和書 3327271 (89)
2012 ザ・ウォー・フォー・ソウルズ
販売元: エンターブレイン
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表紙のデザインと、帯の「映画化決定!」という文句に惹かれて買いました。値付けは2,200円と少々お高いですが、損をしたと思わせるほど悪い出来ではありません。翻訳も高レベルです。
物語のテーマは地球侵略モノです。侵略者の正体や侵略の手法は比較的斬新だと思います。この厚みで最後まで飽きずに読めたので、ストーリー展開のテンポも悪くないのでしょう。しかし、全体に薄っぺらい印象を拭えないのはなぜか。
いろいろ理由はあるのですが、まず侵略が2012年に実行されるべき理由付けが弱い。弱すぎる。恐らく作者は、侵略者と侵略手法のアイデアが先に浮かんで物語を構成していて、2012年という時期はハリウッドのマーケティング上の都合で後付けされたのではないでしょうか。今後数年は2012年をテーマにしたディザスタームービーが目白押しのご様子なので。
次に侵略モノ made in USA の常ですが、地球侵略の鍵となるブツがアメリカにあり、侵略を阻止する最重要人物がアメリカに居て、侵略者に対する最も重要な闘いの舞台がアメリカという・・・どうしても「世界征服を企んでいるのに東京でしか活動しないショッカー」と同じ陳腐さを感じてしまいます。世界の中心は常にアメリカ、人類の代表は常にアメリカ、人類を守るための戦争を率いるのも常にアメリカ・・・いちおう、世界中で同じ侵略劇が繰り広げられている(らしい)のですが、ほとんど言及されませんでした。
また、序盤〜中盤のじっくり書き込まれた展開と異なり、終盤は細かい点をすっ飛ばした駆け足な展開になるので、風呂敷を広げすぎて収拾できなくなった感があります。衝撃のどんでん返しがあるのですが、「おお!そうきたか」という衝撃というよりも、「はぁ?それってアリ?」という衝撃で、全体の流れに対する違和感がありました。
それにしても、読後に感じた最大の懸念・・・これ、本当に映画化できるんですか。現在利用可能な最高レベルのCGを駆使しても、凄まじく陳腐な映像ができあがりそうな予感がしてならないんですが。メインのテーマといい、侵略者といい、侵略の手法といい、監督の人選といい、危険な匂いがプンプンしますよ。さらに物語の大半が登場人物の心理描写というのも、著しく映画化に不向きです。
かなりの確率で、笑撃の迷作『サイン』を超える傑作が生まれることでしょう。今から期待です。
2015宣戦!!―新・日本国軍血戦録 (歴史群像新書)
販売元: 学習研究社
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2015年 日本
販売元: 文芸社
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2019年のビッグマック
販売元: ダイヤモンド社
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全ページにフルカラーのイラスト付で語られる、
2019年のトーキョーを舞台にした近未来小説。
ポップでアーティスティックなイラストが魅力的で、
イラスト集としても価値のある一冊!!
語られる2019年の世界は、絶妙に信憑性が散りばめられていて
(注釈によって根拠が解説されている)、惹き込まれてしまいました。
ワクワクする楽しい未来を想像させて貰える一冊です!!
ニッポンの野望 (2020年)
販売元: 二見書房
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超大国の座 (2020年)
販売元: 二見書房
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2020年、巨大村社会「ニッポン」が干上がる日
販売元: 鳥影社
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2020年ホログラフ元年―コンピュータSF
販売元: ソフトバンククリエイティブ
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2020年・世界大戦〈上〉ロシア内戦勃発す (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)
販売元: 二見書房
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2020年・世界大戦〈下〉悪夢の日米大決戦 (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)
販売元: 二見書房
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