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和書 492094 (372)



スペインの社会―変容する文化と伝統 (waseda libri mundi―SPAIN)
販売元: 早稲田大学出版部

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 スペイン現代事情を概観する書で、出版は98年5月です。

 2章4項「ラテンアメリカとスペイン」で、スペインと中南米でのtuとUstedの用いられる範囲に違いがあり、スペイン人の気安さが中南米ではぞんざいと受け取られる点は社会言語学的に大変面白いところです。この章を執筆している野々山真輝帆氏はこれまでもスペインの文化や社会を平易な言葉で紹介してきた実績のある人物だけに、その文章のわかりやすさには好感が持てます。

 4章「多言語国家と言語の共存」はスペイン言語学学会会長を務める、この分野ではスペインを代表する人物が執筆しています。ですが、和訳があまりにも読みにくくて大変残念です。「すべからく」という日本語を「ことごとく」の意味に誤用しているなど、言語を扱う章の和訳としてはお粗末です。
 

 6章「映画からみたスペイン社会」ではフランコ政権下の検閲制度や外国映画への対抗措置などについて興味深く読みました。スペイン語への吹き替え制度が国民の理解を助けるためというよりは、保守的価値観にそぐわない台詞を密かに削除する手段として用いられていた点などは、言論統制の巧みさと空恐ろしさを感じないではいられません。

 アルモドーバルの映画の表題「Que’ he hecho yo para merecer esto?」を「何でこんな目にあうの?」と和訳していますが、本書出版時には「グロリアの憂鬱」という題名で日本でもビデオ販売されていましたから、その邦題で表記したほうが良かったのではないでしょうか。

 8章「歴史からみたスペイン社会の特質」ではフェリーペ2世をフィリップス2世(180頁)、カール・マルテルをチャールズ・マルテル(187頁)と英語風に記述している点が納得できませんが、イスラム影響下のイベリア半島の様子を限られた紙幅の中で簡潔に記述して点は大いに参考になりました。




スペインひるね暮らし
販売元: 文藝春秋

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私は、この著書、読む以前に、マドリードに旅行しましたが、スペイン人に対しては、良い印象がありません。サッカー観戦の為に訪れたのですが、一部の人々は、親切にしてくれましたが、観光局、ホテルの人たちも不親切でした。私が、マドリードではなく、他の地方に行っていれば印象は違うものになったかもしれません。スペイン人の友人がいれば、印象は、更に違ったものになったかもしれません。中丸さんの著書により、スペインに対する見方が少しは変わりました。それはさておき、この本は、食べ物、文化に深く触れており、読んでいて、とても楽しめるものです。




スペイン・ポルトガルを知る事典
販売元: 平凡社

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事典といっても、全てを期待しない方がいいと思います。
例えば、スペインの闘牛に関する簡単な情報(起源、歴史、システムなど)を調べようとして「闘牛」の項目を読むと、がっかりするかもしれません。
近年の闘牛に関するエッセイみたいでした。

ただし、各分野の権威がそれぞれの項目を担当しているので、コンパクトにマニアックな内容がまとめられていてスペイン・ポルトガルを知るのに大いに参考にはなりますし、
読み物として読むと面白いです。

もちろん項目の性質によっては、古くなってしまう情報も中にはありますが、それでも役立っています。
図版や地図もついているし、資料編には略年表や参考文献もあって便利です。
私としては、買ってよかったと思います。





スペイン・ポルトガルを知る事典
販売元: 平凡社

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スペイン・ロマネスクの道―グレゴリオ聖歌の世界
販売元: 筑摩書房

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スペイン学を学ぶ人のために
販売元: 世界思想社

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■スペインの歴史・言語・宗教・文学・思想・絵画・伝統芸能そして日本人が見たスペインという具合にジャンル分けして各専門家が分担して執筆しています。

▼私はこの本のタイトルを「スペインはどういう風に学んでいくべきなのか」といった方法論のようなことについて書かれているものと解釈したのですが、読後感は残念ながらそういうものではありませんでした。各分野について概論が並べられているというのが率直な印象です。

 他にスペイン関連本を手にしたことがある人には、特段目新しいお話は出てこないのではないでしょうか。例えば川成洋氏が執筆を担当したスペイン内戦史では内戦に参加した日本人・ジャック白井の話が(やっぱり)出てきます。同氏には「スペイン戦争-ジャック白井と国際旅団(朝日選書)という本がすでにありますし、それ以外にも機会あるごとに氏はこのジャック白井の話を書いているので、この「スペイン学を…」はその焼きなおしという感は否めません。
 ですから、これからスペインというものを学問してみようというまっさらな初学生には関心を持てそうな分野を探す上で悪くない本というにとどめておきます。

△とはいうものの、全く物足りなかったわけではなく、私としてはこの本の最終章「日本人の見たスペイン」を面白く読みました。明治から昭和にかけて日本人によって書かれたスペイン関連本に数多くあたって、各時代の日本人の視点にどうスペインが映ったのか、その変遷をたどっています。シエスタひとつとっても、これを怠惰ととる人もいれば、体を休めるための効果的な生活の智恵ととる人もいて、なかなか興味がつきませんでした。
 それでもこれが果たして「スペイン学」の一分野なのかというと、いみじくも執筆者自身が書いているように「スペイン論」(つまり<学>の一歩手前)なのではないか、という印象を持ったのも事実です。




スペイン語世界のことばと文化
販売元: 行路社

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 京都外国語大学がイスパニア語学科創設40周年を記念してまとめた論文集。文学、言語、歴史といった分野に渡って11人の研究者が執筆しています。

 論文「新大陸の現代スペイン語の特徴と用法」は短いながらも、leismo, voseo, 接続法過去の-ra形と-se形の用法などについて簡単にまとめており、大変参考になります。

 「日本におけるスペイン学の歩み」は90年代末までの参考資料を数多く紹介しており、今後この分野をさらに探っていく上で大いに役立つと思います。

 「スペイン語に翻訳された日本文学」の中で川端の「雪国」西語版について「カバー表紙は写真で見るようにカタカナらしき意味不明の文字」(15頁)で装丁しているとありますが、私には問題なく「PAIS DE NIEVE(雪国)」と書かれているように読めます。「カタカナらしき意味不明の文字」には見えません。
 また三島の「金閣寺」85年西語版の添え書きにある「84年に映画化され、世界で上映された三島の伝記映画」(18頁)を、執筆者は「金閣寺」の映画化作品と混同しています。「伝記映画」とはP・シュレーダー監督の「MISHIMA: A Life in Four Chapters」のことです。

 スペイン人教授の「ビルバオのグッゲンハイム美術館」では、テロへの懸念から順調ではなかった計画段階、地元芸術家たちによる反対運動、開館後予想をはるかに上回る入館者を迎えて経済の活性化につながっていった様子、などがよく分かります。

 ただしこの美術館にどんな収蔵作品があるのかは判然としません。美術館の地域的・経済的な影響は判っても、器の中身が不明であったのが惜しまれます。
 またこの論文はスペイン語からの翻訳ですが、デ・キリコをデ・チリコ、ポロックをポラック(146頁)と書くなど、日本で一般化している表記法を用いていないのは首肯できない点です。




スペイン人と日本人
販売元: 読売新聞

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スペイン人のまっかなホント (まっかなホントシリーズ)
販売元: マクミランランゲージハウス

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スペイン・ポルトガル・モロッコ・チュニジア (世界遺産を旅する―地球の記録)
販売元: 近畿日本ツーリスト

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