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和書 467252 (295)



塚本邦雄全集〈第2巻〉短歌(2)
販売元: ゆまに書房

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塚本邦雄全集〈第3巻〉短歌(3)
販売元: ゆまに書房

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塚本邦雄全集〈第4巻〉短歌(4)―俳句・散文詩
販売元: ゆまに書房

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塚本邦雄全集〈第5巻〉小説(1)
販売元: ゆまに書房

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塚本邦雄に以下の男性論がある。「男らしくすることとは男性が自らの内にある、必然的に宿命的に秘めている「女性」性を殺して、百パーセント男であるふりをすることである。雄雄しさとは、それをいさぎよく認めてしかもあらはに見せぬやう、歯をくひしばつてゐることである。」(「エデンの西ーわれわれにとつて父とは何か」1972年)。『藤原定家』と『菊帝悲歌』は、戦争の時代を生きた芸術家と英雄の「男」の物語。月と太陽のような対の関係にある。作者の形式美への愛好の所産。自己の力よりも大きな時代の流れという宿命に、それぞれの生き方で歯を食いしばり、敢然と立ち向かった「男」たち。二つの雄編を読み終わると、歴史上の人物であった二人の魂に深い共感と畏敬の念を覚える。塚本邦雄も、天皇と戦争の昭和という修羅の時代を生きた。短編集は、「女性」性に敗れ去る男達の運命を絢爛豪華な文体で、時に細密に、時に軽妙なデッサンで描写。高価だが、若い世代の女性に薦めたい。男の愛を描いた重厚な一巻。




塚本邦雄全集〈第6巻〉小説(2)
販売元: ゆまに書房

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塚本邦雄に、以下のような芸術論があったことは忘れるべきではあるまい。「バロックの原義が、歪曲や奇異を含もうと、芸術作品は不羈奔放の幻想を、ゆるぎのないフォルムの中に宙吊りにし、禁欲の極限があやうく放蕩につながる、その比類のない不安の均衡によって成立していた。ボードレールの、またユイスマンのめざした彼方(ラ・バ)とは、そのような緊張した、それゆえに贅をつくした理想郷、いひかえれば今一つの修羅に他ならなかったのだ。」(『反世界考』日本読書新聞・1972年)。この「外国」を舞台にした作品群にも、「贅をつくした理想郷」という「修羅」がある。『荊冠伝説』では、塚本はイエスの生涯を膨大な資料に基づいて禁欲的に構築しつつキリスト者には放蕩に近いだろう、ある家族についての不羈奔放な幻想を綴っていく。イエスの父ヨゼフは、息子と「永久に音信を断った」。母マリアは、聖性という『彼方」に向かって登りつめようとする吾が子を、「荒野での試練は、多分イエスの悪夢であろう。彼はヨハネぐらいの年の頃から、夢遊病の気の兆していたことを、母だからこそよく知っている。」と俗の世界に愛を持って、引き摺り降ろそうとする。この小説は家族という荊冠から逃れるために苦悩した、ある若者の魂の遍歴を描いた芸術家の一生の物語である。理想郷と修羅が「比類のない不安の均衡」の天秤の上に共存している。塚本邦雄の短歌の影響によって、創作を始めようとしている若い世代に特に薦めたい佳品である。




塚本邦雄全集〈第7巻〉小説(3)
販売元: ゆまに書房

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塚本邦雄の短歌の一連や一首の背後には、物語の世界が広がっている。私にとっての瞬篇小説群は、何よりも塚本短歌の読み方を教えてくれる、教則本のような存在でした。登場人物や場所や時間を設定して、物語を織り成して良いと言うこと。想像力の自由な展開の可能性を、示唆してくれました。同時に塚本短歌が、博引傍証の可能な膨大な記憶の蓄積によるということも、思い知らせてくれました。「夏至」という一語が脳裏に閃いた瞬間に、塚本邦雄の脳細胞は、気象学や植物学から古今東西の文学作品までの膨大な情報にリンクしているのです。この人が稀な才能に恵まれた、天才であることも認識できた体験でした。塚本のような短歌を創作したい人は、特に読むべき一冊であると思います。




塚本邦雄全集〈第9巻〉評論2
販売元: ゆまに書房

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塚本邦雄が、同時代の表現者の中で特異な位置を占めていた理由のひとつが、その終末観にあるでしょう。人類は滅亡するであろうという強い予感です。「現代短歌における方法の研究」という『花隠論』所収の1963年の文章でも、現代短歌の未来を語ろうとして、「もっとも未来永劫に短歌が生き続ける、という信念がもてたとしての話ですが。」と、断り書きを入れなくては済まないのが塚本邦雄なのです。イエス・キリストへの生涯にわたる興味と関心も、この視点を抜きにしては説明できないでしょう。終末観が、彼に鋭敏な時代への透視力を与えていました。「未来の社会において短歌がなお生き得るとしても、それは現代よりもさらにアトム化され、人間の存在が危険にさらされ、魂は現実から徹底的に疎外される、酷薄な時間の中での悲劇的な光栄を背負ってのことであろうと思います。」(同上)未来に向かって塚本の歌は、ますます光輝を強めていくことでしょう。




塚本邦雄全集〈第八巻〉評論1
販売元: ゆまに書房

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塚本短歌の謎を解読しようと志す者にとって、「初期評論」は豊穣な鉱脈を埋めた山のような、重要な探求の場所になっていくだろう。たとえば『序破急急』の「悪について」は、1956年の芸術論である。この中に、「芸術は詩は美をもつてする人間の魂の救済の他には、何の効用もない。」という力強い断言がある。「エデンの西」は、生涯、「父」に拘り続けた歌人の1972年度の「男性論」である。「父の悲劇の連環を断ち切るには、一人の父の脱家庭から始まらねばならぬ。このぬるま湯を満たした家庭なる地獄から、父は一人の男としていさぎよく旅立つべきであろう。」この部分だけでも、寺山修司との親近から、長編『荊冠伝説』でのイエスと父ヨゼフとの関係まで、塚本邦雄の創造行為における、非在の「父」の役割について深く考えさせてくれるのである。




辻邦生全集〈10〉春の戴冠(下)
販売元: 新潮社

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辻邦生全集〈11〉小説(11)―フーシェ革命暦1
販売元: 新潮社

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