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和書 467278 (295)



赤の神紋〈第3章〉 (コバルト文庫)
販売元: 集英社

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遂に、蓮城響生の宿敵・榛原憂月の登場ですね。
天才劇作家・榛原憂月。そのあまりの才能と影響力、そして抗いがたい作品の魅力に、一時は響生を作家として挫折寸前にまで追いやった演劇界の巨人。

第一巻の始めの方から名前だけは何度も何度も出てきていましたが(響生が見ていたTVにも)、登場人物の誰かが生身の榛原と相対する場面や榛原自身の描写がなされたことが無かったので、どんな男なのかとやきもきしていましたが、3巻目にしてやっと出てきてくれました。

(ま、実際には2巻のラストで出てきているのですが、それは「あ、あの榛原が客席にいる!」と響生一人が気付いた程度の登場でしたからね)

彼の生み出した様々な戯曲と演出の飛びぬけた秀逸さが、読んでるこちらが気恥ずかしくなるほど一巻から延々と語られていましたが、本人が登場するにあたって、やっと現実味を帯びてきた感じです。榛原作品の凄さをどんなに言葉や文章を尽くして褒めちぎったところで、それを創作する人物像を、そういったものを創作しうる力や人格の持ち主として「登場」させなければ説得力が無いですからね。
確かに個性丸出しの人物。一般人が想像する、いわゆる『天才』像をそのまま具現化したような人ですね。(この方、どうも桑原氏お気に入りキャラのようですが)
それにしても、響生が本書で初めて榛原と個人的に口をききますが、これまでの響生の榛原への執心ぶりを顧みると「嘘だろ~っ!」と思わずにはいられません(*_*;

一度も個人的に会ったことがないような人にあそこまで劣等感を抱くかね、ふつう・・・。
ともあれ榛原の登場により、ケイと響生、そして本作品そのものがやっと本道に乗り出した感じの巻です。




赤の神紋〈第4章〉―Your Boundless Road (コバルト文庫)
販売元: 集英社

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赤の神紋〈第5章〉―Scarlet and Black (コバルト文庫)
販売元: 集英社

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触れることは危うい、膜の薄い水風船のような均衡を響生は一方的に感じている。榛原憂月という畏怖すべき存在が、ちっぽけな自分を脅かすのだ。
複雑な深層心理や内面描写を巧みに表現して、それぞれの視点から見て相手がなんなのかを教える。読者はまるで観客になったような気持ちで、その世界を見てしまう。

ひとりひとりの想いが違うことが、読めば読むほど分かって、観客である読者は息もつけずに必死に見守るしかできないのだ。




赤の神紋〈第6章〉―Scarlet and Black(2) (コバルト文庫)
販売元: 集英社

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赤の神紋〈第7章〉―Dark Angel Appearance (コバルト文庫)
販売元: 集英社

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響生の交通事故、そして植物状態・・・・。
ケイの方はありもしない醜聞をマスコミに書き立てられ、スキャンダルの渦中。『赤と黒』の上演はどうなってしまうのか?
前巻のラストがラストだけに、今回はのっけから緊迫してしまいましたが、それにしては響生、ずいぶんあっけなく目覚めてくれました。ちょっと拍子抜け・・・。

それよりもこの巻はむしろ、榛原と響生の会食シーンから、響生の作品に対する榛原の批評、それを目の前で聞いた響生の取る行動(次巻にもなだれ込みます)、ケイの衝撃の秘密・・・といった中盤以降の展開に見所があります。
榛原の食事シーンは、意外な収穫という感じです。彼が大変な大食漢だというのは、物凄く納得できるような、意外なような・・・。

それにしても桑原氏は、『炎の蜃気楼』の直江をはじめ、「十分な実力を持ちながら、それをさらに上回る『天才』の存在に苦しむ秀才」的な男を書くのがお好きなようですね。

もちろん、それが桑原氏の生み出す魅力的なキャラクターのひとつなのですが。『炎の蜃気楼』の方はそれでもその『秀才』と『天才』が愛しあってもいたから、途中から直江の苦しみは別な方向へと転嫁されましたが、響生と榛原の場合はそれはちょっと有り得ない展開ですし。

いずれにせよ、響生の劣等感や苦痛は、『炎の蜃気楼』の直江よりもずっと、「本人の考え方の問題」的な要素が強いので、今後彼がどのように自分自身を克服していくかが注目点の一つですね。




赤の神紋〈第8章〉―Blue Ray Arrow (コバルト文庫)
販売元: 集英社

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~~主人公、連城響生には誰もがなりうる可能性がある。
目の前にそびえ立つ偉大で威圧的な壁、榛原憂月は彼を苦しめる。

ファンにとっての作者は一人でも、作者にとってのファンは大勢である。
一人一人をかまっていては、それはただの趣味や道楽で、仕事として成立しない。
ましてや傑作になるはずがない。

これまでの連城は足掻きながらも足掻き~~きれ~~ていなかった。
それを榛原が見破った。
他人の作品を読んで負けたと言う前にまず書け、と。
これからの連城に期待である。~~




緋のソナチネ (集英社スーパーファンタジー文庫)
販売元: 集英社

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緋のトリル (集英社スーパーファンタジー文庫)
販売元: 集英社

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赤い悪魔―ゾンビ・ウォッチャー (講談社X文庫―ティーンズハート)
販売元: 講談社

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赤い髪のガッシュ―カリ・エレアの娘〈1〉 (講談社X文庫―ホワイトハート)
販売元: 講談社

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「自分が普通の人とは違う」という辛さが主軸のような物語です。
村人から忌まれて育ったガッシュが、不思議な女性エルダと出会うところから話が始まります。繭玉(卵のようなもの)からティグ(様々な姿を持つ動物)を孵化させたガッシュは、そのティグ・ジーンが火の聖獣だったため聖者として今度は畏怖されることに。この巻はガッシュの話で終わっていますが、この後物語はエルダの繭玉探し(エルダはあと二体のティグを持っていた)を主軸に展開されていきます。異世界からやってきて、ティグを自分の子どものように愛しているエルダが好きでした。主人を大好きなティグたちも可愛くて好きです。ファンタジー調の世界観も素敵でした。


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