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和書 3327241 (104)



あさのあつこ完全読本 (KAWADE夢ムック)
販売元: 河出書房新社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

もとよりあさのさんのファンなので完全読本は馴染みのない予約までして購入。
わくわくしてページをめくる。

が、中身の対談だったりおすすめ本だったり説明だったりは、今までにどこか(新聞やら雑誌、Web上など)で聞いた事のある内容で新しい発見はほぼなかった。
新田東の野球部の面々の写真もいらなかったのでは?

書き下ろしの話もイマイチすっきりしなかった。

次何かが出る時はもう少し内容が濃いものだといいなあ。




「あさま山荘」篭城―無期懲役囚・吉野雅邦ノート (祥伝社文庫)
販売元: 祥伝社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

吉野雅邦は連合赤軍の一員で、あさま山荘に籠城した五人のうちの一人(現在、無期懲役囚として千葉刑務所にいる)。著者の大泉康雄は、吉野の幼馴染で親友、そして小学館で「女性セブン」の編集長なども務めた人間だ。本書は、吉野雅邦がどういう人間で、どういう風に成長し、事件にどう関わって行って、事件のあとどういう考え・気持ちでいるかを、吉野の手紙・ノート、大泉から見た吉野の言動などを通じて迫ろうとするものだ。

じつをいえば、坂口弘の『あさま山荘1972』を読んだ時点で、もう連合赤軍について他の本を読む必要はない、坂口がすべてを語っている、という気持ちになっていた。しかし、この大泉の本は事件に別の角度から光を当てるものになっており、ページをめくりながら新たな興味をかきたてられる思いがした。

その別の角度というのは、簡単にいってしまえば「すぐ外から見た連合赤軍」ということだ。大泉は前記のとおり吉野の親友で、小学校時代から成人に至るまで吉野の身近におり、吉野の恋人・妻でのちに山岳ベースで胎児とともに殺害されることになる金子みちよとも親しかった(山岳ベースから用事で上京してきた金子とも会っている)。組織の内部の人間でもなく、かといってまったくの第三者でもない、連合赤軍のメンバー個人に非常に近しい人間にとって、あの事件がどのように見えたか。

そこから浮かびあがってくるのは、あれが狂人たちによる狂気の沙汰の事件ではなく、ごく普通の若者たちによるものだったということだ。吉野に限っていえば、普通以上に正義感も思いやりもあり、真剣に誠実に生きようとしていた、そのような若者。金子みちよもしかり。結果的には、やったことは狂気の沙汰ではあるが、普通の人間が、少しずつ逸脱していき、結果的にそこまでに至った。言い換えると、誰でもそうなる可能性があったということだ。

組織の外にいた人間ならではの観察の一例として、逮捕前の永田洋子を見たときのエピソードがある。1969年に、羽田空港突入事件で逮捕された吉野の裁判を大泉が傍聴しに行ったときのことだ。裁判を批判するヤジなどで傍聴席が混乱し、革命左派のメンバーと警備員たちとがもみ合いにある。そこで女性が転倒し、ひざに血がにじむ怪我をする。それが永田洋子。すると、革命左派のメンバーから「鬼ババがやられたぞ」と声があがる。永田洋子は警備員に詰め寄り「お前の名を教えろ」と泣き叫びながらくってかかる。そして「叫び、わめき(中略)「ウォー」とまた獣じみた声を上げ、床を転がり回って手足をバタつかせていた」。この一件に大泉は、革命左派には凄い人がいるんだなと思いながらも、この組織に対して不気味さ、うさんくささを覚え、女性同志を「鬼ババ」と呼ぶ神経にも奇異なものを感じたという。

吉野や金子みちよのプライベートの写真も掲載されている。たとえば、上記の羽田空港の件での勾留から保釈になった際の出所パーティのときのもの。穏やかな表情の吉野と金子みちよ。個人宅で催されたそのパーティで、吉野雅邦と金子みちよはジルバ、ワルツ、タンゴなどを踊ったりもしたそうだ。二人が在籍していた横浜国立大学の合唱団で歌っている際の写真もあった。(永田洋子の薬剤師時代の写真もある)

著者が吉野と金子の両者と親しかったことから、本書は二人の関係についての記録という側面もある。二人が交わした手紙や、「ふたりだけのおしゃべり」と名付けられた交換ノートに綴られた文章からは、二人の愛情の深さ、真剣さが伝わってくる。運動に傾倒していく過程において、横浜国大の学内で心中未遂を起こしたこともあったという。ともに生き、ともに死のうとした二人が、山岳ベースにおいて、片方は加害者、片方は被害者という関係になってしまうのだから、やりきれない。

本書には、吉野雅邦の両親や金子みちよの遺族の声も紹介されている。著者が直接聞いたものだ。

『あさま山荘1972』には坂口弘の最大限の努力による、事件の詳細が記録されていたけれど、やはり一人の人間に見えるものは限られている。本書を読んでその印象を持った。事件に関わったそれぞれがそれぞれの記録を残すというのは、大いに意味のあることだといえるだろう。




あさま山荘銃撃戦の深層
販売元: 小学館

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あざみ織
販売元: サンブライト出版

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あざやかな女たち―瀬戸内晴美対談集
販売元: 中央公論社

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あざらしのアンドレくん
販売元: 講談社

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あしあと
販売元: 新風舎

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あしあと
販売元: 早美出版社

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あした また遊ぼうね―あの日見たこと〈2〉 (あの日見たこと (2))
販売元: よも出版

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あしたこそ!
販売元: 文芸社

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