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和書 1093102 (182)



経済学を変えた七人―栄光のノーベル経済学賞受賞者
販売元: 勁草書房

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経済成長の諸段階―一つの非共産主義宣言 (1961年)
販売元: ダイヤモンド社

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ジョンソン政権の大統領補佐官として有名な著者は「近代化論」と呼ばれる、農業社会から産業化社会への変化を説明する理論を提唱した。すべての社会は農業を基盤とする「伝統的社会」から、先進地域の影響または侵略によって工業化を開始する「離陸のための先行条件」、経済成長が社会の正常な状態となる「離陸」、持続的成長が経済活動の全面に及ぶ「成熟への前進」を経て、主導部門が耐久消費財とサービスに移行する「高度大衆消費社会」へ進むという、経済的視点から眺めた単系的発展段階論だ。

近代化論においては、発展途上地域も含むすべての社会は、産業技術の進歩に対応して、遅かれ早かれナショナリズムを基盤とした国民国家を形成し、先進国がかつて通ったレールをたどり産業化社会へ向かうとされ、また先進国が拠出するODAの論拠にもなっている。しかし、途上国への多大な援助にもかかわらず、期待されたほどの経済成長は起こってないことや、経済の発展段階を欧米型のみで考える姿勢を含め、近代化論は世界の実態を過剰に単純化していると批判されることが多い。しかし現在もなおかなりの金額がODAに使われている以上、近代化論を知ることは重要だ。

興味深かったのは「成長段階と侵略」と題した章だ。それまで比較的安定していた社会が、不安定になる「先行条件」期には、反発型ナショナリズムから、排外主義が生じやすいこと。2つの世界大戦と冷戦は、ドイツ・日本・ロシアという「成熟への前進」期に達した新興工業国が「先行条件」期に入って不安定化した東欧と中国の状況に脅威を感じ、侵略によってユーラシアの支配権を握ろうとする誘惑から生じたという議論には大枠納得した。最後に著者は「核兵器等の大量破壊兵器をうまく管理し飼いならすこと」「中国等の途上国が「成熟への前進」期に達した際、侵略の誘惑に駆られる事を防ぐこと」という2つの警告をするが、現在もなお有効な指摘だと思った。




刑事訴訟法 第3版 (コンパクトデバイス 9)
販売元: 早稲田経営出版

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刑事コロンボ狂ったシナリオ (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)
販売元: 二見書房

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原題「MURDER SMOKE AND SHADOWS」
今回、犯人は「スピルバーグ以来」といわれるアカデミー賞受賞天才監督。舞台は明らかに「ユニバーサル映画撮影所」と判るテーマパーク。
コロンボと犯人は何時に無く哲学的、抽象的会話が繰り広げられる。

この作品は、解決に至るまでは勿論、特にラストの謎解きシーンは、「文章」ではなく「映像」で観る方が絶対迫力があるだろう。エンターテイナーになったようなコロンボの様子が見所となるはず。




刑事コロンボ 5時30分の目撃者 (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)
販売元: 二見書房

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今回は原題より邦題の方がぴったりだと思う。「容疑者」が「目撃者」という意外性がミソなのだから。

映像でマーク役をやったのはジョージ・ハミルトンだったが、なぜ彼だったのか良く判った。「黒い髪、端麗な容貌、スポーツ選手のように引き締まった体」本に書いてある通りだったのには驚いた。一方のコロンボ、ここでは「短足なブ男」これ、かわいそう。




刑事コロンボ 死の記念日 (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)
販売元: 二見書房

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新刑事コロンボでは「おもちゃの兵隊Grand deceptions」の名前で映像化されている作品。コロンボの語調、雰囲気、細かな動作等など何もかもは、当然のことながらピーター・フォークを頭に浮かべて読み進んでしまう。
まず完全犯罪を狙った殺人事件が起き、コロンボが登場し、鮮やかに解決していく流れは映像にも勝るとも劣らぬ心地よさ。この作品では「溶ける糸」と同様、コロンボが犯人と確信する相手を前に人間としての感情をあらわにする場面が印象に残る。

どちらかを先に観てしまうともう片方への興味が失せる作品が多い中、「刑事コロンボ」は文章でも映像でも新鮮さを失うことなく、しかも期待を裏切られることなく楽しめるのは嬉しい限り。




刑事コロンボ 自縛の紐 (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)
販売元: 二見書房

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スポーツクラブオーナー、マイロの引き締まった体型とよれよれぶよぶよのコロンボとの対比がほほえましく表現されていて愉快だった。映像でのコロンボ(と言うかピーター・フォークと言おうか)はここで言われるほど「よれよれ」の体型ではないことを一言付け加えたい。しかし、極端とも言える表現、設定は読み物としてはサービス満点と言える。
映像と一番異なる点は、コロンボに追いつめられるだけではなくマイロの関係者がポロポロと彼から去っていくという設定。コロンボが小さな疑問から徐々に犯人に肉薄していく緊迫感がたまらない。
一番驚いたのは犯人を目の前にして「私はあんたよりも数段頭が良い」など、自らの自信をはっきり口にするコロンボが居たこと。痛快だった。




刑事コロンボ 秒読みの殺人 (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)
販売元: 二見書房

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「どんな女も三つの顔を持っている。
ひとつは、人前で見せるとりつくろった顔。
もうひとつは、ただ一人の愛する男にだけ見せる女の顔。
そして、一人ぼっちのときの、仮面をとりはずした孤独な顔。」

こんな意味深な文章が、本編の最初と最後に掲げられている印象に強く残る作品だった。
なんと言っても「逆境にタフな人間」を自認する女プロデューサー「ケイ」の描写が見事。その分、コロンボの執拗さが際立った。

本編最後には、白黒写真ながら16枚の「刑事コロンボ・名場面集」が付いている。どれも懐かしいものばかりだった。ピーター・フォークって結構美男子であることを再認識させられた。




刑事訴訟法 (司法試験・ロースクール 新マスター論文シリーズ)
販売元: 早稲田経営出版

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予言がはずれるとき―この世の破滅を予知した現代のある集団を解明する (Keiso communication)
販売元: 勁草書房

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遠い昔から、多くの宗教やオカルト集団は「ある日、世界は終わる」という終末予言を度々発してきました。終末に対して所属員は生き延びる準備をし、あるいは世界を救う努力をし、並々ならぬ熱意と共にその日に備えるのですが、文字通りの意味で世界が終わった試しは一度たりとも有りませんから、所属員の落胆たるや想像にあまりあります。

ところが不思議なことに、予言が外れたにも関わらず集団は存続し、逆に力を強める事も少なくないのです。果たしてこれは何故なのでしょうか。

もし、志を等しくする人々が集団を作り、成長し、ついには終末予言を発するに至り、予言が外れていくまでの過程を、その集団の内部から客観的な立場で記録した資料があったとしたら、この疑問に答えを出す大きな一助となるでしょう。本書は正にそのような記録なのです。

「人の心は矛盾した情報に出会ったとき、どんな動きをするか」という問いは認知的不協和理論と呼ばれ、とても重要な心理学理論の一つです。理論の提唱者であった本書の著者ら研究グループは、この理論をより実証的に検証したいと思っていました。そんな折、終末を予言する団体の情報が舞い込みます。終末予言は必ず外れますから、信じたことが外れるという明らかに矛盾した情報に信者が出会う場面を観察するチャンスでした。研究グループは観察者を団体へ潜入させ、団体の成立背景を調査し、終末予言が外れるまさにその時、そしてその後の経緯を克明に、スリリングに記録していきます。

本書の特筆すべき特徴は、終末予言を行なった一団体の記録というだけに留まらず、それらに心理学的な考察が施され、人の心の普遍的な働きとして理解されている点でしょう。原書発行は1956年であるのに、内容は現在でも全く見劣りがありません。参加観察という方法論としての大きな問題は有しつつも、本書の成果はそれを補って余りあると思います。


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