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和書 1093102 (271)



論理的観点から―論理と哲学をめぐる九章 (双書プロブレーマタ)
販売元: 勁草書房

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「なにがあるのかについて」「経験主義のふたつのドグマ」など、現代哲学に転換をもたらし、新しい出発点となった論文を9本収めている。



上記2論文は、まとめると以下のようになるだろう。

「なにがあるのかについて」
まず、語の意味と、語の示す存在とは、別のものである。
(例えば、明けの明星と宵の明星は指示対象は同じだが、意味は異なる)
よって、ある語が意味を有するからといって、その語の指示対象が存在することにはならない。

ここで、言語と実在とが切り離される。
そうすることで、現象主義的概念と物理主義的概念の対立を解消する。
どの概念を用いるかは、どの概念を用いると有用であるかという、プラグマティックな問題に帰着するのである。

「経験主義のふたつのドグマ」
経験主義には二つのドグマがある。
一つは、事実とは独立に意味のみで真偽が決まる分析的真理と、事実にもとづく綜合的真理とは、決定的な差があるという信念である。
もう一つは、有意味な言明は、経験から論理的に構成できるとする信念である。
このどちらもが無根拠である。

定義や意味論的規則によって、分析性を擁護するかもしれない。
しかし、そうしたものは、定義や意味論的規則自体の曖昧性によって失敗するか、論点先取りに陥ってしまう。

また、一般的に真理は、事実と事実以外の要素の両方から支えられる。
例えば、「ブルータスはシーザーを殺した」は、その事実関係以外にも、「殺した」の意味にも左右される。

そして、経験依存が起こるのは、単語や言明ではなく、ある言語体系全体である。
なぜなら、言明は言語体系内で相互に絡み合っているからである。

そして、言語体系は概念を引き出す。
さらに概念は、上記したように必要性に応じてプラグマティックに選ばれる。



基本的・常識と言えばそれまでだが、斬新と言えば斬新な議論が展開されている。
上記2論文以外にも、興味深いテーマの論文が多数納められている。
個々の論文は短めなので、少しの時間でも読むことができる。

哲学を志すならば欠かせない本だろう。




ミニマ・モラリア―傷ついた生活裡の省察 (叢書・ウニベルシタス)
販売元: 法政大学出版局

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巷に溢れる「現代社会に物申す」系の発言は、なぜ効力を持ち得ないのか。
それは根本を疑っていないから。例えば、いわゆる「マナー」や「マニュアル」の類につきまとう胡散臭さはどこから来るのか。正しい「マナー」、正しい「マニュアル」なら良いのか。
アドルノはそれらの根本を疑い、見抜き、そして過去に存在していたものが、崩壊した形でしか成立しえない「近代」という時代に「傷つ」く。アドルノは決して対案を出すことなく、考え、耐えている。それは今日から見れば、煮え切らない、行動力のない立場に見えるだろう。しかしそれでしか可能にならない思考というものが確かにあるのだし、一見取り留めなく書き連ねたかのような断章は、それをかろうじて形にすることに成功している。




創造性の研究―つくられた天才神話
販売元: リクルート出版

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相対主義の可能性
販売元: 産業図書

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本書は、1970年代の10年間になされた相対主義に関する最も重要な仕事を集めた論文集である。相対主義は、現代のわれわれの文化において極めて重要な役割を果たしており、「相対主義者」であろうとなかろうと、相対主義についての知見を有していることは現代を読み解くためには必要であろう。

相対主義のうち、本書が扱うのは「認識的相対主義」と「道徳的相対主義」である。それぞれのテーマに5つの論文が当てられており、多角的にこの問題にアプローチできる。相対主義を擁護する論文と攻撃する論文がバランスよく配置されており、これらを読むことによって相対主義の教説についてより深く理解することができ、またそれらをどのように考えていけばいいのかの基本的な視座を得られるだろう。

本書の大きな魅力は執筆者の豪華さである。ドナルド・デイヴィドソンやバーナード・ウィリアムズなど、英米の主導的な哲学者の論文が贅沢に詰まっている。難解な論文も多く、読むのにはかなりの集中力を要するものもあるが、彼ら第一級の執筆陣の論文には「ハズレ」はなく、その労力を費やすのに十分値すると言えよう。

各論文の前に編者による解説が付せられており、その論文のテーマやそこで展開されている論証の概略が簡単に描かれている。その親切によってその難解さはかなり治癒されているとはいえ、やはり哲学の初学者が挑んでも挫折してしまうことになろう。何冊か哲学書を読んで“肩慣らし”をした上で本書に挑まれることをおすすめする。

相対主義について語る際、本書は不可欠であろう。内容がぎっしり詰まっており、読了するのにはかなりの労力と時間を要するが、得られるものはかなり大きい。




相対性理論 上 (1) (ちくま学芸文庫 ハ 27-1 Math&Science)
販売元: 筑摩書房

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当時21歳のPauliが百貨辞典向けに書いた
相対性理論の解説を単行本化したのが本書。

若い人が読めばいい刺激になるだろうし、
少し年食った人が読めばいいあきらめになるだろう。




相対性理論 下 (3) (ちくま学芸文庫 ハ 27-2 Math&Science)
販売元: 筑摩書房

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相対性理論
販売元: 講談社

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簡潔な記述、多くの結果は導出のあらましを簡単に述べる程度。しかし数学的な準備は丁寧で怠らない(英語版をざっと目を通したくらいなので、あまり深く突っ込んで書けませんが)。

ちくま学芸文庫(筑摩書房)で復刊されるのはありがたい。いまさらでかいハードカバーは欲しくないし、ましてや異常に高額な古本を買うのはどうかしている。文庫でさっと手に取って気が向いたときに拾い読みできるのはうれしい。




遭敵海域 (文春文庫)
販売元: 文藝春秋

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C.W.ニコル氏の描く大河ストーリーの第三弾
本作と続編である「特務艦隊」がセットで第一次大戦編である。
「盟約(上・下)」「遭敵海域」「特務艦隊」の四冊が
「盟約(上・下)」=日露戦争編
「遭敵海域」「特務艦隊」=第一次世界大戦編
である。
銛一三郎の成長と活躍を描く四巻の連作と考えたらよいかもしれない。

日英同盟を背景に対独参戦する日本。
海軍で諜報員としての役割も持ちながら従軍する主人公三郎。前作以上にスリリングな展開で、三郎の活躍も「表」「裏」の両方から描かれている。
主人公の成長物語としても味わえるし、スパイ小説としての面白さもある。前作ではどちらかというと三郎の成長と恋がベースに展開していたように感じたが、本作はその要素を持ちながらも三郎の活躍に焦点が当てられている。主人公の内面での葛藤や、時代背景の暗さ、日本軍内の陸軍海軍の対立など、暗い背景が多いため、無邪気な爽快感は味わえないが、シリーズ全編を通じて、「日本人としての誇り」を改めて考えさせられる作品である。




遭敵海域
販売元: 文藝春秋

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相場のこころ―マーケットの見方・考え方
販売元: 東洋経済新報社

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この本は精神安定剤です。抽象論なので相場技術を知りたい人や初心者には不満が残ると思います。比喩的な表現や精神論が多く物足りないと感じるかもしれません。しかし、相場にはまっている人やロスポジションを持って追い詰められている人、儲かり過ぎて自分を見失っている人、プロのトレーダーには絶対お勧めです。自分の気持ちとぴったりじゃないか!と思わず口に出す部分がきっとあります。日々のトレードで頭が痛くなったら、通勤の往復に読んでみたらどうですか?向き不向きがあるので星3つです。自分はプロなので星5つです。


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