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和書 467252 (52)



石牟礼道子全集・不知火〈第3巻〉苦海浄土ほか 第三部・関連エッセイほか
販売元: 藤原書店

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出版社の怠慢で、苦海浄土第二部神々の村につづく第三巻は単行本化されておらず、文庫で
出たことがあったが今は絶版である。そして第三部が読めるのはこの全集のこの巻である。
2004年の出版であり、全集により苦海浄土全作(わが水俣病・神々の村・天の魚)を読める
が、第二策までは単行本と文庫で読めるので、本巻以外全集を買う必要はない。
はっきり言えば、石牟礼の文学的才能はあまりあるとは思えず、苦海浄土以外の作品は
読んでも同でもいいと思う。全集ではなく、第三部を単行本か文庫版でさっさと出版すべき
である。本作は石牟礼の最初で最期の最高傑作であり、内容は文句なしによい。




石牟礼道子全集・不知火〈第4巻〉椿の海の記ほか
販売元: 藤原書店

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石牟礼道子全集・不知火〈第6巻〉常世の樹・あやはべるの島へほか
販売元: 藤原書店

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石牟礼道子全集・不知火〈第9巻〉十六夜橋ほか
販売元: 藤原書店

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一角獣・多角獣 (異色作家短篇集)
販売元: 早川書房

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1.「一角獣の泉」
2.「熊人形」
3.「ビアンカの手」
4.「孤独の円盤」
5.「めぐりあい」
6.「ふわふわちゃん」
7.「反対側のセックス」
8.「死ね、名演奏家、死ね」
9.「監房ともだち」
10.「考え方」
以上の全10話が収録されています。それぞれファンタジーあり、SFあり、ホラーあり、ミステリー、ブラックユーモアありとバラエティに富んでいて、読者を厭きさせません。各話ともラストに向けてキチンと纏まっている、この文章力に脱帽です。




血は冷たく流れる (異色作家短篇集)
販売元: 早川書房

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芝居をつづけろ
治療
こわれた夜明け
ショウ・ビジネス
名画
わたしの好みはブロンド
あの豪勢な墓を掘れ!
野牛のさすらう国にて
ベッツィーは生きている
本音
最後の演技
うららかな昼下がりの出来事
ほくそ笑む場所

フェル先生
あなたは嫌いです
強い刺激
以上の16短編が収録されています。ホラーよりのミステリーが多いように思いますが、中には戦争に対する批判を暗に提示している話も。どことなくブラック・ユーモアが効いた文章と最後の1行がとてもいい味を出していて、どの物語も全体が締まって見えます。セリフ運びのテンポも良くて素晴らしいです。




虹をつかむ男 (異色作家短篇集)
販売元: 早川書房

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一話一話の分量が短く読みやすい。
ちょっとひねりの効いたショートショート。
サーバー自身が書いたイラストも面白い。
ただ元は60年代の訳本なので、
「ゼニをたんまりだ」「とんだアホウをイロにしちまった」とか
訳文に少々クセがあるのが玉に瑕ですかね。




蝿(はえ) (異色作家短篇集)
販売元: 早川書房

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1980年代にリメイクされて一世を風靡した映画『ザ・フライ』の原作者ランジュランの悪夢のような世界を描いた傑作集。本書の中にはハッピーエンドで終わる物語も3つ程ありますが、やはり作者の本質は、悪運に見舞われて奈落へ突き落とされる人間の悲劇で、無慈悲であればある程、より一層の迫力が感じられます。悲運の対象が往々にして悪人よりも善人が多いのは作者の意地悪な芸風でしょう。

代表作『蝿』は、物質転送機を発明した男が、実験途中に蝿が紛れ込んだ為に‘蝿’と同化してしまい、希望から一転、破滅へと向う夫婦の物語です。『他人の手』は、自分の意志に逆らって動く手を持っている男の苦悩の話。『悪魔の巡回』は、悲しみながら老犬に安楽死を施し、妻をも病で失った男が、老婆の姿を借りた悪魔と血の契約を結ぶ話で、宿に帰ると元気な犬と妻に迎えられるのですが・・・・。『彼方のどこにもいない女』は、最もロマンティックな一篇で、深夜TV放送が終わった後に画面上に現れた女性と恋に落ちる男の話。彼女は何と日本の長崎で終戦前に被曝して後、不思議な巡り合わせで、反物質で生きる存在と化してしまったと言います。自分は出られないから、あなたがこちらへ来てと告げられた男は思い切った行動に出るのですが・・・・・。ラストの『考えるロボット』は、マッド・サイエンティスト物で胸の悪くなるオチが待っています。

『蝿』は確かに素晴らしい出来栄えの恐怖小説の金字塔ではありますが、その他の作品も現代に読んでも遜色無く面白く、とても魅力的だと思います。本当に残念なのは、著者の作品が本書以外に訳されていない事でしょう。願わくば何時の日か、珠玉の作品群が発掘され、紹介される事を切に祈ります。




炎のなかの絵 (異色作家短篇集)
販売元: 早川書房

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本書には、常に人間は悪い生き物なんだと言う性悪説に立っているのかと思える程の悪意に満ち満ちた20編が納められています。当然、読後感がすっきりとする作品は少なく、むしろ後味が悪いだろうなと最初から覚悟して読む方が良いでしょう。これほどブラック・ユーモアを極めた作風も珍しく、必然的に体質に合わない方もおられると思いますが、それでも世間に迎合せず頑なに自分の道を固持する職人気質のコリア氏の芸風はファンにとっては貴重な宝石と言えるでしょう。

『記念日の贈物』『クリスマスに帰る』『旧友』『カード占い』『保険のかけ過ぎ』『死の天使』『死者の悪口を言うな』は、何れも夫婦間の揉め事の話で、最後までどちらが笑うのか、さだかでありません。本当に笑っているのは悪魔というのが真相でしょう。ラストの『少女』は青年が少女を森に連れて行こうと母親に別れを告げる話です。グッドバイ♪さようなら。人間の想像力次第で如何様にも読み取れる技巧の冴えた一篇です。

彼の描く世界に於いては、正義が必ず勝つとは限りません。場合によっては、胸が悪くなって、胃がもたれるかも知れませんが(河豚の毒というのも御座いましたね。)、どうぞ覚悟の上で絶品料理のフルコースをご賞味下さい。




レベル3 (異色作家短篇集)
販売元: 早川書房

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 『レベル3』……存在しないグランド・セントラル駅地下3階、そこはノスタルジーへの入り口でした。ファンタジーではありがちな設定ですが、そこに著者はゲイルズバーグ(著者がカレッジに通ったイリノイ州の町)への愛をたっぷりふりかけます。そういえば著者には『ゲイルズバーグの春を愛す』という作品もありました。
 『おかしな隣人』……「お隣に越してきたのは実は」というのはアメリカの小説ではよくありますが、本作では……外国人のように小銭でまごつき閉まったドアが自動的に開くかのように体当たりをしていき140年後のことを時々話す、おかしな夫婦でした。いやいや、『レベル3』のあとにこれを置きますか? 洒落た配置です。
 『こわい』……ラジオからほんの短時間過去の番組が聞こえます。主人公がその話を友人たちにすると、似たようなエピソードが少しずつ集まってきます。共通点は「時間の混乱」。ペンキを塗り替えた後出現する以前のペンキ、子犬を飼い始める前の時点に出現した成長したあとの犬、写真に写った家族の未来像、犯罪が起きる前に警察に押収された凶器、80年前の恰好をした死体……そんな話がどんどん集積され、そして……
 『世界最初のパイロット』……南北戦争の時代。元ハーヴァード大学の教授の少佐は戦争に勝つためにとんでもないことを画策します。少佐が出かけたのはスミソニアン博物館。さてその目的は……

 今の目からはそれほどアイデアが捻ってあるわけでもないし強烈なオチが用意されているわけでもありません。でもだからといってがっかりするような短編集ではありません。私の読後感は「『異色』というより『良質』なファンタジイ短編集」です。スタンダードとして読んでおくべき本、と言って良いでしょう。


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