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和書 467266 (207)



ヘンリー五世 シェイクスピア全集 〔19〕 白水Uブックス
販売元: 白水社

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フランス王位は、正当な権利である、としてフランスを攻めるヘンリー
5世の物語です。
実際のヘンリー5世は、国語というものは国のアイデンティティーの体現
であるとして、英語の使用を奨励し、例えばロンドン市長には英語で手紙
を書きました。そして英語を奨励することで、対フランス戦争に備えて
国民を団結させようとしました。一方で、兄弟とはフランス語で手紙を
やりとりし、妃もフランス人、そして子供にもフランス語で喋ったとい
います。つまり当時、イギリス/フランスは敵対していながら密接な関係
を持っている、という複雑な構図があったのです。
この作品においてヘンリーは、劣勢をものともせず、まるでアーサー王
かのごとき超人的な勝利(フランス軍は万単位で死んだのに、イギリス
軍の死者は数十人しかいない)をあげ、フランス王の娘を娶ります。
フランス語もそのまま書いてあったりするので、フランス語のわかる方
には尚一層面白いかもしれません。
比較的政治色の濃い物語で、ストーリーはそんなに面白いものではあり
ません。が、王が立派に描かれているだけでなく、脇役的人物も描きこ
まれ、王侯貴族だけでなく一般の人々の様子まで目に浮かぶようです。
最後に、あとがきのようにして、その後の話が紹介され、ヘンリー5世
の勝利の余韻も長くはなかったのだという無常観的なエピローグとなって
います。




ヘンリー八世 シェイクスピア全集 〔37〕 白水Uブックス
販売元: 白水社

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シェイクスピア最後の作品。ロマン劇の傑作群のあとに、ぽつんと置かれた歴史劇である。緊密に構成された彼の傑作に比べ、本作ではエピソードを詰め込みすぎた印象があり、華やかではあるが性格描写に不足のきらいがある。ウルジー枢機卿失脚後の改悛は唐突であり、ノーフォーク公とサフォーク公の人物像の不鮮明さも彼らしくない。これを「多面的な人物表現は彼の晩年の特徴」と解釈する向きもあるが、例えばテンペストの見事さと比較すると、本作はやはり見劣りする。それでも演劇として人気が高いのは、演出の手腕が発揮されやすい作品だからか。「読む戯曲」と「演じる戯曲」とは、自ずから異なるものなのだろう。




ヘンリー六世 第一部 シェイクスピア全集 〔1〕 白水Uブックス
販売元: 白水社

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ヘンリー六世 第三部 シェイクスピア全集 〔3〕 白水Uブックス
販売元: 白水社

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ヘンリー六世 第二部 シェイクスピア全集 〔2〕 白水Uブックス
販売元: 白水社

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ヘンリー四世 第一部 シェイクスピア全集 〔15〕 白水Uブックス
販売元: 白水社

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この本の主人公は王子だが、ずば抜けて存在感があるのはやはりデブ騎士フォールスタッフ。本書の批評は主に彼をめぐって議論されてきたらしい。彼は弱者をなぶり、強者に媚び、無責任でいい加減などうしようもない男だ。だが、彼の魅力は、あとがきにもあるように底抜けの陽気さでいつも周りを笑わしてくれるところ。シェイクスピアは言葉遊びに達人だから、フォールスタッフと王子が繰り広げる駄洒落合戦は機知に富んでいて面白い。フォールスタッフを知るだけでも読む価値のある作品だと思う。




ヘンリー四世 第二部 シェイクスピア全集 〔16〕 白水Uブックス
販売元: 白水社

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シェイクスピアの「歴史劇」は、血縁関係にある者たちが王冠を奪い合う、ドロドロとした政治の世界です。王冠を奪う側にはそれを要求する大義名分がありますが、当然奪われる側にも言い分はある筈です。そしてシェイクスピアは、その両者の言い分を全く対等に扱います。その結果、舞台上で赤裸々な人間の欲望や愛憎がむき出しに表現されてしまうことになります。

「ヘンリー4世」2部では、4幕で主人公ハル王子の弟が敵方と和議を結び、敵方が軍を解散させると態度を一変させ、将軍たちを捕らえて処刑します。ハル王子に共感していた観客には、この破廉恥な行為が王子本人ではなく彼の弟の決定であるとはいえ、余りいい気分はしない筈です。つづく5幕で、今やヘンリー5世王となったハル王子は、1部で大活躍した仲間たちのフォルスタフらを追放してしまいます。庶民と生活を共にしていたハル王子が、世間での貴重な勉強を終えてイングランド国王となった瞬間ですが、ここでも観客は手放しには喜べないと思います。

シェイクスピアの描写は複眼的です。たとえばリアは、娘たちに裏切られたかわいそうな老人であるだけでなく、娘たちに煙たがられても仕方ないほどのワガママな頑固ジジイでもあります。リアは余りにも有名なので、私(たち)は無意識に彼を善意の人間であるかのように思い込んでいますが(少なくとも私はそうでした)、シェイクスピアは決してリアをそんな単細胞には創造してはいません。私は、この複眼が一番徹底しているのは「尺には尺を」ではないかと思います。この問題劇には、いわゆる善人は一人も登場しません。でもこの「尺には尺を」という陰鬱な物語を私なりに理解できたと思ったとき、シェイクスピアは私にとって特別な存在になりました。描かれていたのは、驚くほど現実そのままの、気分が悪くなるほどリアルな世界だったからです。




ペリクリーズ シェイクスピア全集 〔33〕 白水Uブックス
販売元: 白水社

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 ペリクリーズはシェイクスピアの作品の中でも
「実験作」の趣が強い。
 第1~2幕は「オイディプス」を思わせるような
重厚かつ古典的な展開であるがそれ以降漁夫と
ペリクリーズのコミックな掛け合い、ペリクリーズの
娘マリーナの説教に心打たれるライシマカスなど
シェイクスピアらしい、自由でのびやかな演技が見られる。

 私は専門家ではないので詳しいことはわからないが
ある程度の古典を下敷きに数人の劇作家が競作し
その台本をもとにシェイクスピアがリライトし
後半はシェイクスピアの創作が主ではないかと思う。
 まあ、面白いことには変わりはありませんが。




マクベス シェイクスピア全集 〔29〕 白水Uブックス
販売元: 白水社

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リア王 シェイクスピア全集 〔28〕 白水Uブックス
販売元: 白水社

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世界的に有名な戯曲のうちの一つ、シェイクスピアの四大悲劇。
エンディングがあまりにも悲しすぎると言われ、何世紀にもわたって批評されてきたのはもはや書くまでもないだろう。
悲劇的終わり方の方が現実的だとされる昨今の方が、むしろ評価される作品かもしれない。
シェイクスピアの詩の美しさの日本語化がかなり努力されている作品でもあり、好感がもてる。
リアルで悲しいが、素晴らしい出来栄えの戯曲だ。



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