和書 1099152 (219)
ダメな会社ほど社員をコキ使う
販売元: 徳間書店
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会社の若手が研修でもらったとかで、その若手がボスに持っていったところ、まず私に読めとのこと。
特段「なるほど、これは!」と目から鱗が落ちると言うところはなかったが、
思い当たる節があちこちに有って、笑えたり反省したり。
いくつか役立ちそうな内容を引用する。
『...マネジメントの原則は組織と個人の関係をスムーズに機能させることにある...
そのためには、以下の三つのプロセスが不可欠です。
(1)組織や仕事に起こっている問題点を洗い出して自由に「議論」する。
-「議論」を整理しまとめる。
(2)「議論」した内容をもとに方針を「決定」する。
-「決定」した方針を具体化する。
(3)「具体化」された方針を「実行」する。
-「実行」された結果を「評価」する。
...
これらがすべて行われて初めて「価値を生む」ことが可能となる...』
まぁ、PDCAですね。言うは易く、行うは難しだけど。
また、「議論と喧嘩は違いまっせ」と言う主旨のことも書いてある。
もう一つ、いい感じのところを。
『基本的にマネージャーの仕事は、次の六つの項目に取り組むことにあります。
(1)具体的目標の確認
(2)具体的目標を達成するためのプロセスを設計する。
この場合、部下を議論に参加させ部下とともに議論して、業務内容と評価基準をまとめる。
(3)設計されたプロセスを分解し適所に適材を配置する。
(4)プロセスを執行した結果を計測する。
(5)計測された結果をもとにプロセスの改善を行う。
(6)プロセスの結果をもとに社員評価にとりくむ。』
(1)で経営者のビジョンに基づいて、担当組織の目標を決めるのは、その通り。
(2)の「設計」と言うのが良いよね。
(3)の「適所に適材」を置くのもその通りなんだけど、なかなか適材がいなかったりする。
そういうときは、設計が間違っているか、背伸びしているか、実は適材が隠れたところにいたりするのかな?(^^;
(4)(5)の「計測」と言う表現も、定量性を表現していて良いよね。
これが(2)の「評価基準」にも結びつく。
まぁ、大体似たようなことをやっているつもりなんだけど、細部の詰めが甘かったり、上記にあるように無理・背伸び・高望みしたりしているのかも。
最後に、一番「うーん、そう言われりゃそうだなぁ。言っていることとしていることが違ってた。」と感じた一文をば。
『...モノづくりにおいては満点や完璧を追い求めるよりも、むしろ合格点を決めて、それを追求した方がいいと思います。』
その通り。ゴール(目標地点)を決めて、そこまで行けば良くて、その先にいくのは趣味の世界。
でもね、自分たちで「満点」と思っていいて、やっと顧客から見て「合格点」ということもあるんですよね。
だから難しい(^^;
ps.
他にもいくつか付箋をつけたところがあります。漫画も多用されていて、サラッと読めるのでおすすめかも。
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もし独立を目指している方がいらっしゃれば読まれて損はないと思います。
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