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和書 492048 (311)



開発と向き合う人びと―ソロモン諸島における「開発」概念とリーダーシップ
販売元: 東洋出版

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本書は著者自身が青年海外協力隊員としてソロモン諸島に滞在した際のフィールドワークをもとに、現地社会における「開発」の意味を政治的リーダーシップとの関係に重点を置いて様々な側面から考察していく。ソロモン諸島の国家財政は、外資による大規模商業伐採に大幅に依存しているのだが、著者が調査したイサベル島での商業伐採計画と、現地社会の政治リーダーとの調査・分析を通して、彼らが開発という外来の概念を理解し、自らの判断でそれを利用できるように「内在化」していこうとするプロセスが進行しているという。

本書に著されている、大規模な商業伐採に代表される近代化論的開発だけでなく「持続可能な開発」という対抗思想的概念も利用価値があれば、現地社会に普及していくという調査報告はとても興味深い。政治リーダーの一人である主教は「商業伐採は環境を破壊し人心を荒廃させる」として伐採に反対したが、彼自身は木材会社の筆頭役員にもなっていたそうだ。この発言に対し、伐採に賛成する土地所有集団のリーダーは「主教は環境破壊を理由に商業伐採に反対したが、実際は彼のジェラシーが原因なのだ」と語ったという。著者は、他の政治リーダーへのジェラシーが、持続可能な開発をするべきだという語りとして表現されるのだと説く。つまり「持続可能な開発」という言説が、政治リーダー間の権力関係の表現、メラネシアの伝統であるビッグマンの対抗と競争の表現としても、使われているのだという説明はとても面白かった。




開発途上アジア経済入門
販売元: 大月書店

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開発途上大国中国の地域開発―経済成長・地域格差・貧困
販売元: 大学教育出版

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開発途上国を考える (第三世界研究シリーズ)
販売元: 勁草書房

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開発途上国におけるグローバル化と貧困・不平等
販売元: 明石書店

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開発途上国の経済と市場
販売元: 文化書房博文社

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開発途上国の経済分析―二重構造・開発援助・累積債務
販売元: 東洋経済新報社

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開発の経済社会学―韓国の経済発展と社会変容
販売元: 文眞堂

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開発の国際政治経済学―構造主義マクロ経済学とメキシコ経済
販売元: 勁草書房

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開発の時間開発の空間―佐久間ダムと地域社会の半世紀
販売元: 東京大学出版会

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