和書 1099158 (8)
ジム・ロジャーズ中国の時代
販売元: 日本経済新聞出版社
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他のレビューにもある通り、中国の先行きに対してすごく楽観的に書いている。
ソロス氏の否定的な部分を飲み込んで更に構築した哲学的な投資理論に比べて、ジム・ロジャース氏は楽観論(一面)しか述べていない。また、バフェット氏のようにその投資哲学に対して人生を啓蒙させるほどの納得させる部分がない。
なんだが、意図して否定的な部分は隠しているかのようだ。投資家であればリスクにもっと敏感であり、それに対して回避する方法を書いてくれるものだと思っていた。ソロス氏もバフェット氏もリスクに対しては大変敏感だ。両氏の理論は、リスクを回避する方法が、投資哲学のほとんどといってもいいかもしれない。中国への投資リスクを回避する方法がこの本にはまったく記載されていなかった。
「大丈夫、大丈夫、中国投資には未来がある。リスクなんか乗り越えてくれる。大丈夫」
このことを繰り返し言っているだけだ。それに対する説得力のある根拠は記載されていなかった。
この本はジム・ロジャース氏が三回も中国に旅行したことが一つの売りになっているようだ。
しかし、むしろ三回しか行っていないと考えたほうが良いと思う。しかもこの人は世界的に有名な影響力のある富裕層であり、中国への旅行へ行ったとしても、中国側としても特別待遇をしたであろうことは想像してみる必要は絶対にある。
それ以上、中国に仕事で行っている人は腐るほどいるし、私は個人的にも中国に仕事で数年在住している人を知っている。その人からのお話を聞いて、たとえその人の武勇伝が入っていることを割り引いてみても、とてもロジャース氏のようにここまで根拠無く楽観できない。
一言で言えばこの本は中国投資への宣伝だ。
この本を読んでますます中国への投資はやりたくなくなった。残念だ。
例えれば「ITバブルの時にITバブル崩壊なんか起きない」と言っているような本だ。
ジム・ロジャーズ 投資で儲ける秘訣 VIDEO
販売元: パンローリング
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ジャック・シュワッガーのテクニカル分析
販売元: 金融財政事情研究会
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この本のタイトルは、テクニカル分析となっていますが、半分以上はシステムトレードについての内容です。
・序盤 テクニカル分析についての内容(ヘッドアンドショルダーとかスパイクとかダブルトップとかチャート分析について書かれています。)
・中盤 チャートの練習についての内容(チャートの半分ぐらいを見せ、読者にチャートがどうなるかを考えさせるようになっています。)
・終盤 システムトレードについての内容(ここの出版社の本を買ったことのある人なら恐らくわかると思いますが、パラメータだとか最適化だとか意味不明な単語の羅列が延々続きます。タートルとか魔術師たちの心理学とかの内容と酷似してます)
以下に駄目な点をあげておきます。
・チャート分析において目標値の設定がまったくなされていない(例えば、ヘッドアンドショルダーならパターンが形成されたら、価格はこの程度まで下がる可能性があるなどといった内容が全くかかれていません。)
・ここの出版社の本からの抜粋と紹介が多すぎる(数ページに一回は、ここの出版社の本が紹介され、ああ言ってるこう言ってると抜粋がありますw)
・テクニカル分析の本なのに、急にシステムトレードの内容に変わっている(本の中盤あたりから、なぜかシステムトレードの内容に変わるんですわ。意味不明な内容で、ああ言ったかと思うとこう言っちゃってる内容なんです。そして最後に、システムはシンプルなほうがいい!みたいなことが書かれてるんですよw)
・ここの出版社の別の本と内容が酷似している(タートルとか魔術師シリーズとかのシステムトレード部分とそっくりです。書き手は違うのに、不思議なくらいそっくりです)
・訳が稚拙すぎる(ひどいもんです)
・誤字脱字のオンパレード(多すぎます)
純粋な意味でのテクニカル分析について勉強したい人は別の本をかわれたほうが良いでしょう。ここまでひどい本はあまりないでしょう。
ジョー・マーチャントはどこにいる?
販売元: 文藝春秋
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ジョージ・ソロス
販売元: テレコムスタッフ
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本書を投資のための実用書として読む、というよりも、
人文科学の学術書として読んでみるとどうだろうか?
前半の対談で垣間見られるソロス自身の哲学的視点は、
後半の自選書籍抜粋で、一段と分かりやすく展開されている(はず)。
いわゆる英米現代思想を受け継いだ哲学的構成には、
若干疑問符がつくくだりもないわけではない。
例えば、「開かれた社会」を軸に思考するスタイルは、
まさに、ホワイトヘッドやポパーの路線ではあるものの、
前者に至っては、核兵器独占を説いていたんだし、
その最先端はアメリカの対外姿勢に顕著といえるだろう。
近年話題に上がることも多くなった「再帰性」という概念については、
イギリスの社会学者アンソニー・ギデンス氏他の著書との類似性を示す。
民主主義を「開かれた社会」として捉えたとき、
批判的な視点が常に現行システムを破壊的な危機に陥れる危険性があるため、
こうしたシステムの絶えざる実験―検証を可能とする概念、
それこそが「再帰性」ということになるだろう。
まさにハーバーマス「対話」やデリダ「脱構築」の民主主義に対する考え方にも、
一段と近づく思想であることは言えなくもない。
投資家であるソロスの言葉に従えば、
金融市場のそもそも不安定性と
それを管理する大役を担う金融当局の不完全性があるため、
安定性を供給する責務が後者にはあり、
再帰性概念がまさに試されているのである。
ジョージ・ソロス 悪魔の21世紀戦略―日本への経済占領はこれからが本番である
販売元: 第一企画出版
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ジョージ・ソロスの戦略―今ソロスは何を考えているのか
販売元: 総合法令出版
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スーパーコンピュータと科学―CGが描く先端科学の世界
販売元: 日経サイエンス社
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図解 株で億万長者になる! 「バフェット式」投資の原則
販売元: イースト・プレス
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図解 株で億万長者になる!「バフェット式」投資ノート
販売元: イーストプレス
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この本を読んで即実践というわけにはいかないですが、その他のバフェット本やバリュー投資本を読む前に読んでおけば頭にすんなり入ってくるのではないでしょうか。
バフェット本を読み尽くしたという方も、一度まとめの意味で目を通してみるのも良いかと思います。
バリュー/バフェット本の一番最初もしくは一番最後に是非!!