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和書 492086 (84)



前方後円墳―埋葬されない墓をもとめて
販売元: 同朋舎出版

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前方後円墳観察への招待
販売元: 青木書店

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前方後円墳集成 補遺編
販売元: 山川出版社

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前方後円墳集成〈近畿編〉
販売元: 山川出版社

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前方後円墳築造の研究
販売元: 六興出版

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前方後円墳と吉備・大和
販売元: 吉備人出版

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あとがきで「故小林行雄先生に捧げる」とあるように、著者は京大で故小林行雄さんに師事し勉強された方です。本書では、一時期考古学界を制覇したかに見えるヤマトを中心にした前方後円墳の全国展開との見方とは違い、著者独自の「前方後円墳秩序」という認識と弥生墳丘墓から前方後円墳へと発展したとの観点から前方後円墳論を展開しています。永らく吉備で弥生墳丘墓や前方後円墳の発掘に携わった著者ならではのものでしょう。埴輪の形態など丁寧な説明も好感が持てます。
「前方後円墳秩序」という見方・考え方が妥当かどうかは評者には分かりませんが、少なくともヤマトの権力を中心に、前方後円墳をその権力を基に地方の首長に認めたなどという仮説よりは遥かに説得力があると思います。著者が京大を離れ、恩師を乗り越えようとした結果が、新たな視点を引き起こしたのかもしれません。
ヤマト権力による三角縁神獣鏡の配布や前方後円墳の展開など、考古学界の常識(?)に疑問を持つ方に一読をお勧めします。




前方後円墳と社会
販売元: 塙書房

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前方後円墳とちりめん街道―地域史から日本史へ
販売元: 昭和堂

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前方後円墳と弥生墳丘墓
販売元: 青木書店

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前方後円墳と弥生墳丘墓
販売元: 青木書店

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近藤氏は前方後円墳では考古学会では第一人者で、基本的にこの本は学術書なのですが、この本では珍しく学問のあり方についての考察から始めているところが特徴です。つまり、考古学で歴史を明らかにすることは社会とのかかわりでどういう意味を持つのか、という大きなテーマを扱っているのです。近藤氏は、先ず「便利というものは進歩でありましょうか」と問題提起して、伐採用の斧と鋸が多様化したあとやがて効率の良いチェンソーとして画一化していく例をとりながら、武器もやはり核兵器というひとつの効率良く人を殺す兵器に収斂していったといっています。現代は「人を豊かにしない物質的進歩」の時代であり、「(資本が世界諸民族に)画一化を押し付けようとしている」という問題意識があるのです。!そ!のとき必要なのは『人を豊かにする物質的な進歩と民主主義の結びつき』であり『多様性と独自性』を取り戻すことなのではないだろうか。考古学者は歴史を3000年以上前まで視野にいれて語ろうとします。近藤氏の指摘は大切にしたい。

そしてこの本はやがて本論に入ります。

以後は弥生時代が前方後円墳秩序(この名称は近藤氏独自)に移る際の考察が述べられています。

基本的にはこういう認識です。「前方後円墳を造るために、近畿地方の首長たちを中心に、吉備、讃岐、山陰、北陸、その他の首長たちが集まって新しい埋葬祭祀秩序を作ったと思われます」(93年の講演記録)吉備や山陰、越の弥生墳丘墓の詳しい分析がそのあと続くのですが、とても紹介する力量がありません。ただ2002年に発行された『前方後円墳!と!吉備・大和』で、「吉備東遷説」(吉備の政治中枢がすっかり移って大和政権が出来あがった)を唱える下地は既に出来あがっていることを指摘しておこう。


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