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和書 467252 (156)



小林秀雄全作品〈20〉ゴッホの手紙
販売元: 新潮社

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なぜ、ゴッホの絵に惹かれるのか。。。それは、絵に彼の思いが込められているから。人の主観性を重視するからこそ、絵は単なる絵として存在するのではなく、私たちに語りかけるものとしての人間性が与えられる。
常に孤独であった彼は、理解されない思いや考えを無機質な絵画にぶつけるしかなったのだろう。
そうすることで自己(感情)を表現するしかなかった。
2005年に開催されたゴッホ展。出来ることなら、この本を読んだ後に観にいきたかった。また違った感情で彼の絵を見ることが出来たに違いない。




小林秀雄全作品〈21〉美を求める心
販売元: 新潮社

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私は全集の中でも美を求める心が特に好きだ

多くの人はものの名称さえ分かれば対象を見ない
口を開かず黙って一分間見る者などいない
よく見たところに言葉にならない感動を得る
こんな分かりきった事を実行できるものは少ない
と小林はいう。

絵や音楽や言葉が表す意味を求めるのではなく
絵や音楽や言葉そのものと対峙する事に努める
小林の美に対する接し方は大変真摯で好感を抱かずにはいられない




小林秀雄全作品〈22〉近代絵画
販売元: 新潮社

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小林秀雄全作品〈23〉考えるヒント〈上〉
販売元: 新潮社

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小林秀雄を読むときは,「全力で」読まないといけないでしょう。普通,読むほうが書くよりも余裕があるはずで,つまりハンデをもらっているはずなのですが,相手が小林秀雄だと,書いているほう(小林秀雄ですもちろん)がともすると先行してしまい,こちらは何度も読み直す羽目になります。いずれにしても,何度も読めば著者の筋は見えてきます。筋違いがない,という安心も魅力です。知的な冒険には最適です。




小林秀雄全作品〈24〉考えるヒント〈下〉
販売元: 新潮社

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小林秀雄全作品〈25〉人間の建設
販売元: 新潮社

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小林秀雄に興味はあるが難しそう、以前にこの著者の本を読んだけど何が言いたいのか分からなかった、という方にたいして是非、この本をお薦めしたい。
表題作は、数学者岡潔と小林秀雄の対談。ことなる道の達人どうしの緊張と共感に満ちた対談の実践と、大我と小我という主要テーマが共鳴しあって非常に美しい。対談のおわり頃に批評の実践の極意が簡単なことばで語られ、心ある方ならきっとはっとするものがあると思う。
ほかにいくつかの小品が収録されてるが、全体に表現が平易で、小林秀雄入門として最適と考えます。

このシリーズはやたら脚注がついてますが、はっきりいって役に立つものはほとんどありません。こんなものに気を配ってたら、読むリズムがくずされてしまうので必要と思うものにだけ目を通して、あとは無視した方がいいようです。




小林秀雄全作品〈26〉信ずることと知ること
販売元: 新潮社

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小林秀雄全作品〈27〉本居宣長〈上〉
販売元: 新潮社

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 『本居宣長』は宣長の遺書に関する話題から幕を開ける。「死」の問題は晩年の小林の思想的課題の一つであった。それは若い頃につかんだ「宿命の理論」から貫流するものだ。江戸化政期の松坂に生きたユニークな国学者の生き方をたどること。ただし、内面の思想の劇的な展開において。その劇は儒学、漢学の領域で私学を貫いた宣長の先人たちから続くものである。それは日本文化自体の「宿命の理論」をも明らかにするものだった。圧倒的な他国の文化の影響を受けながら、いかにして日本の独自性をはぐくみ、発揮してゆくか。

 前半では和歌と源氏物語がとりあげられていて、非常に高度な文学原論になっている。ただし、万感の共感を独特の滋味あふれる文体にこめて論は展開してゆく。横になってたくさんの時期はずれの桜の歌を宣長が詠むとき、その寝床には時ならぬ美しい桜の花が咲いていたはずだというヴィジョンを語るとき、小林の批評文学はおそらく一つの頂点を形作っている。そういう人間だからこそ和歌を、源氏を論じてラディカルな思想が生まれてくるのだ、とばかりに。

 この書物には、敬愛の念がどれだけ人間の精神を豊かにするものかを若い頃に教えてもらった。個人的につらいことがあったときに、本当に心の支えになった。日本人としてのアイデンティティに虚勢ではない、真の自信を与えてくれる大作である。この「全作品」版には注がついているので、あまり歴史的な知識を持たない人でも読みやすいだろう。これからの日本文化を築いてゆく若い人にこそ、ぜひ読んでもらいたい。




小林秀雄全作品〈28〉本居宣長〈下〉
販売元: 新潮社

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小林秀雄全作品〈3〉おふえりや遺文
販売元: 新潮社

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 ハムレットに捨てられ、錯乱の中に死んでゆく少女の幻想をたどる。読み手を変えれば、このオフィーリアはハムレットに捨てられたのではない、彼女自身の脳髄の必然によってこの世にいる場所がないから死ぬのであるとも受け取ることもできる。その間の微妙な心理を「妾(わたし)」の告白体で綴った短編である。「純粋小説」が論じられていた昭和6年頃批評家小林秀雄の珍しくも女心に筆を染めた短編小説として異色の作品と言えよう。
「ハムレット様」に呼びかける遺書の形をとって、一貫して彼女の内部にに生起する得体の知れない心理を水の流れのように滔滔と述べていく。
「みんなが妾につらく当たったのです。そして妾はへまばかりしてきたのです」「妾は、逃げます、妾に役は振られていません、二度と帰ろうとは思いません」
 このようにして、裏切られ、疲れ果てて翌日は死んでいく前夜に書く遺書となっている。シェークスピアの悲劇「ハムレット」では、ここまでオフィーリアの心理まで迫れていないが、小林秀雄はそこのところをみごとに浮き彫りにしている。
「ねえ、あなたは聞いて下さいますね、妾はあなたが恋しい、どうしても恋しい」と繰り返すところに、救いを求める作品にしようとしたのかもしれない。  


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