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和書 1094378 (8)



なぜ怒らないのか
販売元: みすず書房

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前作の「背後にある思考」に続き、新聞に掲載されたコラム集です。ただし、
単なる掲載のノルマに押されたコラムとは異なり、時事の話題を中心に教育と
医療、全体主義、グローバルな視点からの日本の位置づけなどに関しては
広い視点から非常に深い洞察がされていて、読み応えが十分にあります。
特にこれらのコラムで学ぶべきは新聞などマスコミの報道(情報)を鵜呑みに
せず、一旦自分の中にためて即断しない姿勢だと思います。前作の表題でも
ある情報の発信者側の背後にある思考を十分に推測して、何故この
タイミングでこの情報はどのような意図で発信されているのか、を問い
続けることが私たちには求められていると思います。
溢れ続ける情報の海の中を、即答が求められる世の中で私たちは立ち止まるべき
情報については十分に考察した後に判断するために、そうでないものを
かぎ分ける能力についても備える必要に迫られているのかもしれません。




にっぽん音吉漂流記 (1979年)
販売元: 晶文社

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にっぽん音吉漂流記 (中公文庫)
販売元: 中央公論社

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にっぽん音吉漂流記
販売元: 晶文社

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のりたまと煙突
販売元: 文藝春秋

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ほのぼのしたり、ドキっとしたり、心にぐさっときたり・・・。そんな感動の連続でした。
読みやすいエッセイ集ですが、中身はとても深くて刺激的な本です。
本書は、作者独特の純粋な感性で現在と過去の身近な出来事を描写しながら、まっすぐな視線で「人生」を見つめています。というより「葛藤」している表現の方が適切かもしれません。

「転がる香港に苔は生えない」や「謝々チャイニーズ」を読んだことのある星野ファンなら、本書に裏切られることはないでしょう。1,850円はちょっと勇気が要る値段ですが、けっして高くないと思いました。
星野ファンでなくても、読み手のそれぞれの立場によって、いろいろな貴重なもの(違った見方、考え方、感動、・・・)を見つけられる本だと思いました。

あえて気になったことを書きますと、帯の表に「遠ざかる昭和---私たちは何を得て、何を失ったのか?」とありますが、これには違和感を感じました。私の読み方が間違っているかもしれませんが、作者にとっての本書のテーマは「記憶」ではないと思うのです。
同じ理由で、最終章の「よくばりな記憶---あとがきにかえて」にも違和感を感じました。これって、編集者が作者に無理に書かせたものじゃないだろうかと邪推してしまうような、取ってつけたような印象がありました(本当のところはわかりません。間違っていたらすみません)。
でも、こんなことは本書にとっては小さなことかもしれません。それくらい中身のある本だと思いました。
個人的には、星野さんはもっと注目されてもいいのになと思います。のんびりペースでもいいので、長く書き続けてほしいものです。




はたらく若者たち―1979~81 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

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そもそも、ここに収められているストーリーのすべてが既に30年も
昔のルポなので、果たして、現代にマッチしないことも多いのではな
いかと思いつつ読んでいました。
しかし読み進む連れ、そんな不安はきれいに払拭されました。リアル
タイムで読んでも十分、面白み、新鮮味が感じられました。

ここに収められているのはある意味、日本の底辺を支える人たちの
職場の物語です。港湾の荷役作業に従事する人、長距離トラックの
運転手、林業、線路工夫、漁船乗組員、炭鉱労働者等々、我々の
生活を守るいずれもなくてはならない人たちばかりで、その労働
環境はいずれも劣悪です。

しかし、現代にもマクドナルドの管理職のように過酷な過酷な労働
条件を強いられている人も多数います。
昔の日本人は今から比べると非常に勤勉でしたが、ある意味「格差
社会の原点ともいえる社会構造はこの頃から既に出来つつあったよ
うです。
「働けど働けど少しも生活楽にならず」という労働の恐ろしさを
実感できるようなウソのない一冊です。







ひとつ・一枚物語
販売元: 文藝春秋

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ひと足ずつ (光文社文庫)
販売元: 光文社

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ひめゆり忠臣蔵
販売元: 太田出版

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ひめゆり忠臣蔵
販売元: 太田出版

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本書を読む上での注意
1.文体がかなり恥ずかしい。戦略的に選ばれたものとはいえ偽悪趣味で付き合いきれない。「い~かげん」とか「そーゆー」とか「(笑)」の多用など言葉遣いも赤面もの。
2.想像力が暴走して妄想にいたる箇所が多い。天皇即位十年の記念式典における安室奈美恵や天皇の心中を勘繰ってみたり…思いつきを書き散らしている。
3.著者は胆力・行動力の人であり、猥雑な面白さは確かにある。しかし反面として原理的思考が大変弱く、肝心の論考が台無しになっている。

著者は沖縄の歴史を、状況次第でふらふら御主人を乗り換えてきた「悲しき弱小国」としてまとめる。事大主義の歴史ゆえに、露骨に差別されながらも日本人以上に日本人らしくなろうとした。「ひめゆり」も歴史的には報国勤皇精神の婦人部門最右翼だった。それがなぜ「平和のシンボル」となったか。ここらへんの論証はかなり説得的で面白い。
ところが著者は、本当に書きたかったのは「ひめゆり」の大うそを暴きたてることなんかじゃなく「沖縄よ独立せよ」のメッセージだったという。これはずいぶん唐突で脈絡がない。経済的に自立できない「日本一の借金県」の現状を強調し、独立には先がないと同じ本の中で書き連ねているんだけど。米軍基地問題にしても「沖縄は"日本一の借金県"では決してない。"日本一の基地保有県"だ。その基地保有の悲惨さを、パワー力に変えよ」とアジるばかりで、まるで説得力がない。そもそも著者の思考からすれば、基地をおくこと自体がアメリカの手先になることではないのか? アジアの国々に申し訳ないことにならないのだろうか?

良くも悪くもノンフィクション作家性全開の本。


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