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和書 467256 (394)



イノック・アーデン (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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本書は、イギリスを代表する19世紀の桂冠詩人、
アルフレッド・テニスンの叙事詩の翻訳です。
1933年に文語訳された後、戦後、改版の折に現代語化したものです。
内容は、新妻アニーを残して旅立った船乗りイノックの悲劇的な後半生を歌うものです。

個人的に興味深かったのは、巻末に付されたテニスンの年譜であり、
夏目漱石が本作につき、イノック・アーデンには人間が描かれているのに対し、
ロビンソン・クルーソーは食い物のことばかり考えているという論評をしたとの記録に、
思わず笑ってしまいました。

さて、英米文学はもちろん、
詩歌についての体系的な知識を持ち合わせない私が本書を知ったきっかけは、
法律学専攻者が間違いなくひもとく教科書、
内田貴「民法1」の「失踪宣告」制度(民法30・31条)の説明において、
本書が採り上げられていたことです。
「失踪宣告」とは、一定期間行方不明である者を死亡したものとみなして、
婚姻・相続などの法律関係を早期に安定させる制度であり、
本件の事実関係では、どうやらイノックは日本法の下でも報われなさそうです...





祈り
販売元: 野草社

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祈りそして希望
販売元: 文芸社

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祈りのレッスン
販売元: 思潮社

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祷る
販売元: ふらんす堂

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居場所
販売元: 新風舎

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茨木のり子詩集 (現代詩文庫 第 1期20)
販売元: 思潮社

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茨木のり子さんの詩を、初めて知ったのは、「汲む」でした。
詠む、というより、目にしたとたんに涙しました。
その時に、茨木のり子さんという詩人を始めて知りました。
書店に行き、詩集を見つけることが出来…、この詩集を手にしたのは、もうかなり前のことになります。
けれども、何度、手にしたことでしょうか。
ボロボロになった詩集を、今でも、私は、手にします。

姪っ子へ贈るものとして、今回、注文いたしました。
言葉の贈り物、というのは難しいものですが…茨木のり子さんのことばは、きっと、忘れることはないものとなるだろう、と選びました。




茨木のり子 (花神ブックス)
販売元: 花神社

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茨木のり子集 言の葉〈3〉
販売元: 筑摩書房

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 年代別に3巻に分けてまとめられた自選集の3巻目。90年代以降の作品として、詩集「食卓に珈琲の匂い流れ」(1992)と「倚りかからず」(1992)の詩は全詩収録されています。そのほか未収録作品、書き下ろしなども載っています。50を過ぎてから勉強をはじめたという韓国語に関するエッセーや、韓国の詩の訳やその作者についてなどを書いたものもあり、茨木さんの多彩な面を知ることができる一冊です。
 茨木さんの初期のころの作品に強かった、ちょっと残酷なぐらいの、自虐も含めての鋭さは年齢と共にやさしさにくるまれてきたようにも思います。それでも「感情の痩せっぽち」には自分への厳しい目がまだまだ感じられます。「さくら」には遠くはない死を予感したような静けさがあります。厳しくて、やさしくて、鋭くて、明るい。そしてどの詩もとてもすっきりとした印象です。

 書き下ろしの「行方不明の時間」では、「人には行方不明の時間が必要」と、「携帯電話で四六時中繋がっている」などと現代の日本人の状況を茨木さんは軽く笑いをこめて描くのですが、最後のほうで「一回転すれば あっという間に完全なる行方不明になるドア」がどこにでもあって、とこう続けるのです:

さすれば
もはや完全なる行方不明
残された一つの愉しみでもあって
その折は
あらゆる約束ごとも
すべてはチャラよ

 茨木さんは今年(2006年)の2月、この回転ドアをくぐって逝ってしまわれました。それを覚悟していたようでもあり、でも淡々としていらっしゃったこの明るさはなかなかまねできないですね。
 これまでも「自分の感受性ぐらい/自分で守れ/ ばかものよ」など、茨木さんの言葉に叱咤激励されながら随分生きて来たように思います。これらの詩を読むと、逝ってしまわれてもまだ、茨木さんがその明るさで「さあ、あなたも行けるところまで進みなさい」と背中をおしてくれているような気がします。

 個々の詩集、エッセーなどのように装丁ごと愉しむ、という喜びはあまりありませんが、著者の仕事の集大成のようなこの3巻は掲載内容も多く、お得感のある自選集だと思います。





息吹
販売元: 日本図書刊行会

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