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和書 467266 (47)



空き缶ユートピア (集英社文庫)
販売元: 集英社

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秋元松代―希有な怨念の劇作家
販売元: 勉誠出版

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アクナーテン (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
販売元: 早川書房

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戯曲です。残念ながら(?)小説ではありません。
 巨大な人工都市アマルナを築き、アテン神という自らの生み出した幻想を追い求めたファラオ・アクナーテンと、その美しい妻ネフェルティティの悲劇です。ツタンカーメンもほんの少しだけ出てきますが、あくまで端役に過ぎません。
 戯曲ということで、少し翻訳の言葉遣いが芝居がかりすぎているような気もしますが、概ね抵抗なく読むことができると思います。

 歴史について大変よく調べて書かれています。ただし、この頃の歴史は後のファラオであるホルエムヘブが抹消していることもあり、不明とされていることが非常に多いです。現在も歴史研究が進められていますが、どこからが事実で、どこからが想像なのか、見当も付きません。それだけに、クリスティーのこの戯曲は存在価値が大きいと思います。

 クリスティーらしい、解りやすく面白いデキの作品です。





アクナーテン―クリスティー戯曲集〈7〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
販売元: 早川書房

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悪魔のくる家 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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悪魔の友 ファウスト博士の真実
販売元: 中央公論社

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ブレヒトの世界 (あごら叢書)
販売元: 御茶の水書房

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浅草物語―小幡欣治戯曲集 (小幡欣治戯曲集)
販売元: 早川書房

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シェイクスピアを読む (朝日選書)
販売元: 朝日新聞社

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謡曲を読む (朝日選書)
販売元: 朝日新聞社

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謡曲を、能の台本である、という事実から切離して、一個の物語として、読みこんでいく本です。熊野、景清、蝉丸を読みます。

予備知識は特に要りません。能を見たことがなくても、楽しく読めると思います。ただ、古典は初めてという方は、簡単な百人一首の入門書くらいは読まれた方が良いかも知れません。とはいえ、この本も十分古典の入門になると思います。易しい本です。

以下では熊野を挙げます。
「熊野、松風は米の飯」などと言われる様に、平宗盛が愛妾熊野を連れて清水へ花見に行く「熊野」は昔から人気の曲ですが、さっと読んでしまうと、平板で、ただあでやかな錦絵の様に見えます。しかし、どうも宗盛と熊野の関係は一筋縄では行かない、という三島由紀夫の指摘から始まって(著者も、読者の私もそのことに納得している訳ですが)、丁寧に引用や、時代背景を解説しながら、ゆっくり、丁寧に読み進みます。

たとえば、こういった事が書かれています:
熊野が病気の母の身を案じて悲嘆する中で、宗盛が花見に行くのを今日と強引に決めた直後、
「名も清き水のまにまにとめ来れば山は音羽の花盛り」
という台詞があります。この歌自体、本歌取りで花の盛りのイメージを強く喚起しますが、現在の台本ではこれは悲しんでいるはずの熊野の言葉(か地謡)になっています。著者は解釈でこれを宗盛に帰し、この歌によって登場人物達の心の内に華やいだ気持が引きよせらる事を示します。

私の筆力とスペースの限りから、上の例では良く分からないと思われて仕方ありません。
とにかく、漢詩、和歌の引用の背景や、前後とのつながりも書かれていますので、全体を読まれると起伏に富んだ内的ドラマや、眼前の桜の盛りとイメージの中の桜の対比等が、はっきりと像を結んで見えると思います。

変な話ですが私はまた少し、桜が好きになりました。


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