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和書 467266 (305)



ハムレット (ワイド版岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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シェイクスピア最長の悲劇とのことですが、冒頭の幽霊が登場するシーンから最後まで弛緩せず、緊張感が続き、読み手の関心をひきつけます。
この岩波文庫版は、訳が新しく読みやすいことに加えて、ページの下部に注釈、長い補足は巻末についており、参照しやすくなっている点がうれしいところです。
ただ単に筋を追うだけでしたら、このような注釈は不要でしょうが、一つの場面やセリフに含まれた重層的なイメージを知るためには、専門の研究者でもなければ、注釈で補足してもらう必要があるでしょう。
ストーリーの面白い/つまらないというだけではない、物語の奥行きをうかがい知りたいと思う人であれば、この岩波文庫版が便利だと思います。




ハムレット―オフィーリアを恋して
販売元: こびあん書房

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ハムレット―シェイクスピア劇への序文
販売元: 早稲田大学出版部

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ハムレットクローン
販売元: 論創社

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ハムレット研究
販売元: 研究社出版

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ハムレット劇の人々
販売元: こびあん書房

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ハムレット劇場
販売元: 玉川大学出版部

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ハムレット注釈
販売元: 近代文芸社

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ハムレットとオイディプス
販売元: 大修館書店

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 シェイクスピアがハムレットを書いたのは、日本で言えば関ヶ原の合戦の頃、つまり近代が始まったばかりの頃だ。にもかかわらず、この作品は古典として高く掲げられて固まることは決してなく、常に演劇という表現において、ラディカリズムの、あるいはアヴァンギャルドの材料とされてきた。これほどまでに多くの国ないしは文化において上演されてきた戯曲は他になく、おまけにそのいずれもが異なるできあがりであるといわれる。シェイクスピアの作品の中でも、そのポピュラリティだけでなく、そこに含まれる人間の普遍性なる謎、といった点でも突出した作品なのかもしれない。

 この本は、その人間の精神性の謎といった視点から、この作品が問いかけてくることを心理学的に分析した著作である。しかし、フロイトなどの心理学的視点のみを中心とするのではなく、あくまでも演劇という足場ははずさない。ハムレットの悩みが母親ガートルードへの近親愛から始まったもので、それが義父クローディアスへの憎しみに繋がり、それが亡霊となった父王ハムレットに動機づけられて殺害へと、自滅へといたる過程が解説されている。しかしことはそれほど単純ではない。ポローニアス、レアーディーズ、そしてオフィーリアの存在の必然性までも理論的に指摘されている。そしてハムレットの原本といわれる北欧伝承、さらに遡ったケルト、ギリシア神話までを例にとり、これが単なる物語ではなく、人間の根源的な悩みを扱ったものであることが克明に証明されているのだ。最高のハムレット役者を自負していたローレンス・オリヴィエは、この著者にじかに会い「啓発されるところが多かった」と自著に記している。

 第七章の最後、著者は記す。「人間内部の葛藤については、神経症という名で現代の心理学者の承知しているところだ。そして、その研究によって初めて人間を突き動かす基本的な動機と本能を知ることができるのである。ここでシェイクスピアは最初の現代人であった。」名言!

 最初の方は心理学色が強いので、演劇を目的に読まれるのなら、第七章から始められるのがいいかもね。
 




ハムレット読本―作品をめぐる評論と創作
販売元: 岩波書店

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