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和書 467260 (186)



紫式部日記〈上〉 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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紫式部日記〈下〉 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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物語による日本の歴史 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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大和万葉旅行 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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「一くれの土も、歴史の香を含まぬはなく、ひと本の草も、古歌の匂ひをのせぬもののない大和」と言ったのは、著者が師と仰いだ折口信夫である。すでに両者とも鬼籍に入って久しい。
 この度、既刊の『大和万葉旅行』(角川書店)上下が合本になって文庫化されたことは喜ばしいことである。この地「青山に日照る国原」に生まれ育ち、万葉研究に生涯を捧げた著者が、民俗学の視点から大和の風土をとらえ、万葉歌の世界を追究した定評のある古典文学紀行である。
『万葉集』のシンボルとして著者は、まず大和三山と飛鳥川を思い浮かべる。さらに、その国原の四周の山にまつられていてる神の杜を考えてみる。そうしなければ、「くにのまほろば」とほめ讃えられた美しい大和の自然原型が浮かび上がらない、と言う。 
 太陽が照るほど、風が吹くほどさびしい国だというのは、甘南備の杜のイメージを心に熱く描いて、神祭りをしていた古代大和の国の、ひとびとの心に灼きついてしまった風景を、再現しようとしていることである。
万葉歌の理解を深めるのに、いろいろな方法があるだろうが、本書を携えて行けば、間違いなく風土に密着したものとしての歌の心が蘇ってくるし、折口の代弁者の声で、一段と万葉が味わい深いものになるにちがいない(雅)
 全歌に読み仮名・歌意が付され写真・地図も豊富に配されており、手に取るだけで旅をしている臨場感がある。




大和物語〈上〉 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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「伊勢物語」と並び、歌物語の代表作とされる「大和物語」の文庫版です。どういう根拠なのか「伊勢物語」より一段低く目されることも多いですが、本文、現代語訳、語釈(簡単な校異あり)、補説からなる本書を熟読すれば、雅な世界に誘われること請け合いです。僕はこの正月、同じ講談社学術文庫の「官職要解」や、岩波の「古今集」「後撰集」を片手(には実際には持てませんが)にのんびり楽しみました。皇室関係図や収録和歌総覧の付いている下巻と併せて購入することをお勧めします。




大和物語(下)全訳注 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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説話的要素の強い下巻です。上巻に収められている章段に比べ、幾分長めのものが多いので、本文を読み通すのにはすこし根気を要するかもしれません。しかし、その分物語としての読みごたえはずっと増します。ただ、惜しむらくは上巻より多少ページ数が少ないせいでそう思うのかもしれませんが、もうすこしページ数を増やしてでも解説等を充実させてもよかったのではないかという気がしました。まぁそれは文庫に過剰な期待というものかもしれません。それでは、次は本書もその説をたびたび引用している今井源衛の「大和物語評釈」(笠間書院)などを紐解きながらその世界の深みに分け入っていきましょう。本書の著者である雨海博洋氏の「大和物語の人々」もとても興味深い本です。





洛神の賦 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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古事記と日本書紀―「天皇神話」の歴史 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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 日本の古代史は門外漢なので、詳しいところはよく分
からなかったが、著者は古事記と日本書紀は本来二つの
異なる日本の創世神話の体系を作り上げようとしていた、
と主張する。前者は「ムスヒ」という物を生み出すエネ
ルギーによって世界が形成された、と語るのに対し、後者
は中国の『淮南子』という本にもとづき、混沌世界から陰
陽が分かれて世界が形成された、と語る。しかし、時代が
降ると、二つの創世神話は同じ「一つの神話」をもとにし
て発展したと解釈され、その「一つの神話」をさぐる試み
がなされていく。
 本を「ありのまま」に読むのはなかなかむずかしいこと
なのだということがよくわかり、なかなか面白かった。




知ってる古文の知らない魅力 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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タイトルは、中学・高校古文教員への皮肉のように思えますが、確かになかなかここまで授業で触れる余裕は一般の学校では無理だと思います。ただ、こういう内容をふまえていて、さりげなく授業で話してくれる教員こそ、本当に力のある教員だと思います。内容は研究書を易しくかみ砕いて紹介しており、教養教育に適しています。近世文学研究者らしく、近世文学における享受に重点が置かれていますが、古典文学会賞受賞者の力量を充分に発揮した好著といえるでしょう。細かい点を指摘すれば、『枕草子』「春はあけぼの」の季節感の部分は、もう少し厳密に考察してほしかったです。都合良く書いている部分があると思いました。




春秋戦国の処世術―中国古典に学ぶ「逆転の寓話」 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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 はるか昔の中国古典が魅力あるテーマに分かれて、紹介され、寓話の紹介、解説が楽しい。ついつい心を動かされてしまう数々の寓話のお話、内容である。著者が「寓言を文学作品として読んでいる」と書いているだけあって、その著者の解説が時に浪漫を漂わせ、時に人生の辛苦、喜怒哀楽などもその寓話の中から鋭く読みとられていて、中国古典初心者としては親しみを覚えながら読めた。

 また、タイトルに「~処世術」とあるように現代社会を生きる上でも十分、頼りにしたくなる考えにも触れることが出来た。第3章の「やさしさの裏側」では『孟子』のことばでの紹介では「内部に、人の守るべき道をわきまえた家臣や、君主を助ける賢者なく、外部に、敵国や、外国からの脅威がないと、国はつねに滅びる」と!あり印象的だった。また第6章の「敗北の美学」では自由と束縛についての観方も語られ、「昼間、つらい労働につく者が夜に楽しい夢を見ることが出来たが、労働が軽減されると果たして夜、楽しい夢をみることが出来るかどうか、出来なくなるだろう・・」というような内容の解説の寓話もあり、自らをふり返りたくなる。

 他に第7章の「死へのまなざし」では中国古典に加え、現代的な視点として西欧の古典なども紹介され、意味深く多面的に「死」を概観できたつもりになってしまった。

 ここに紹介したのはごくほんの一部である。印象に深く残る箇所は多数あったが、タイトル通り、処世術として読むのも良いし、中国古典を文学的に概観するつもりで読んでも楽しめる良書だと思います。


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