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和書 467254 (236)



カフカ論集 (1975年)
販売元: 国文社

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神なき救済 ドストエフスキー論
販売元: 社会評論社

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本書はドスト氏の諸作品に対する評論が章立てで構成されたもの。
タイトルの「神なき救済」というテーマに惹かれて一読したが、本文ではそのテーマが全く掘り下げられないどころか、最後の方でドスト氏の「救済規定」という言葉がちらっと出てくるだけでその概念についても説明されず、結局本書の核となるべきタイトルのテーマについては何も分からずじまいだった。
あと、誤字(誤植?)や言い回しの間違いが各所で見られるのには閉口する。

ドスト氏については世界で数多くの評論が書かれているが、それはこの文豪が小説で取り組んだテーマの普遍性による。一般的に、作家、及び作家の抱えるテーマについてどれだけ肉迫していけるかが評論家の腕のみせどころだが、本著はドスト氏に対する著者の共感はそれ相応に感じられるものの、ドスト氏の断片的紹介に始終してしまっている感が強い。それでもドスト氏について考えるには貴重な一冊であることには間違いない。




神なき時代の預言者―ドストエフスキーと現代
販売元: 日本教文社

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谷崎潤一郎と大阪 (上方文庫)
販売元: 和泉書院

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神々の国 ラフカディオ・ハーンの生涯<日本編> (ランダムハウス講談社 く 2-4)
販売元: ランダムハウス講談社

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神々の国―ラフカディオ・ハーンの生涯 日本編 (ラフカディオ・ハーンの生涯 (日本編))
販売元: 集英社

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 この本を読んで、霊界をも含めて古来の日本と日本人をこれほど深く理解し愛した外国人がいただろうか、と思う。工藤さんは、そうなった要素を三つ指摘する。すなわち、「アメリカ人としての常識、文化、教養」、セツをはじめとした家族、そして14年5ヶ月の日本での生活における「七割くらいの幸せと三割くらいの不幸の調合」。

この本を読んで、発展が頭打ちの日本がこの100年余りに失ったものの大きさを思う方は多いのではないか。また、細かなことかも知れないが、日本でのハーンが淋しさを漂わせている、と私は思う。それに関し工藤さんは、「ハーンは無意識に横浜で自分の過去を清算していたのかも知れない。」という。

こんな風に、この本を読んで、日本におけるハーンを工藤さんの生き生きした描写を通じてたどることができ、楽しい時をもつことができる。

しかし、工藤さんのハーン3部作(この本はその最後)を通して読んではじめて得られることも多い。例えば、ハーンの生涯を貫く「心の痛みと、それ故のやさしさ」。また、ハーンにはどこにいても心の支えになる女性がいたこと、すなわち、ヨーロッパでの母親ローザ、アメリカ以後のエリザベス・ビスランド、日本におけるセツ。つまり、女性の地位はともかくとして女性の役割が国や時を越えて大きいことの一端か。さらには、ハーンが当時としては桁違いにグローバルな人間だったこと、等々。日常にかまけていては考えにくい多事を楽しみながら考えさせられてしまった。没後100年を機にハーンのおもだった作品と、できれば工藤さんのハーン3部作を通してお読みになることをお薦めします。




神々の軍隊―三島由紀夫、あるいは国際金融資本の闇
販売元: 三五館

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本書では、1970年の三島由紀夫の切腹自殺の意味が、氏の遺作・豊饒の海シリーズの「奔馬」、「英霊の声」、死の前に自衛官の前で詠んだ「檄文」等を引用しながら、次の3点を主軸に解明されています。

1.昭和戦史がいかに国際ユダヤ金融の闇(ロスチャイルドやロックフェラー等)と、それに群がる日本の財界(財閥)、それに踊らされる政治家、右翼、思想家によって過った方向に誘導されてきたか。

2.そして、米国の占領政策の下、日本人が「日本」を日本たらしめてきた日本の神話を捨て、貨幣神話という外国から来た新たな価値を、おどろくべきは、自ら進んで受け入れて、自国の良き政治、社会、文化を失ってきたか。

3.それを憂い、告発し、二二六事件の若き将校のように自らの自決によって、天=神に改善を働きかけた三島の姿。

本著の「あとがき」によると、司馬氏は三島の死の翌日毎日新聞で、「吉田松陰は、大狂気を発して、本来天にあるべきものを現実という大地に叩きつけるばかりか、大地を天に変化させようとする作業をした。そういう類の精神は松蔭一人で十分であり、二人以上も出れば民族の精神体質の課題という別の課題にすりかわってしまう。三島の死は文学論のカテゴリーにのみ留められるもの」と論じたそうですが、晩年の司馬は戦後半世紀を経て、三島の境地にたどり着き、「日本は滅びる」と語ったそうです。
司馬氏と三島の憂国の次元、洞察力の違いは明らかです。

言論界の寵児、佐藤優氏は「民族をその民族たらしめているのはその民族創世の神話である」と述べられましたが、本書に書かれた史実は日本の近代史として、学校の歴史や国語の授業で紹介されるべきものであり、日本人は今、貨幣神話を是とするのか、古来の日本の神話を是とするのか、考え、結論を出し、行動に移すべき岐路に立たされていると強く感じました。





神々の猿―ラフカディオ・ハーンの芸術と思想
販売元: 恒文社

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神々の闘争 折口信夫論
販売元: 講談社

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「中沢新一氏絶賛!」の帯についひかれて読み始めたが、たしかに「日本近代思想史を再構成しようとする」斬新な折口論で非常に楽しかった。折口が台湾の「蕃族」の調査報告書から自己の世界観をつくりあげていったプロセスを追い、しばしば彼の学問のキーワードだとされる「マレビト」はもっと大きな思想枠組の表層でしかないことを指摘。折口が霊的な言語論を構築していくにあたってマッハの「感覚一元論」が著しい影響を与えたことを論証。本書の最も啓発的な部分はここら辺だろう。その後につづく超国家論者との関係や当時輸入されてきたフランス民族学との関係、平田篤胤とのつながりの考察などは「再検討」といった程度なので、興奮度はあまり高くなかった。ああ、あと、井筒俊彦を折口の唯一の精神的な後継者として扱うところは、日本のイスラム研究を考える上でとても参考になった。
ということで、9・11をにらみながら折口の知られざる思考をうたいあげる文章は確かに「現代思想」っぽいのだけど、しかし著者はむしろ堅実な「学問」の人に近いのではないかという印象をもった。今後の展開を待ちたいところではあるが。




神・自然・芸術・人生―ゲーテのことば (1957年)
販売元: 人文書院

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