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和書 1094378 (45)



酒杯を乾して 沢木耕太郎ノンフィクション 9 (沢木耕太郎ノンフィクション)
販売元: 文藝春秋

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 本書の大半は既発の「杯」ですので、もうすでに買ったり読んだりしてる人には少し物足りないかもしれませんが、フォアマンVSホリフィールド戦のルポ「象が飛んだ」は必読だと思います(ちょっと短いですが…)。
「杯」(日韓W杯観戦記)ですが、もう一度あらためて読みかえしてみると、
試合内容の詳細なルポよりも、その背景で著者が韓国のアパートを拠点としながらいかにして日本と韓国を行き来してきたのかだとか、あちこちで起こるちょっとしたトラブルだとか、韓国の人々とのふれあいだとか、
また、そこで聞かれる共催国日本に対する微妙な感情とその後の揺れ動きなどの方が面白く読めたりしました。
 本書に収められた観戦記は時間軸的には古いものから新しいものと様々ですが、
リアルタイムで観てないもの、記憶がないものも
まるで旅行記のように楽しく読ませてしまうは、この著者のひとつ真骨頂と言えるでしょう。




ミッドナイト・エクスプレス (沢木耕太郎ノンフィクション8)
販売元: 文藝春秋

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

私がヨーロッパをバス旅行したのは、沢木青年の旅から30年近く後ですが、それでも、旅する者・地元の旅人に対する反応などは、時代に関係なく、普遍的なものなんだと感じました。私自身、自分の旅を思い起こし、「もう一度旅に出ようか」と思わせてくれました。

東南アジア、特にマカオでのカジノに対する熱狂ぶりは読んでいて楽しく、ギャンブルに揺れる人々の心の変化を実に見事に表現していました。

ストーリーとしては、香港からマレーシア、シンガポールとたどり、そこからインドを抜けるところまでは、心理描写も細かく、ちょっとしたできごともありありとイメージできるように表現していましたが、欧州に入ってからは、沢木氏自身の旅に対する慣れもあってか、なんとなく、トーンダウンしてきた感が否めませんでした。

それでも、「長く何の目的もなく、ブラブラとユーラシア大陸を横断する」という、およそ現実世界からかけ離れたことを疑似体験できるこの小説は、ストレスに満ちた生活をしている人にとっては、とても楽しい1冊になることでしょう。

私は、前の会社を退職し、次の会社に転職するちょうどその谷間に読みました。自分の人生を見つめなおす意味でも、心に残る作品となりました。




サンダカン八番娼館 (文春文庫 147-1)
販売元: 文藝春秋

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

近代日本の貧しさや女性差別の犠牲者・・・ともいえるおサキさん。しかし想像を絶するような過酷な人生を送ってきたにもかかわらず、彼女が保ち続けている赤ん坊のように無垢で純真な美しい心に感動した。作者との心の交流が、晩年のおサキさんの孤独な人生に、ひとすじの明かりを灯したのなら、素晴らしいことだと思う。




サンダカン八番娼館 新装版 (文春文庫 や 4-8)
販売元: 文藝春秋

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サンダカン八番娼館―底辺女性史序章
販売元: 筑摩書房

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近代日本の貧しさや女性差別の犠牲者・・・ともいえるおサキさん。しかし想像を絶するような過酷な人生を送ってきたにもかかわらず、彼女が保ち続けている赤ん坊のように無垢で純真な美しい心に感動した。作者との心の交流が、晩年のおサキさんの孤独な人生に、ひとすじの明かりを灯したのなら、素晴らしいことだと思う。




サンダカンの墓 (文春文庫)
販売元: 文芸春秋

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からゆきさんたちの、余りにも辛い生き方には言葉に尽くしがたいものがあります。

現地で懇意になったからゆきさんではなく、日本の上級学校を選んだ男。そして捨てられてしまったあと、独立を果たした女性のその後。

また、運良く日本に帰ることができたできたからゆきさんのその後の話。

からゆきさんたちと、現地の娼館の女主人の墓跡を捜し歩く筆者のルポルタージュ。

この本を読むことで、からゆきさんたちの生き方だけでなく、彼女たちを言わば「人外人」として扱った世間の娼婦に対する偏見など、さまざまなものが見えてきます。

筆者のフィールドワークの手法については見事につきる、としか言いようがありません。
しかし私だけでしょうか、どことなく「高みから物を言う」観を見受けるのは…




サンダカンまで―わたしの生きた道
販売元: 朝日新聞社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 美貌に恵まれながら、思いもかけない体験をなさり、それにめげずに底辺に生きる女性の運命を書かれた姿に感動しました。人生観、生きていく上での考え方に触れるつれ、人間として尊敬できる人と思いました。すばらしい感動ありがとう!




サーカス村裏通り (文春文庫)
販売元: 文藝春秋

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鮨を極める (The New Fifties)
販売元: 講談社

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毎日の論説委員が鮨屋をめぐり、そこの主人の半生とともに、江戸前の技術、一日の過ごし方、一人前になるまでの道のりなど、鮨職人に焦点を絞って書いた本。まっとうな人生を歩み、まっとうな仕事を続ける人たち過ごす日常はありふれてはいるけれども、そのバックグラウンドは奥が深い。「すきやばし次郎」の小野二郎さんの子どもの頃の話なんか、9歳で料理屋の住み込み小僧に出されたというんですから。その後の軍隊経験も《あんな楽なところはなかった》と思うぐらいの辛酸をなめた日々という最初の章から圧倒されます。

 筆者が"思い描いてきた郊外の鮨屋"と評する「徳助」の原田昭徳さんの一日は5:20に起床して築地へ。7:30には仕入れを終え、8:30には尾山台の店に到着。11:50まで仕込みして、12:00-14:00が営業時間。14:00-15:30まで仕込みの続きを行い、それを終えて近所の珈琲店に。その後、16:00-17:00まで仮眠をとるのが楽しみといいます。さらに18:00-22:00まで夜の営業ですから、後片付けをして帰って寝るのは1:00過ぎという生活。それでも、毎月40万円の家賃ローンを払ってしまえば、親子四人が食べるのは精一杯。貯金などまだ出来ないそうですが、天職だと思っているからやっているとのこと。この本を読んで、行きたいな、と思ったのは、この「徳助」です。




ザ・麻薬
販売元: 光文社

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