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和書 467252 (179)



海の都の物語―ヴェネツィア共和国の一千年〈下〉 (塩野七生ルネサンス著作集)
販売元: 新潮社

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ジェノヴァとの制海権争い、オスマントルコとの断続的な戦争を戦い抜くヴェネティアだが、時代はすでに大航海時代にはいっていた・・・。海運の衰えを工業や農業の発展で補い、18世紀にヴェネティア文化は爛熟に至った。同世紀末、ナポレオンのイタリア侵攻により同国の独立は終わりを告げる・・・。

「歴史家は、国の衰退はその国の国民の精神の衰微によるという。だが、なぜ衰微したかについては、われわれが納得できるような説明を与えてくれない。」
著者は、隆盛を極めたひとつの国家が終焉を迎えるまでを丹念に描いていく。こうも言う。

「少なくともヴェネティア史に関するかぎり、このような単に精神の衰微や堕落のみに立脚した論にどうしても賛同することができない。」
こうした視点で描かれる歴史は、前巻に増して、諫言・警句・教訓に富み、飽かせない。
「20世紀のわれわれは、君主制はすべからく悪である、という色めがねを外すことから始めなければならない。」

「社会の上下の流動が鈍り、貧富の差が固定化し、結局はその社会自体の持つヴァイタリティの減少につながる。こうなってはもはや、いかなる改革も、いかなる福祉対策も効果はない。」
「英雄待望論は、報われることなど期待できない犠牲を払う覚悟とは無縁な人々が、自己陶酔にひたるに役立つだけだからである。」

歴史に学ぶ、とは言い古された言葉だが、そうした知的好奇心を満足させてくれる名著。
「栄枯盛衰が歴史の理ならば、せめてこのヴェネティアのように、優雅に衰えたいものである。」
見事!




神の代理人 (塩野七生ルネサンス著作集)
販売元: 新潮社

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塩野七海の著作に、読者が期待することは人間ドラマの模様と歴史的考証の正確さであろう。この本は、そのどちらをも兼ね備え、かつそれを越えた小説としての驚きをもたらしてくれる。塩野七海は、ここで法王を主人公とする古代の政治全体を劇場であるかのように見立てている。塩野七海が書いているのは、歴史書ではなく、あくまでも小説である。表現手法という形式的な側面から、小説としての面白さに迫ったのがこの作品だ。収録されている短編全てに違った驚きを読者は見いだすことができるだろう。オススメ!




隆信集全釈 (私家集全釈叢書)
販売元: 風間書房

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志賀直哉 (庄司肇コレクション)
販売元: 沖積舎

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志賀直哉全集〈第13巻〉日記(3)
販売元: 岩波書店

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志賀直哉全集〈第14巻〉日記(4)
販売元: 岩波書店

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志賀直哉全集〈第16巻〉日記(6)
販売元: 岩波書店

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志賀直哉全集〈第17巻〉書簡(1)
販売元: 岩波書店

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志賀直哉全集〈第18巻〉書簡(2)
販売元: 岩波書店

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志賀直哉全集〈第19巻〉書簡(3)
販売元: 岩波書店

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