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和書 467260 (299)



セミナー 万葉の歌人と作品〈第4巻〉大伴旅人・山上憶良(1)
販売元: 和泉書院

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セミナー 万葉の歌人と作品〈第5巻〉大伴旅人・山上憶良(2)
販売元: 和泉書院

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セミナー 万葉の歌人と作品〈第6巻〉笠金村・車持千年・田辺福麻呂
販売元: 和泉書院

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セミナー 万葉の歌人と作品〈第7巻〉山部赤人・高橋虫麻呂
販売元: 和泉書院

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セミナー 万葉の歌人と作品〈第8巻〉大伴家持(1)
販売元: 和泉書院

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セミナー 万葉の歌人と作品〈第9巻〉大伴家持(2)
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セミナー万葉の歌人と作品〈第2巻〉柿本人麻呂(1)
販売元: 和泉書院

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千一夜物語 その四 文庫
販売元: 筑摩書房

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千一夜物語〈10〉 (ちくま文庫)
販売元: 筑摩書房

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千一夜物語〈1〉 (ちくま文庫)
販売元: 筑摩書房

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同じちくま文庫にバートン版がある現在、このマルドリュス版が顧みられることは少なくなりましたが、その魅力は捨て難いものがあります。評者個人的には、バートン版よりこちらが好みです。単純に、面白く読んだからという理由です。

そもそも『千一夜物語』は18世紀初頭にフランス人ガランが翻訳してヨーロッパ中で熱狂的に迎えられ、他国語に再翻訳もされました。しかしガランは本来『千一夜』にはなかった「シンドバッド」「アラジン」「アリババ」を加え、皮肉にもそれらが最も有名になってしまったのです。

マルドリュスによる仏語訳は20世紀初頭に完成し、これも大好評をもって迎えられました。彼の翻訳は「翻案」に近いもので、その点は強く批判を受けましたが、その文学性は否定できないものでした。

一方、イギリスにおいてはレイン、バートン等、アラビアの言語と風俗に詳しい翻訳者達による詳しい注釈つきの英訳が19世紀に相次いで出版され、アラビア文化を知る格好のテキストとしての評価を確立しました(こちらも色々と問題はあるのですが)。

おおざっぱに見て、物語の追加・翻案をしたフランス陣営と、比較的忠実な翻訳をしたイギリス陣営という図式が成り立ちますが、『千一夜』受容の歴史において、どちらも欠かせない存在です。ブリタニカ百科事典の当該項目の冒頭で”almost become part of Western folklore”とまで書かれるに至った背景は、マルドリュス抜きには考えられないでしょう。実際に読めばお分かりいただけると思います。

なお、上記4人の翻訳者が底本としたアラビア語原典はすべて異なり、内容にも異同があります。翻訳史およびアラビア語原本のややこしい成立事情は、岩波新書『アラビアンナイト』西尾哲夫著に分かりやすく解説されています。


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