戻る

前ページ   次ページ

和書 467262 (208)



ある日系人の肖像 (扶桑社ミステリー)
販売元: 扶桑社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

マイノリティーどうしの絡み合いを書くのは難しい。政治問題や差別意識に触れることがよくあるからだ。著者は日本人とポーランド系アメリカ人の間に生まれたHapaで、そういう特異な位置がこのような問題作を書かせたひとつの要因だろう。その取材力は確かだ。日系アメリカ人作家には書きにくい微妙なことでも著者は恐れず書き進めている。見事だと思った。プロットも面白いが、時代背景や登場人物のリアリティーには唸った。ミステリーとシリアスな物語をうまくブレンドしているだけでなく、犯人を追う主人公(日系4世)の私生活もちゃんと描写している。これにより、小説に深みが出た。星4つだが、登場人物の日系二世フランク・サカイの魅力に星1つで、計星5つです。




ある朝、突然に〈上〉 (扶桑社ミステリー)
販売元: 扶桑社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






ある朝、突然に〈下〉 (扶桑社ミステリー)
販売元: 扶桑社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






ある朝突然に (ハーレクイン・イマージュ)
販売元: ハーレクイン

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






ある殺意 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
販売元: 早川書房

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






ある男の聖書
販売元: 集英社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 一言でいえば、文化大革命をストーリーの中心に据えた、「女たちのやさしさ」とでも言うような小説。でも、これがバラードの小説に劣らず、面白い。
 高は一昨年のノーベル文学賞受賞者。中国系フランス人なんだけど、亡命してしまったからで、創作は中国語で行なう。その点は同じ中国系フランス人でもヤー・ディンとは違う。元々は劇作家なんだけど、亡命語に2冊の長編小説を書いていて、これはその2冊目(戯曲については、THの16号で紹介したからね)。自伝的長編だという。
 中国の現代小説というと、文化大革命と天安門が二大テーマなんじゃないかというくらいのもので、いろいろ書かれている。先に触れたヤー・ディンの「赤いコーリャン」もそうした小説だった。それらは、訳されているものについてはそれなりに水準が高いし、読んだ限りではだいたい面白いんだけど、高の場合、とりわけっていうのがある。それは、この小説をめぐって、主人公が求めているのが、アイデンティティだというところにある。それは、亡命し、中国系フランス人になったということだけではない。香港の思想家レイ・チョウが「ディアスポラな知識人」で述べているように、ディアスポラな中国人にとって、中華人民共和国の政府に対してはアイデンティティがないということでもある。それは、その土地を管理する「政府」でしかないのだから。だから、高はこの小説の主人公に、この男の聖書であるこの小説を書かせる。
 もう一つは、この小説が、文化大革命をめぐる、中国を舞台にした遠い過去と、出国後の当時はまだイギリスの植民地だった香港を含む西側を舞台にした比較的近い過去が、交互に語られる点にある。遠い過去の「彼」は、近い過去では「おまえ」として、人称まで変えてある。そして、この二つを結ぶのが、性的に抑圧された中国と奔放な西側との、それぞれにおける女性関係ということになる。主人公たちは、しばしば、セックスによって癒されようとするのだけど、実際には癒されることはなく、ただその生命力だけが後に残る。セックスする存在、というのがアイデンティティの一つであるかのように。それでも時には助けられ、時には傷つける。そうした意味で、高による「女たちのやさしさ」と言えるんじゃないだろうか。




ある画家の作品
販売元: 林道舎

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






ある秘密 (新潮クレスト・ブックス)
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

フランスの高校生が2004年のナンバー1に選んだ作品。

大収穫な一冊でした。
作家自信の自伝的小説でありながら、
一切の感情をはぎとった文学。
にも関わらず、
指の隙間からこぼれ落ちる感情は、
その悲しみを深く伝えてくる。

フランスにおける、
第二次世界大戦のナチスによるユダヤ人迫害を描いている。
戦後生まれの主人公は、
家族の一人息子として育てられてきた。
しかし、
家族には秘密がある。
彼にだけ隠された秘密。
それは、恐ろしい事実を思い起こす、
残酷で、
悲しい秘密だった。


序盤、
あまりにも淡々と書かれた文体に、
ドラマを読みとりにくかったが、
だんだんと引き込まれていく。

結末は、
リアルであり、
ヘビーであった………。




ある紅衛兵の告白〈上〉
販売元: 情報センター出版局

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






ある紅衛兵の告白〈下〉
販売元: 情報センター出版局

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)




前ページ   次ページ

戻る

仮想世界 - シューティング/レース/電車ゲーム フライトシミュレータ