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和書 467260 (45)



完訳 千一夜物語〈6〉 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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 わりと短い話が多い巻だけど、この物語は後のほうがより短い話になりがちのようだし、シャハラザードが一夜ごとに話す長さも、最初の頃に比べれば短くなっている。
 「青銅の町の綺談」は渡辺一夫訳。独特の幻想的・蠱惑的な雰囲気が良く出ている。
 「地下の姫、ヤムリカ女王の物語」宝石とか水とか植物とかの描写が(後で出てくるアラジンなんかもいいんだが)さすがに洗練されている。
 「智慧の花園と粋の庭」はショート・ショートが21話収録されているもので、気楽に読める小咄集である。
 「『蕾の薔薇』と『世の歓び』の物語」は恋愛と人探しと、詩が絡んでいる。詩が相当量を占めていて、ある意味詩のためにあるような物語とも言えるが、第12巻に、さらに詩を前面に押し出したものがあって、そっちのほうが例としては当を得ているかもしれない。
 詩は原文で読んだほうがいいと言われるが、アラビア語原典が日本で果たして入手できるか。出来たとしても読むのは一苦労以上だろう。マルドリュス仏訳なら入手できるかもしれないが。




完訳 千一夜物語〈7〉 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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 2番目の、長い題名の物語に出てくる「蛾のアフマード」というのは第5巻の「『ほくろ』の物語」にも出てくる。一種のスターシステムなんだが、それはカリフのハールーン・アル・ラシードにしても同じことではある。
 「漁師ジゥデルの物語または魔法の袋」これもよくある冒険譚で、秘宝を手に入れるいきさつのあたりはいかにもハリウッド映画とかで出てきそうだ。ただ、終わり方が妙に性急で納得できなかったが。
 「『匂える園』の道話」教訓を述べる話だが、「ひとは持っているもので満足すべし」「外見を信用すべからず」「何事につけても違いを見分けることを心得る必要がある」こういうオーソドックスな教訓を、こういう尾籠な話にしてしまう感性が面白い。
 「陸のアブドゥッラーと海のアブドゥッラーの物語」漁師が鬼神を海から引き上げてしまうという話は第1巻でもあった。この話の見どころは海中の描写だ。「千一夜」には、海の中を描写した部分はあまりないからだ。




完訳 千一夜物語〈8〉 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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 この巻は、全巻のうちでも一番充実しているように思える。
 「『石榴の花』と『月の微笑』の物語」おなじみのパターンではあるが、それなりに楽しめる。
 「カリーフと教王の物語」なによりも漁師カリーフのキャラクターが面白い。かなりすごい男かもしれない。教王の妃セット・ゾバイダが、教王の他の女を陥れるというのは何回かあるパターンだ。
 「ハサン・アル・バスリの冒険」全編の内でも、1、2を争える傑作じゃなかろうか。まず話自体を探すという設定がドキュメントで重層的な構造であり、それがミステリアスで異郷的な雰囲気を醸し出し、その上で問題の本話の迫真的な幻想世界描写が、ほとんど眩暈を感じるほどである。文体が抜きん出ている。
 「陽気で無作法な連中の座談集」この中では特に「女の策略」が面白い。なかなか笑える。




完訳 千一夜物語〈9〉 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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この巻では後半部分でアラジンの魔法のランプのお話しが出てきます。
アラビアンナイトの中でも一番有名なんじゃないかな。
しかしランプをこすると魔神が出てきて望みを何でもかなえてくれるっていうイメージしかなかったので、なかなか楽しく読めました。
悪い魔法使いから奪った魔法のランプで富を手に入れ、一目惚れした王女に求婚して大臣や魔法使いの妨害にも負けずに結婚して幸せになるっていう話です。
アラジンは放蕩息子だったけれど、富を手に入れて品行までよくなっていくという不思議な人物だった。

この巻で思ったのは、物語のつなぎ方もまた千一夜物語の作者もといシェエラザードの腕の見せ所だったんだなってことですね。
ヌールとマリアム姫の激しい恋を語ったかと思えば賢者の理性がすべてに勝る様を語り、さらに恋のために死んだ悲恋の男女の話の後で魔法の鏡で完全なる処女を探す男の話を描いてみせる。
そしてシャハリヤール王が悩みこんだところで魔法つながりでアラジンの魔法のランプという不思議な物語を持ってきてってね。
そしてようやく、シェエラザードが千一夜ぶっ通しで王の夜伽をしたのではないということに気づいてしまった。
まあ当然だね




宋詩概説 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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雑兵物語・おあむ物語 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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玉造小町子壮衰書―小野小町物語 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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定家八代抄―続王朝秀歌選〈上〉 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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平安の短歌を勉強しています。




定家八代抄―続王朝秀歌選〈下〉 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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唐宋伝奇集〈上〉南柯の一夢 他11篇 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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