戻る

前ページ   次ページ

和書 467252 (151)



幸田文全集〈第2巻〉みそつかす・齢
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






幸田文全集〈第3巻〉草の花・黒い裾
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






幸田文全集〈第5巻〉流れる・蜜柑の花まで
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






幸田文全集〈第6巻〉身近にあるすきま・卒業
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

「一葉きょうだい」。
著者は別の随筆で、樋口女史について「父はいつも隙の無さに感心していたが、義母はどうも彼女のことを嫌いだったようだ」という意味のことを書いている。
キリスト教学校の先生を長い事勤めていたというキャリアウーマンの義母には、樋口女史のビジネス手腕の裏が見えていただろう。また感情表現を制御することで相手を制御することを知らぬと見える義母には、喜ばせを言いながら自分の欲しいものを確実に手に入れる樋口女史を不潔で卑劣な人とも見ただろう、と思う。

幸田文にはこの樋口女史の妹に似たところがある、と同全集第8巻の栞で、青木玉が語っている。

「金魚」。
金魚売りから10匹買ったら、小さなおまけを1匹もらった。
「おまけ」は「おまけ」故に哀れがられ、また心寄せられる。
生まれたときに女の子ゆえに父に疎まれ、母が産褥で「女の子でも良い子になれ」と唱えたことを長くトラウマとしていた著者には、「おまけ」扱いは自分に重なる悲しいものでもあったかと思う。
私も金魚すくいで獲った黒いデメキンの、片目の潰れたのを特に可愛がった記憶があるが、初孫として我儘放題育てられていたせいか、自分に引き寄せて考えたことはなかった。ものを見る・感じるフィルタというのは、当人も周囲も意識していないところで固まってしまうものかと思うと、自分が子供に与える影響を思って恐ろしくもある。




幸田文全集〈第8巻〉猿のこしかけ・群犬
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

現在、文庫で売っていない作品が多いので、読み応えもひとしお。

飼い犬が多くの雄犬の求婚を受けて、家中てんてこまいする話は、犬を放し飼いできた時代なのだなぁ、と感慨深い。
街中で犬を飼う家の多分に漏れず、散歩に行くときも車に轢かれるのを恐れ、よその犬の糞の残されたのを気味悪く思い、不都合なところに犬が小用しそうになるのを慌てて綱ひいて嗜める毎日だ。

幸田文には他にいくつか犬の話がある。婚家まで連れて行くつもりだったのに前日に姿をくらました犬の話、車窓からみかけた犬を見てこれまで飼った犬たちの影を幻想した話など。どれも好きだ。




埴谷雄高文学論集 埴谷雄高評論選書3 (講談社文芸文庫)
販売元: 講談社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






三島由紀夫文学論集III (講談社文芸文庫)
販売元: 講談社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






一年の牧歌・みいら採り猟奇譚 (河野多恵子全集)
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






河野多恵子全集〈第10巻〉
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






河野多恵子全集〈第3巻〉
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)




前ページ   次ページ

戻る

仮想世界 - シューティング/レース/電車ゲーム フライトシミュレータ