戻る

前ページ   次ページ

和書 492094 (159)



ヨーロッパとイスラーム―共生は可能か (岩波新書)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

ムハンマドは570年頃から632年の人で、610年頃イスラーム教が成立しイスラーム国家が成立された、とされている(山川世界史総合図録、山川出版、1994年)。636年ビザンツ帝国ヤムクールの戦いでイスラーム教に敗北、674年にイスラーム、コンスタンティーノに迫り、697年には北アフリカ・カルタゴなどを占領、750年―1258年アッバース朝、800年頃イスラーム文化全盛、875年イラクにサーマーン朝、909年ファティーマ朝、1038年セルジューク朝、1096―99年第1回十字軍、1147―49年第2回十字軍、1189―92年第3回十字軍、1202―04年第4回十字軍、1288―29年第5回十字軍、1261年ビザンツ帝国再興、1299年オスマン帝国独立。
こうした中東の流れの中で東アジアから北アフリカ、イベリア半島までイスラームの勢力が及ぶことになる。
近代ヨーロッパの文明はギリシアから直接に伝わったわけではなく、数学、医学、化学などの自然科学や哲学も、8世紀から9世紀にかけてバグダードにおいて古代ギリシア語やシリア語からアラビア語に翻訳されたものである。9世紀初頭「知恵の館」という図書館兼研究所で大掛かりに翻訳作業が行われた。それらの蓄積は12世紀にヨーロッパに伝えられた。中世アラビア世界で独自の世界を切り拓いたイブン・シーナー(『医学典範』)やアル・フワーリズミー(コンピュータなどの計算法のアルゴニズムの始祖)などの業績が古代ギリシアの壮大な知の体系とともに、ヨーロッパにもたらされた。12世紀のルネサンスもこうした「知恵の館」抜きには成り立ち得なかった。
ところが18世紀になるとヨーロッパに富と力が集積し、ヨーロッパ世界は、歴史を抹消しイスラーム文明に対して傲慢な態度に変わった。ムスリムはキリスト教を敵視せず、イスラーム王朝の支配下におく時には、庇護を与える見返りに人頭税の支払いを求めた。イスラーム国家の支配による安全保障でキリスト教徒とユダヤ教徒との不平等であるが、共存を可能にしたシステムであった。
他方、キリスト教徒は過去千年以上にわたってムスリムを敵視し、恐怖と嫌悪を抱き続けてきた。特にエルサレムがムスリムによって支配されると十字軍を送り込み、蛮行を続けたのです。そして今でも中世の十字軍的な対イスラーム観は、今もなお、続き、特に1997年のイラン革命以降、イスラーム脅威論がアメリカを中心に支配的となっている。
ヨーロッパには、イスラームが禁じる酒や売春、そして麻薬にいたるまで、あらゆる欲望が渦巻いており、移民としてわたったトルコ人やアルジェリア人などをそうした道へ引きずりこむのである。
残念ながらいまひとつ決め手にかけているのはイスラーム教そのものへの言及が少ないためであろうと思われます。




ローマ散策 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

昨年末から約一ヶ月をかけて久しぶりに丁寧に読んだ本です。挿入されている市街地図と絶えず参照しながら。読み終わった時には、ローマが頭の中に気持ちよく入力されていました。その印象をもとに、本年6月、広場、噴水めぐりを実現することができました。トリトーネの噴水、ナボーナ広場、等々、自分の目で確認でき、感激の一日を過ごせ、再訪を楽しみにしています。




私のスイス案内 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






笑う大英帝国―文化としてのユーモア (岩波新書)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

感じられるか?
笑いってつまるところはソレだね。

著者はそう言ってるのだろう。

どうして面白いっていうかとぉ〜、そんな「笑い」に対する説明なんて聞いてみたところで、糞面白くもなんともない。

そのことは、著者自身は知っているもんだから、その類の説明をしていて途中で飽きちゃう。また、肝心のこととかもそれほど説明せずにやめちゃう。

でも、それが程の良さってやつ。
イギリス風のユーモアでもあったりするんだろうな。

この本は、web上の知り合いがレビューを書いていたりしてたので、読む気になった。それに笑いに関しては、やはり英の方が米に比べて屈折してる感じがあって、それが深みのようにも感じられるからね。
ここ、泥としては、著者と同感なわけだ。

そういえば、以前、ギャグが成立するには3人の人間が要るっていう話を何かで読んだ。

一人は、ギャグを言う人間。
二人目は、そのギャグを聞いて笑う人間。
三人目は、そのギャグが分からない人間。

それを、階級社会と云々とか、知識の保有量の差で云々とか言い出すとツマラナイ。

著者の笑いに関する結論めいたことが、早くも44ページに書いてあったので、以下引用。

私は笑いの手前の動機の部分よりも、そのあとの部分、その効果に関心があるのだ。人生は何かを笑って終わるわけではない、笑ったあとにも人生はある。

引用終わり。

というわけで、満点の五つ★からひとつ欠けているのは、笑えない例も多々あったため。



そうそう。
人って、ギャグにおける3つの役回りをテキトーに持ち回りしてるんでしょうね。




ヴェトナム―「豊かさ」への夜明け (岩波新書)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

著者は実際にベトナムに住み、またベトナムを植民地化したフランスでも勉強して、
内外からの視点を持って包括的にまとめている。

前半は歴史、民族の面からベトナムの歴史をひもとく。
後半はベトナム激動の近代史を詳細に説明する。(ちょっと詳細すぎて長いくらい)

具体的には
ベトナムは常に中国を驚異に感じ、またライバル心をを持っている。
逆にタイ、ラオス、カンボジアには優越の感情を抱いている。
それらの面を地形、民族、歴史から関連づけて説明する。

後半は
第3章 ベトナム社会の特徴
第4章 党と国家機構
第5章 ドイモイ政策
第6章 戦争の傷跡
第7章 経済発展の可能性

など、特に政治経済のことがベトナム内部からの視点で詳しく書かれている。




世界遺産・知床がわかる本 (岩波ジュニア新書)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

知床の歴史と地道な調査の結果、そして現在行われている自然保護の取り組みなどを説明している正統派の解説書です。声高に自然保護を力説する本でもなく、破壊の歴史を憎む言葉もありません。正確なデータの積み重ねで知床の全体像と今後の課題を淡々と述べている姿勢からは、むしろ自然に対する愛情と、世界遺産を受け継いで行く若い人たちへの静かなメッセージが伝わってきます。
ジュニア新書ですが、情報の正確さとデータの新しさで、大人でも納得の行く上質なものになっています。





中国のいまがわかる本 (岩波ジュニア新書)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

著者は毎日新聞の元記者で中国での勤務も長く今は獨協大教授です。
最近の中国の反日感情は激しいものがあります。確かに中国人には、戦後日本が中国に対して行った援助、協力について知識の欠如があり、客観的でフェアーな判断ができていない要素が大きいとは思います。でも19世紀以降中国は列強国(日本も含む)の餌食となって散々な目にあって歴史を振り返ると被害者意識も強くならざるを得ません。そんなところから愛国主義教育がなされているのですが、特に距離的にも人種的にも近く、被害を受けて数十年しかたっていないので日本が憎悪の対象になりやすいのです。
中国でも1960年前後に旱魃や洪水のために2000万という犠牲者を出したり、1966〜76の文化大革命、1989年の第2次天安門事件など表に出したくない事件があるのですが、未だに強い権力を持つ共産党下で問題化せぬよう押さえ込んでます。貧富の差も大きく貧しい地区では教育も受けていませんので流言蜚語に踊らされる民衆も多いのです。市場経済は開放されつつありますが共産党独裁は続きそうです。権力を持つ者に対抗手段がないと腐敗し、共産党幹部の腐敗が蔓延しています。共産党をはじめ権力を持つものへのチェックが強くならなくては、一流どころか二流にもなれません。




データブック 世界各国地理 (岩波ジュニア新書)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 国連加盟国だけで200近くあるが私たちに馴染みのある国はわずかである。そこで、ニュースなどで見知らぬ国を聞いた時とても役立つのがこの本である。
 左ページに概要と歴史が手際よくまとめられ、右ページには地図と各種のデータが掲載されている。データも、乳児死亡率、識字率、エネルギー消費量、主要輸出入品目、など、その国の特徴を示す項目が選ばれている。
 第3版では世界の分け方にも工夫が凝らされている。
 世界を理解するための出発点としてお薦めできる。
 欲を言えば地図であるが2色刷りでは止むをえない。
 岩波ジュニア新書なので価格も抑えられているが、情報が凝縮された価値の高いデータブックである。




ヨーロッパ・ロマン主義を読み直す (岩波セミナーブックス)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






カラー版 バナナとエビと私たち (岩波ブックレット)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 エビもバナナも私たち日本人の食生活になくてはならない食べ物です。それがどのようにして私たちの食卓にのぼるのか、を漫画で楽しく学べます。お子さんだけでなく私たち大人も楽しめます。バナナなど私が子供の頃には「宝もの」で遠足の時に1本、が口に入る相場でした。それが今ではスーパーで見ていても哀れになるくらいの安さです。エビもブラックタイガーを始め気軽に楽しめるものが店先をにぎわしています。しかし、これらの食べ物もたくさんの人によって大切に育てられおろそかにすべきではない、ということをお子さんに漫画で教えられるという意味で意義があります。

 ただ岩波書店らしく(?)”搾取”の立場から「格安のエビとバナナ」を捉えておりその意味では単純な楽しい食べ物ストーリーではありません。人によってはうんざり、げんなりする方もいてそれを承知でお子さまにお薦め下さい。

 しかしこの漫画は値段が高すぎます。漫画とはいえ内容から(?)判断するに大人の購買者でも想定しているのでしょうか。この種の書こそたくさんの子供に読まれるように、使命感を持っていただき、たとえ儲けが少なくともバナナやエビではありませんが安価に提供して欲しいと思いました。


前ページ   次ページ

戻る

仮想世界 - シューティング/レース/電車ゲーム フライトシミュレータ