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和書 492084 (90)



近代台湾女性史―日本の植民統治と「新女性」の誕生
販売元: 勁草書房

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本書は、日本植民地時代の台湾のエリート女性の位相を通じて、植民地台湾の社会構造を描いたものである。従来の台湾植民地研究にはない視点で描かれている点で評価できるものであり、わが国の台湾研究とジェンダー研究に一石を投じたということができよう。
しかし、著書のタイトルが「近代台湾『女性』史」とするならば、もうすこし民衆層の一般的な女性に焦点をあてる必要があったのではなかろうか。本書の対象になっているのは、植民地時代に、日本の高等女学校教育を受けた、いわゆる限られた階層のお嬢様、エリート女性であり、当時の人口比率からみれば、ごく数パーセントに過ぎないはずである。
そのような女性たちをもって「台湾女性」全体を語りきるのにはやや不満を感じる。ひとくちに「女性」といっても、階層によっても異なるのであり、ましてエスニシティに多様な台湾社会であれば、それによる差も
検討の対象に含めなければならないだろう。
また、本書の最後の部分で、「『新女性』のあり方が、現代の台湾女性のキャリア志向に影響をもたらしている」というような記述がなされているが、戦後に国民党とともに台湾に渡ってきた、いわゆる「外省人」女性には、この記述はあまりあてはまらない。これは日本時代の教育を受け日本贔屓の家庭に育った階層の高い本省人女性にはおおむねあてはまる記述かもしれないが、外省人女性や現代の台湾女性たちに見られるようなキャリア志向は、むしろ欧米などへの移民やそこで高等教育を受けた経験などによる影響のほうが大きいのではないか。
資料の制約もあるだろうが、今後はもう少し「一般の」女性たちに焦点をあてた研究を望みたい。




近代中国アナキズムの研究
販売元: 研文出版

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近代中国官民の日本視察 (山梨学院大学社会科学研究所叢書)
販売元: 成文堂

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近代中国研究案内
販売元: 岩波書店

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近代中国人物研究
販売元: 慶応通信

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近代中国と海関
販売元: 名古屋大学出版会

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浩瀚な本書だが、序章を読むとこんな感じだ。

アヘン戦争の話を読んでいると、イギリス側から、自由貿易を求めたが、頑迷な清朝はこれを拒絶した、といったイメージをもってしまう。
だが、どうもそう単純な話ではなさそうだ。

本書は、小国が分立する形になったヨーロッパと、華夷秩序による統一体を維持しようとした中国を、同じ根から分かれた二つの株と捉える柔軟性を持っている。

清朝の徴税制度は、取引と徴税を一体としてあるギルドに委託するような形態であったという。だから、「海関」を税関と訳しては誤訳になるという。

海関の下位にある「行」が、徴税と取引を融合した形である以上、イギリス人からはそれが、「中国商人による独占」と映じたという。

なるほどなるほど。研究書らしい!が、結構、先をどんどん読みたくなる魅力を備えている。ただ、価格が高い・・・。




近代中国東北地域史研究の新視角
販売元: 山川出版社

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近代中国 七人の猛女たち―西太后から江青まで (Ribun books)
販売元: 里文出版

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近代中国における農家経営と土地所有―1920~30年代華北・華中地域の構造と変動
販売元: 御茶の水書房

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近代中国の国際的契機―朝貢貿易システムと近代アジア
販売元: 東京大学出版会

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