成金 スペシャル・コレクターズ・エディション
販売元: パラマウント ジャパン

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 軽妙なラブサスペンスとでも言いましょうか、ヒッチコックのキャリア上特異な作品です。この作品に対してはG.ケリーの魅力とその後辿ったモナコ公国王妃としての顛末、そして南仏の風光明媚さとE.ヘッドのゴージャスな衣装(今となっては成金趣味的な嫌らしさがほの見えるのが珠にキズ)ばかりが喧伝されて、作品自体への真っ当な評価は少ないです。
 実はこの映画は見事な仏vs米の文化論にもなっています。ルビーは元レジスタンスの闘士で宝石泥棒の名手‘CAT’。功成り遂げたなら引退して優雅な余生を送るというカトリック的な人生観を実践しています。元の仲間達も料理人や給仕をやっていて地に足をつけた生活が仄見えるのです。他にも花売りの市場、張り込みの合間に石でサッカーをやっている警官達等々、見事な仏紹介になっています。
 対して米国人観光客の母娘は、亡き父親が死ぬまで愚直に営んでいた農地から偶然石油が出て成金になり、金の亡者から逃げるため世界漫遊・有閑の旅をしています。「米国男性は仕事や野球の話題しかしない」という野暮ったさ。母親は「どうせ保険がかかっているから」と宝石盗難にも他人事。娘はB.オーベール演じるフランス娘の翳りと底意地とは全く対照的。臆面もなくルビーと渡り合い、ここぞと言う時には車をぶっ飛ばし、花火を背景にもの凄い誘惑を仕掛けていきます。
 この映画が作られた当時、金満ハリウッドは西欧・中東の文化まで自在に扱えると思っていたかのような大作映画を作っていきます。B.オーベールはG.ケリーを評して「お金があるだけじゃない!」と敵愾心を露わにしますが、事件の根本に「世の中は金次第」という感じで尊大に振る舞う米国人への反感があったのではないでしょうか。元々はヒッチコックも英国からハリウッドへ引き抜かれた人でした。米国の在り方にこういった揶揄的視点を持ち得たのもそういう経緯からだと思えます。なかなか一筋縄ではいかない佳作です。




誘う女
販売元: ケイエスエス

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

どちらかというとガス・ヴァン・サントの作品の中では異色な感じの映画でしょうか。
後の『サイコ』のリメイクに通じる、派手な映像とわかりやすいストーリー展開はファンのあいだで好き、嫌いが分かれるかもしれません。
主人公をはじめ、登場するキャラクターが、過剰ともいえるほど極端な性格の持ち主たちに描かれているのが面白く、物語の深みには欠けるものの、ブラックなユーモアと俳優たちのコミカルな演技が光る作品だと思います。
ニコール・キッドマンが典型的な悪女をコケティッシュに演じていて、可愛かったです。ホアキン・フェニックスも素晴らしく、他にもクローネンバーグ監督がラスト近くでちらりと特別出演していたり、『ドラッグストア・カウボーイ』のバッド・ボーイぶりが印象的だったマット・ディロン(本来ならホアキンが演じた役どころでしょう)を善良な夫の役にするなど意表をついた配役。
古い犯罪映画をわざとカラフルにリメイクしたかのような、キッチュな映像とストレートな演出は楽しめました。タブロイド的なストーリーとよく合っていると思います。
ただし、それがガス・ヴァン・サントらしいかどうかはまた別の話で、彼の持ち味ってもっとナイーヴなところだと思うんですけどね・・・
一見、結末と関係ないようで、じつはそうでもないラストシーンの皮肉さが好きです。








TOKYO EYES デラックス版
販売元: パイオニアLDC

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 アート系映画に有りがちな明確なストーリーラインが無い映画です。私が馬鹿なのかストーリーが全然理解出来ませんでした。(特にラストの方が)アメリカ/ヨーロッパ人が日本を舞台に映画を撮ると、エキゾチックさが強調されたり、日本&日本人蔑視が見えたりするが、この『TOKYO EYES』ではそういう表現が全く無いのが良い。「フランス人の目から見えた等身大のTOKYO」を素直に表現していて好感を持った。渋谷系が成熟期で、雑誌『オリーブ(olive)』が存在していた時期の「TOKYO」を映し出している。『TOKYO EYES』を見て、あの頃の「TOKYO」を思い出した。台詞がオシャレだが雰囲気だけで軽過ぎるのが気になったが、日本語台詞が坂元裕二で納得した。これも90年代なのか。

 吉川ひなのは、日本人離れした顔とスタイルと雰囲気を持っているが、西洋の雰囲気を持った日本人離れした女優というよりは、PUFFYやHIROMIXと同じ様にチープでキッチュなところが受けているのか現代日本女性の象徴として扱われている。
 武田真治は、『TOKYO EYES』で初めて格好良いと思った。柏原崇や玉山鉄二に似てる!演技スタイルは及川光博に受け継がれている。(声も似ているし)

 日本を舞台にした映画だと、音楽が京都的な邦楽風か秋葉原的なピコピコテクノになりがちなのだが、それが全く無く普通のクラブサウンドになっているのが良い。テクノ/ハウスを基調とした音楽が、お洒落でサウンドトラックが欲しくなった。

 西洋人監督が日本を舞台にして撮った映画だったら、『ロスト・イン・トランスレーション』よりこっちでしょ!






東京ジョー
販売元: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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この映画にかかわらず、「ラスト・サムライ」や「将軍」他。オペラ「蝶々夫人」も然りですが、観ていると、何となく首筋が痒くなります。それは、彼らの日本の捉え方が余りにも平面的であるためです。映画やオペラを観ていて、「それはないやろー」と言う、場面が度々出てくると、白けてしまう訳ですな。

クロサワやオズ作品を評価している彼らが何故あのような映画を作るのか良く判りません。
あの映画から一体何を学んだの?と聞きたくなります。
出演した日本の俳優たちも、何の疑問も持たず参加しているのでしょうね。
またそれらを観た評論家が絶賛しているのを目にすると、情けなくなります。
無論、逆に日本人が作った外国舞台の映画についても然りですな。

この映画の良さは、ボギーと主題曲「ゾーズ・フーリッシュ・シングス」のみ。




トニー・ローム/殺しの追跡
販売元: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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トパーズ
販売元: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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トパーズ
販売元: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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ヒッチコックの作品の中ではマーニーとならび、ろくでもないどん底の評価をされていることで有名。
しかしマーニーと違うのはヒッチコック作品のわざとらしい映像表現が少ないこと。彼の強調しすぎる映像が少々鼻につく人にとってはちょうどよい。
ヒッチならではの語りすぎる映像をあまり感じないのである。
そこがいい。

まあ、リアルなスパイ映画に挑戦したことは明らかであるが、それに成功したかどうかは僕には判断できない。
しかし抑えた映像表現の中にさすがはヒッチコックと感じるすばらいしショットがあり、ぞくぞくさせてくれる。
ちなみにこのDVDでは、別バージョンの結末が二つも収録され、確かにその別バージョン(特に決闘バージョン)を見れば、ヒッチコックはもう終わりか、と考えるのも無理はない話で、悲しいけれど買って損はないDVDである。




トパーズ
販売元: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

子供の頃、テレビで何度か放映されて、子供心にドキドキした記憶がありました。それで今回、あらためてDVDで観てみたのですが、大人のスパイ映画ですね。007(ジェームス・ボンド)のような子供向きの映画ではありませんが、それだからこそリアリティがあって良いんじゃないかと思います。米ソ冷戦時代のキューバ危機を背景に、ヒッチコックワールドが展開します。

この作品、冒頭のソ連高官の亡命シーンからハラハラさせてくれます。上手く亡命できるのか?逃げる高官家族、追うソ連秘密警察、それを追うアメリカ諜報部員・・・。印象に残るシーンです。

しかし、この映画の醍醐味は、舞台がキューバに移ってからです。ヒッチコックにしては、やや抑えた演出で、ハラハラドキドキ感を持続させていきます拷問シーンなども非常に抑えられた演出なのですが、恐怖感はビシバシ伝わってきます。このあたり、さすがヒッチコックと言えるのではないでしょうか。

ヒッチコック映画といえば、ケーリー・グラントやジェームス・スチュアートですが、そういったスターと呼ばれる俳優が出ていないのもこの映画の特色ではないでしょうか?映画は出演者よりも演出で決まる、ってことなのでしょう。

この映画のDVDですが、特典として、本編とは別の結末が3つ収録されていました。それぞれかなり趣の違う結末で、すごく得した気分になりました。値段的にもお得感があって、オススメしたいですね。

ただ、米ソ冷戦時代が終わった現代では、映画の背景が古いという感じは否めませんので、星は4つ!!それでも、本格的スパイ映画?を観るならやはりこの映画は外せないと思います。




トパーズ (ユニバーサル・セレクション2008年第5弾) 【初回生産限定】
販売元: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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残念ながら、購入価値なし・・吹替版が入っていません!!
DVDが世に出て未だに無・・本当なら星なし・・他も同じく
本当にいつまでまてばいいのでしょうか?




引き裂かれたカーテン
販売元: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

ヒッチコック監督の作品としては、ワーストに数えられる位に評価の低い映画で、確かに長くて間延びしてるな、と感じました。主役のポール・ニューマンもケーリー・グラントやジェームズ・スチュワートのようなユーモアがなく、いっつもしかめっ面でイマイチでした・・・。

とはいうものの、映画の中で主人公を助ける代わりにアメリカでの後見人になって欲しいと、必死に頼むオバサンのエピソードがあり、これだけでこの映画を好きになってしまいました。映画全体としてはイマイチかもしれませんが、小さなシーン、エピソードのおかげで忘れられない映画になる・・・。自分にとってそんな一本です。


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