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和書 492116 (11)



90分でわかるデカルト
販売元: 青山出版社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)


 著名な哲学者の生涯と思想を、一般読者に向けて簡潔に紹介するこのシリーズ、イギリスでベストセラーになったものだそうだ。哲学を学ぶ、というつもりではなく、軽い伝記でも読むつもりで楽しむと良いと思う。逆に言うと、本書を読んでも哲学のお勉強にはあまりならない(笑)。

 本書では、デカルトを大天才としてではなく、どちらかと言うとダメ人間として描いていて面白かった。人並み外れてダメな部分があり、それが彼をして人並み外れた哲学(デカルト的懐疑)へと向かわせた、というか…。





90分でわかるデリダ
販売元: 青山出版社

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読んでわかるデリダはグラマトロジーまでだな、と思っていましたが、結局デリダ自身の文章が何故読解不可なのかというと著者自身が読者に煙幕を巻いていたからだということが分かった。結局デリダの真骨頂というのは批評の方法論としての脱構築を駆使したという一点にあるのであって、彼自身の立論とか主義主張というのはないのだ。他者の批判と他人の作品の中でいわば「他人の褌で相撲をとる」という次元から一歩も出ていないという人だったのだということだ。いつも一段高い所から他人を批判するが自分は人からは批判をされないというポジションを注意深く堅持し続けられたというのは彼の天賦の才なのだということだ。




90分でわかるニーチェ
販売元: 青山出版社

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 同シリーズの2冊目。ニーチェの生涯と彼の思想を紹介する小冊子。

 ニーチェというと「狂気の哲学者」というイメージがあったが、若干24歳でスイスの大学の古典文献学教授の職に就いたような、思っていたよりもずっとマトモな人だった…。彼の最初の本『悲劇の誕生』のテーマは古代ギリシア文化。なるほど、そこから「アポロ的」だの「デュオニュソス的」だのと言い出すわけか…。

 本シリーズの、プラトン、デカルト、カント、ニーチェ、と読んできて、共通点を見つけた。4人とも結婚していないことと、彼らのメインメッセージが要するに「自分の頭で考えろ」ということだ、ということ。「自分の頭で考えろ」なんてことは、社会的不適応者が言い出すことなのかもしれない。その時代のその社会にうまく適応しているのであれば、何の疑問も感じずに生きていけるはず。自分の頭で考える必要なんてない。そうだとすると、彼らの思想が時代精神に影響を及ぼし得た、というのが面白い。戯言と片付けられないだけの何かを、彼らの言葉は含んでいたのだろう。ただ、それが何かは実際に彼らの著作を読んでみないことにはわからない。





90分でわかるフーコー
販売元: 青山出版社

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数あるフーコーの入門書の中でも、これほど分りやすい入門書は、ポールストラザーンの90分でわかるシリーズを除いてありません。

勿論、フーコーの思想の奥深さは、実際にフーコーの著作を手にとってみなければわかりませんが、それでもセンセーショナルなフーコーの思想の一部に触れることはできるはずです。

私個人としては、フーコーにこだわっている分、本書の荒削りなフーコー解釈に不満を感じますが、それでも、これだけ簡略にフーコーの思想の全体像を纏め上げた人がいるでしょうか?

この90分でわかるシリーズを機に、フーコーの思想に触れる人が数多く生まれることを切に願います。




90分でわかるプラトン
販売元: 青山出版社

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 プラトンを紹介する小冊子。90分でわかる、というくらいの軽い読み物(読むのに120分かかったが…)。

 彼の思想そのものよりも、その生涯(ソクラテス裁判の騒ぎから逃れるために国外逃亡したり、権力者とケンカして奴隷として売り払われたり、意外と波乱万丈!)や彼の思想を生み出した時代背景に光を当てている印象。プラトン大好き!というラブレターみたいな本ではなく、彼の思想の特徴やその後の歴史への影響を現代的視点から眺める際の著者の視線は割と冷徹。表紙カバーイラストを描くナンシー関の筆致も割と冷徹(笑)。

 プラトン、なんて名前を聞くと、大学の哲学のおカタい授業を思い出すが、テレビの軽い娯楽系歴史番組みたいにお気楽に楽しめる本。作家でもある著者は多才な人で、大学で哲学を教えていたこともあるそうだ。こんな授業だったら大人気だったろう。





90分でわかるロック (90分でわかる哲学者シリーズ)
販売元: 青山出版社

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90分でわかるヴィトゲンシュタイン
販売元: 青山出版社

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 著名な哲学者の生涯と思想を紹介する同シリーズの4冊目。

 このシリーズの本を読むのはこれで5冊目。ようやく、このシリーズに読み物としての抜群の面白さをもたらしているものが何であるのか、おぼろげに見えてきた。

 著者はときどきある特別の意味において「心理学」という言葉を使う。大抵の場合それは「フロイト流の精神分析的解釈」のことだ。例えば、幼い頃に母親を亡くし乳母に育てられたとか、厳格な家父長的な父親が家庭を支配していたとか、そういった人生の初期における経験がその後の人生に決定的な影響を及ぼした、とする「心理学者」による精神分析的解釈について一言触れるようなときだ。

 著者はこのような「心理学」に対して冷笑的な態度をとっているように見える。ところが、「哲学者の生涯からその思想の特色を理解する」という本シリーズの趣旨そのものが、著者自身の記述にもそのような「心理学」的な色彩を与えているように思う。本シリーズの面白さは、皮肉にも、そのような「心理学的物語」を付け加えることによって生まれている側面がある。

 これは本シリーズのもつ1つの限界ではないか、とも思う。「哲学者の生涯からその思想を理解する」とき、「心理学」的な物語の紡ぎ方以外にも、社会学的・文化史的・歴史学的といった様々な書き方が可能だろうと思うのだ。私がこのシリーズを個々の本としてはそれほど評価していなくても「通して読むと面白い」と感じているのは、ヨーロッパの社会・文化・歴史の流れ、というものが何となく見えてくるように思うからだ。おそらく伝記的な情報が最も得られにくいプラトンについて書かれた第1作が私にとって1番面白かったのは、「心理学」的に書きようがなかったせいではないかと思う。





90年代のナショナリズム―新しい「共生」の時代を迎えて
販売元: 長崎出版

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9・11以後 丸山真男をどう読むか (河合ブックレット)
販売元: 河合文化教育研究所

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AIDS時代の愛の風景 (ピノス・ブック)
販売元: シネマハウス

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