和書 467252 (98)
遅れたレポート (同時代ライブラリー)
販売元: 岩波書店
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もうかなり昔、ソ連崩壊の直前頃に読みました。当時私はまだ学生でしたが、頭を殴られたような衝撃を受け、何度も読み返した記憶があります。
社会主義になってよい国になったと信じていた善良な市民が、懸命に生産に励んでいた模範的労働者が、ある日突然連行されて政治犯とされる。一切の弁明も許されず・・・。その恐怖が、感情を抑えた淡々とした筆致の短編小説で描かれています。
今の日本ではこんな小説は時代遅れかもしれません。しかし20世紀、ほんのついこの間まで、こういう出来事は実際にあったことなのです。そして、そういう国を理想と信じていた政党、政治家、進歩的文化人らが数多くいて害毒を撒き散らし、今なおその残骸が日本社会で侮れない勢力を持ち続けています。
この本は読み継がれるべき名作です。特にソ連崩壊すら良く知らないような若い人にもぜひ読んでほしい。
人外魔境―小栗虫太郎全作品〈6〉
販売元: 沖積舎
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人外魔境シリーズを収録しています。活字・解説とも桃源社版をそのまま使っているように見え、ちょっとすり減ったような活字がイマイチです。
このシリーズは小栗虫太郎の作品の中で一番良いものでしょう。ロストワールドを範としたSFのせいか、仰々しいペダントリーで読者を無理に惹き付けようという力みがめだたず、本来の意味での深いロマンチシズムを感じます。なかでも「天母峰」は白眉だと思います。「伽羅絶境」もまた素晴らしい。
大東亜戦争翼賛の感じがところどころに出るのは興ざめですが、まあ適宜無視すれば良いでしょう。
成吉思汗の後宮―小栗虫太郎全作品〈5〉
販売元: 沖積舎
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北の暦 (長見義三作品集)
販売元: 恒文社
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大仏次郎ーその精神の冒険 (1977年) (朝日選書〈92〉)
販売元: 朝日新聞社
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尾崎放哉全集
販売元: 彌生書房
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尾崎翠集成〈下〉 (ちくま文庫)
販売元: 筑摩書房
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昭和5、6年の「尾崎翠の世界」の集大成というべき「第七官界彷徨」から続く小野町子のシリーズのような独自性のある作品群は、この下巻にはありません。
しかし、彼女の作家活動の初期の素直な作品が、いろんなジャンルに渡って揃っています。その中には、先の作品の芽生えのようなものが所々で感じられます。
中でもチャーリー・チャップリンについて書いた「杖と帽子の偏執者」を読んでみると、何となく彼女の世界の本質と共通性が見えてくるようです。ユーモアとペイソスの綯い交ぜた作品です。初期の作品に見られる叙情性に軽さを持ち込み新たな作風を生み出したような気がします。後に筆を置いた後も、獅子文六や北杜夫の作品を求めたのも、それに通じるのかも知れません。
慕いつづけたひとの名は (小沢昭一百景―随筆随談選集)
販売元: 晶文社
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笛にうかれて逆立ちすれば (小沢昭一百景―随筆随談選集)
販売元: 晶文社
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尾関忠雄文学全集〈第1巻〉
販売元: 風媒社
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