和書 467252 (353)

ニューゲイト・カレンダー大全〈第1巻〉

ニューゲイト・カレンダー大全〈第3巻〉

ネルヴァル全集〈1〉文壇への登場

ネルヴァル全集〈2〉歴史への旅

ネルヴァル全集〈3〉

ネルヴァル全集〈4〉幻視と綺想

ネルヴァル全集〈5〉

実際の文学研究者の使用にも耐えうる、綿密にして丁寧な編集が為されているので、もちろんそういった資料的な価値はある。だが、この翻訳ならば、作品そのものの世界に浸るのに何らの妨げも無いだろう。

収録されている作品の中で、『シルヴィ』は、後にあの『失われた時』のプルーストにも影響を与えた代表作だと言えるが、私としては『十月の夜』をお薦めしたい。この作品で、語り手の「私」は、まるで夜想曲の譜面の上を歩いているかのように軽妙に、夢と淡いとリアリズムの間を彷徨うことになる。この現代にも置き換え得る「夜の遊歩」の愉しみを、ぜひ体験して欲しい。
確かにネルヴァルは玄人好みのする作家だが、一読すれば、私達の散歩にもう一つのリズムが混じりこむのを感じることが出来ると思う。
日本では彼の作品を読むのにこれ以上のものは無い！かなり高価なしろものだが、もし手に入れることがあったならば、きっとこの作家の夢を共に歩く事になるだろう。

ネルヴァル全集〈6〉夢と狂気

日記〈16〉 (野上弥生子全集)

日記〈17〉 (野上弥生子全集)