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和書 467252 (137)



パリ左岸のピアノ工房 (新潮クレスト・ブックス)
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

素敵な1冊である。その店はパリの片隅の狭い通りに佇んでいた。閑静な街並に場違いな感もある「デフォルジュ・ピアノ」との名を持つ小さなピアノショップに、アメリカ人の筆者は惹きつけられてしまう。
「パリ左岸のピアノ工房」は、筆者が感じる心情そのままの不思議で謎めいた雰囲気で始まる。スタインウェイ、べヒシュタイン、ベーゼンドルファー、、、。ピアノという楽器が持つ気品と繊細さ、様々な国々から流れてきたピアノたちが集められたパリの裏通りのアトリエ、ピアノへの愛情と蘊蓄が溢れんばかりの調律師、筆者自身のピアノとの関わりと思い出、それらを美しく抒情的に綴る語り口に酔わされる。
"心躍る対象"を追い続ける少年のようなピュアな筆者の気持ち、流行る気持ちを抑え切れない心のときめき、まるで恋をするような魅惑の衝動が胸に迫ってくるのだ。
そして、大きな魂を持つ楽器とそれに更なる生命を吹き込む男の絆、幾多の数奇な運命を経て出合う彼とピアノたち、実にドラマチックだ。
良く出来た神話的物語と思いきや、実はノンフィクションというのが凄い。ピアノ好き、パリ好きはもちろん、それらに興味がなくても、愛用品であれ、蒐集品であれ、自分の中で"愛"を以ってこだわる"何か"を持つ方なら、きっと共感出来るはずだ。




冬の犬 (新潮クレスト・ブックス)
販売元: 新潮社

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8月の東京で冷房もない自分の部屋で読んでいたのですが、読んでいる間はうだる暑さを忘れました。本のタイトルになっている『冬の犬』なんて、まるっきり厳寒の中でのお話で、背筋が寒くなります。

短編集で犬をはじめ、羊、牛、馬といろいろな動物が出てくるのですが、まるでにおいをかげるほど近くにいるような感覚にとらわれるくらい、著者は彼らの生態を絶妙に描き出しています。

人の行動も含めて描写が生々しいのですが、読み終えると何かおとぎ話を読んだ後のようで、とても不思議な印象を持っています。




ブルーミング (新潮クレスト・ブックス)
販売元: 新潮社

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ペンギンの憂鬱 (新潮クレスト・ブックス)
販売元: 新潮社

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私たちの生活は、たとえば南極の氷山のようなものらしい。
水面に出ている一角だけでは、水面下の様子はわからない。

冴えない小説家ヴィクトルの生活は、ペンギンの訪れが直接の原因ではないにしろ、なにかしらの引き金となって、気がつけばものの価値やら感覚やらがどうしようもないほどに変わってしまう。
別に急に世界が変わってしまったわけではなくて、水面下にはいつもあった知らない世界が、自分の日常に侵食してくるのだ。

家の鍵は破られる、大金と少女が置いていかれる、発砲事件が相次ぐ・・・
まるでへたくそな冗談のような世界が、つつましくも平穏だった日常をのっとっていく。
そこにまた、閑話休題といったようにペンギンの描写が入ってきて、いい感じに話の腰を折る。

なぜペンギンなのか。こればっかりはわからない。
緊迫した場面で、ペンギンがぺたぺたと歩いている光景を想像すると、なんだか気が抜けてがっくりとなる。

もろい世界の上に生活するのは、人間もペンギンも同じらしい。
温暖化の影響が出ないことを、切に祈る。




ホワイト・ティース(上) (新潮クレスト・ブックス)
販売元: 新潮社

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冒頭から数ページだけで・・・・・・。信じられない、仰天してしまった。円熟味を増したジョン・アーヴィングの小説を読んでいるのかと思った。「サーカスの息子」(新潮社)とか。やはりアーヴィングでも近作に較べると、処女作「熊を放つ」(中公文庫)においては、「ああ若いなあ」と感じるのだが、本書にはそういう感慨がわかない。すでにベテラン作家の味わいを漂わせているのだ。ロンドンに住む移民の家族たちが織り成す、人種・宗教という骨太のテーマに真っ向勝負した大河小説である。ドスンとシリアスな問題が到る所で提示されながら、終始ユーモアで包み込まれている。登場人物たちはみんなが主人公のように個性的でドラマ性あふれており魅力的だった。




ホワイト・ティース(下) (新潮クレスト・ブックス)
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

冒頭から数ページだけで・・・・・・。信じられない、仰天してしまった。円熟味を増したジョン・アーヴィングの小説を読んでいるのかと思った。「サーカスの息子」(新潮社)とか。やはりアーヴィングでも近作に較べると、処女作「熊を放つ」(中公文庫)においては、「ああ若いなあ」と感じるのだが、本書にはそういう感慨がわかない。すでにベテラン作家の味わいを漂わせているのだ。ロンドンに住む移民の家族たちが織り成す、人種・宗教という骨太のテーマに真っ向勝負した大河小説である。ドスンとシリアスな問題が到る所で提示されながら、終始ユーモアで包み込まれている。登場人物たちはみんなが主人公のように個性的でドラマ性あふれており魅力的だった。




朗読者 (新潮クレスト・ブックス)
販売元: 新潮社

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読んで不愉快になりました。問題は文章量や時代背景の説明の有無ではないのです。対象とどれだけ真剣に向き合っているかなのです。この作者の書き振りからは誠実さがまるで感じられません。些細な事柄を扱った作品では一向に構わないのですが、戦争という大きな問題に触れる以上は、このような「商業主義的な」書き方は決して許されないのです。その点を作者や出版社はきちんと認識してほしいと思います。




黒いユーモア選集 下巻 (3) (セリ・シュルレアリズム 1)
販売元: 国文社

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黒いユーモア選集 上巻 (1) (セリ・シュルレアリズム 1)
販売元: 国文社

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クロムウェル・序文、エルナニ (ヴィクトル・ユゴー文学館)
販売元: 潮出版社

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