和書 492094 (166)
インド万華鏡―変幻の世界に魅せられて
販売元: サイマル出版会
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インド・道の文化誌
販売元: 春秋社
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印度ミットナイトトリッパー
販売元: 情報センター出版局
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インド・ラバーリー社会の染織と儀礼―ラクダとともに生きる人びと
販売元: 昭和堂
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インドはびっくり箱
販売元: 花伝社
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インドの時代 豊かさと苦悩の幕開け
販売元: 新潮社
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経済発展によって急激に先進国の生活を手に入れた中産階級を実例で描き、精神的な空虚からもてはやされる癒しとしてのヒンドゥー教、その背景となる現代インド史とヒンドゥー・ナショナリズムの問題を考察する。
あとがきで筆者は相変わらず日本では「悠久のインド」か「貧しくとも目の輝きをもったインド人」というイメージで捉えられていることにうんざりし、インドをもっと多角的に捉える必要があると書いているが、ミクシィのインド関連コミュニティを見ながら同じことを思っていた私はこの本の切り口に全く共感した。
郊外にある豪華なクーラー付きマンションに住み、夫婦で共働きで子どもは受験勉強。週末は家族でショッピングモールにお買い物。日本人口を超える中産階級が、商業主義が作り出した高級な生活の「イメージを消費」しながらこうした生活に追いかけられている。
そこでヒンドゥー寺院や新興宗教に向かうインド中産階級が多いというのは、「無宗教」の日本とずいぶん様相を異にするものだと思った。信仰が息づいているしるしである。
しかしその信仰心がヒンドゥー・ナショナリズムを助長し、インド社会が掲げる他宗教の共存が危うくなっているのは良し悪しである。筆者は単一論的宗教(自分の信仰する宗教が絶対正しいという立場)から多一論的宗教(真理はひとつでありながら、そこに向かう道の多様性を認め合う立場)への転換を主張しているが、事態はそれほど容易ではない。
私もインドで多一論的な考え方を口にする中産階級によく出会ったが、そういう人は高等教育を受けて宗教を知性的に捉える人、あるいは社会のコードによる「イメージ」でものを語る人に見えた。ベジタリアンが増えているというのも、伝統的な信仰に支えられてではなく、健康面と社会的イメージアップの側面が強い。
一方、ヒンドゥー教を崇拝し身も心も捧げているような人には、その分他宗教を認めるのが難しい。そこにヒンドゥー至上主義が入り込む隙がある。イスラム教でも同じことが言える。
今後のインドは、宗教のモード化と信仰心の薄れによって変わっていくのではないだろうか。ちょうど教育基本法が論議され「宗教心の涵養」などが叫ばれる日本と規を一にしている。
このように問題解決の見通しなど楽観的に感じたものの、現代インドのルポルタージュとして非常に面白い。
インドシナ情報事典―四ヶ国総合版 (情報事典シリーズ)
販売元: ゑゐ文社
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インドシナの風
販売元: 桐原書店
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1990年代半ば、ドイモイを進めていたベトナムにおいて、民衆はどのような状況だったのか、その周辺国の状況はどうだったのか。それがジャーナリズムの視点で描かれている。老練な記者たちが書いただけあって、記事は臨場感に溢れ、分析は深みがあり、ジャーナリズム的な文章の参考書としても活用できる。こうしたルポルタージュは、その記事の凄みにこそ魅力があるのだと思う。ぜひ堪能してほしい。
インドシナの少数民族社会誌
販売元: 大明堂
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インド人 (カルチャーショック)
販売元: 河出書房新社
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内容は多岐に渡り、それこそ宗教から映画、食べ物、ビジネスまで幅広く取り扱っている。インドを何となくでも触れてみたい人には非常に適した本ではないだろうか。題名にあるとおり、日本人ならインドに対してカルチャーショックを受けることは間違いない。
しかし著者も言っているとおり、インドは多様である。200km行くと、もうそこは違う国だとも言えるようだ。そのため、本書は体系的にまとまっていなく、乱雑な印象を受けることがあるだろう。しかし、それこそインドの面白みであるとも言える。やはり旅行記は自分で実際に行ってみることが一番よい方法のようだ。