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和書 467252 (355)



ノヴァーリス全集〈3〉
販売元: 沖積舎

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ノートル=ダム・ド・パリ (ヴィクトル・ユゴー文学館)
販売元: 潮出版社

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水平な中世のパリに唯一垂直に立ち上がった大聖堂。その荘厳な建物を中心に、物語は進んでいく。レ・ミゼラブルの作者として有名なヴィクトル・ユゴーの初期の傑作。僧侶の身でエスメラルダを欲するクロード・フロロが宿命を推し進めて行き、最後には全てが光と共に終わる。僧侶の愛、兄弟愛、純粋なる愛、邪な愛、親子愛、様々な愛が崇高的、官能的に綴られるこの作品はまさに印刷書に刻まれた大聖堂である。




ヴァージニア・ウルフ著作集 1 (1)
販売元: みすず書房

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『夜と昼』は、『船出』(未邦訳)に続いて1919年に発表されたヴァージニア・ウルフの長編第二作で、三人の若い男女の間の恋愛感情を軸とした物語です。裕福な家庭の娘で家父長制度からの解放を望んでいるキャサリン・ヒルベリー、貧しい家庭の生まれながら教養と文才を持つ弁護士のレイフ・デナム、郊外の牧師の娘でロンドンの婦人選挙権協会で秘書をしているメアリ・ダチェット。生い立ちや社会での立場は全く異なっていますが、三人に共通していることは、今にも奔出しそうな感情と自尊心の相克による苦悩です。
第14章までは三人の感情は縺れることなく平行に延びていますが、その後三人の感情が徐々に激しく交錯し始めます。その端緒は、三人の中で最も冷静で安定しているかのように見えたメアリの感情の奔出です。繊細さと激しさの間で揺れる三人の心理状態が丁寧に描写される第15章から第21章にかけては圧巻です。
物語の背景には、後にウルフの数々のエッセイのテーマとなる、女性が抑圧されている社会状況があり、物語の折々にもそれが明らかに言及されています。しかし、小説としての形態を揺るがす程ではなく、彼女らしい節度を以って描かれています。これ以降のウルフは、人間精神の活動の描写(小説)と社会問題に関する論述(エッセイ)を、意図的に分離していったように見受けられます。
彼女の長所である丁寧な文体は、この初期の作品において既に確立されており、600ページ近いこの長編のページを繰ることは全く苦になりません。『ダロウェイ夫人』、『灯台へ』、そして『波』へと内面描写の技法を先鋭化させていく前のこの作品は、彼女の作品の中で最も小説らしいと言えるのではないでしょうか。ヴァージニア・ウルフを未読の方にも一読をお勧めします。




ヴァージニア・ウルフ著作集 2 (2)
販売元: みすず書房

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ヴァージニア・ウルフの作品について語ることは非常に困難なことです。何故なら彼女は、作品中においてさえその意図を述べていることがありますし、『ある作家の日記』においてはそれが更に明らかにされているからです。そしてそれは、彼女自身が優れた批評家であることと決して無関係ではないでしょう。
このヴァージニア・ウルフ著作集の第二巻である『ジェイコブの部屋』について語ることは、彼女の他の作品について語ることよりも大きな困難が伴います。長編小説としては、『夜と昼』と『ダロウェイ夫人』の間に発表された作品ですが、ここにはこの二作品の間の変化或いは発展の過程が見て取れます。
主人公ジェイコブ・フランダースの幼児期から死までを描いたものですが、登場人物達は揺れ動く影のように描かれており、その中でも主人公であるジェイコブの影が最も薄いのです。とはいえ、主人公を最も明確に描く必要がある訳ではありませんし、精確な描写が人物の内面を明らかにするとも限りません。この作品は、『ダロウェイ夫人』以降の作品群の展開に向けた、ウルフが新たに開始した試みなのでしょう。
「人々のことを要約してみようとしても無駄だ。口に出されたことそのものや、行動にすっかり現れているものではなくて、ぼんやりした暗示を追及しなければならないのだ」(P.24)、作品中にはこのような記述があります。この言葉はまさに、遺作『幕間』に至るまで続く、ウルフの文学上の探求の過程を示しています。また、『ダロウェイ夫人』執筆中の日記においては、「『ジェイコブ(の部屋)』は私が自由に仕事をするために必要な段階だったと思う」(『ある作家の日記』、1922年10月14日)と記しています。
絶版となって久しいため非常に入手し難くなっていますが、ヴァージニア・ウルフを愛する方々には、是非読んでいただきたい作品です。





ヴァージニア・ウルフ著作集 3 (3)
販売元: みすず書房

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ヴァージニア・ウルフ著作集 4 (4)
販売元: みすず書房

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ヴァージニア・ウルフ著作集 5 (5)
販売元: みすず書房

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ヴァージニア・ウルフ著作集 6 (6)
販売元: みすず書房

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『幕間』は、1938年から1941年にかけて執筆された、ヴァージニア・ウルフの遺作です。まず個人的な印象を述べると、彼女の小説群における最高傑作であり、最終的な到達点ではないでしょうか。
田舎屋敷「ポインツ屋敷」におけるある夏の一日を描いたもので、そこに集まった多くの人々を点描し、そのなかに彼らの前で演じられる野外劇が挿入されるという形式を採っています。人々は皆影のように揺れる不確かなものでしかなく、語られる言葉にも殆ど彼らの感情が投影されることはありません。主人公と呼べる人物はおらず、ポインツ屋敷の若主人の妻イザベラと、野外劇を演出するラ・ツロウブ嬢のみが、比較的その存在が強く感じられるのみです。彼女達の言葉は、独白あるいは詩のように流れ出ては大気中に漂い出していきます。
『ある作家の日記』では、『幕間』における彼女の試みの源とも解することのできる記述があります。「人物たちを一つのフレーズの中に深く切りこむ試みをしている。削りとって、場面を圧縮すること。全体を一つの媒体につつみこむこと」(1936年6月21日)。そして、その試みが美しさに満ちた事物と事象の描写とあいまって、小説ではなく散文、そして詩のような様相が現れ出てきます。
彼女は空襲で破壊されたロンドンの自宅を離れ、郊外のマンクス・ハウスで『幕間』の執筆を完成させました。ドイツ軍の侵攻に英国中が恐れているさなかの、「車もない。ガソリンもない。汽車は不定。そして私たちはこの美しい、自由な、秋の島にいる」(『ある作家の日記』1940年10月12日)と表現されている彼女の不思議な心象が、『幕間』に極めて透明な静謐さを与えているのでしょう。
『幕間』の執筆後、彼女は更なる高みに昇る希望を抱いたこともあったようですが、1941年3月28日にその生に自ら幕を引いてしまったのです。




ヴァージニア・ウルフ著作集 7 (7)
販売元: みすず書房

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ヴァージニア・ウルフは、その作家生活に於いて多数の批評を遺していますが、この『ヴァージニア・ウルフ著作集7 評論』には、それらの中から十六篇が収められています。この書物に収められているものが評論だけであるとはいえ、それらのなかには彼女の小説に向き合う姿勢が透けて見え、評論と小説が物された時期を対応させながら読むことも、決して無益ではないでしょう。彼女にとって、評論と小説それぞれの執筆は、全く分離されたものではなく、互いを補完し、高めていくものであったのではないでしょうか。
十六編の評論のなかでも、「ベネット氏とブラウン夫人」は、その執筆時期が『ジェイコブの部屋』と『ダロウェイ夫人』の間にあたるということもあり、非常に興味深いものとなっています。伝統的な英国文学を強く擁護するアーノルド・ベネット氏(十九世紀後半から二十世紀前半にかけて活躍した小説家)に対して、汽車で乗り合わせたある婦人(彼女を仮にブラウン夫人と名づけている)の描写を以って疑義或いは新しい小説の形を提示しています。ベネット氏が「納得させる力を持つ性格の創造」を重要視していることに対し、ウルフは「迫ってくる一つの性格があること」を重要視しています。「すべての小説は向かいの隅に坐っている老婦人から始まる、と私は信じます」。この言葉は、『夜と昼』という伝統的な小説から、『ジェイコブの部屋』を経て、その後の新しい小説に向かう彼女の決意を表現してはいないでしょうか。




ヴァージニア・ウルフ著作集 8 (8)
販売元: みすず書房

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