戻る

前ページ   次ページ

和書 492116 (36)



「いき」の構造 他二篇 (ワイド版 岩波文庫)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

谷崎潤一郎という男が、その女好きを、たとえば『細雪』という文学に結晶させたように、九鬼周造という男も、それを、『いきの構造』という哲学に結晶させた。と、言っても、まんざら間違ってはいないように思います。つまり、谷崎の『細雪』程に面白い書物です。 そして、原点は、女好き。という、普通、ストレートに表現すれば、(何故か)軽視されてしまいがちなものから発生しているにも拘らず、谷崎の『細雪』がそうであるように、九鬼の『いきの構造』も、読み終えたその時、不思議なことに、居住まいを正したくなるというのでしょうか。「きれい」に、「ストイック」に生きよう。と思わさせてくれるのです。それが、あらゆる道で、その道の達人と呼ばれる人たちが為し得る技というものなのでしょうか。併せて、『いきの構造を読む』も読まれると、2度、3度、余計に面白いと思います。




「いき」の構造 他二篇 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

この哲学者「九鬼周造」のこの著書で述べたき事は、「序」にたった数行に濃密に集約されて言い表されている。引用する。“生きた哲学は現実を理解し得るものでなくてはならなぬ。我々は「いき」という現象のあることを知っている。しからばこの現象はいかなる構造をもっているか。「いき」とは畢竟わが民族に独特な「生き」かたの一つではあるまいか。現実をありのままに把握することが、また、味得さるべき体験を論理的に言表することが、この書の追う課題である。”この中の文「生きた哲学は現実を理解し得るものでなくてはならぬ」を現在の哲学を教えることに携わる者は部屋の壁にでも貼って毎日拝めばいい!・・・これは、理学、哲学etc.に微かに関わるレビューアー自身の自戒である?
 さて、この昭和5年に書かれし著者の「いき」に関する哲学的考察は今でも新鮮かつ秀逸である。六つの章に分けての記述は鋭い。流石、哲学者九鬼周造。今の多くの日本人には読むことさえ難しく、中身はさらに・・・。だが、日本人なら理解できます。なぜなら、日本に生れし文化だからです。ただし、集中しての読書が必要でしょうし、若者なら一人では無理でしょう。この著者の文章は78年前の文章で、普通人には難しく思われるだろうが、これまでの西洋哲学の哲学者擬きによる翻訳書よりは、遥かに分かり易いと思います。なぜなら、本物の日本人哲学者の日本語によるエクサレントな思考、文章だからです。この本の内容ならPC 検索で直に見、読むこともできます。しかし、ゆっくりでも良いのです。ぜひ、お読みください!もう殆ど失われ、消えていく日本の文化なのですから。Dr.ω





いきの構造 改版
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

本書は「いき」の概念がどのようなものかを分析した好著であるのみならず、日本語で書かれた唯一無比の現象学の実践である。最近の現象学入門書は、理解に苦しむ安易で表層的なものが山積する。新書・文庫で読むに値するのは、新田義弘のもの以外は、不適切である。入門書をいくら読みためても現象学への理解と実践を深めることはできない。現象学はフッサールの著作が実践例を書き残さなかった関係で、どのように実践できるのかが判りにくい。それを具体的に実践したのが九鬼である。「いき」の概念自体が日本でも死語に駆りかねない状況にはあるが、日常概念を現象学で分析して見せた意義は実に大きく、日本文化解釈と同時に現象学を具体的に展開している。とにかく具体的に実践した九鬼の現象学理解を豊かさを味読することから、現象学への理解は深まる。




現代思想の遭難者たち
販売元: 講談社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

マンガを楽しむには、何をパロッているのかわからないと無理なので、コマの横に書いてある現代思想の説明書きを読むのだが、どこの国の言葉かと思うような説明である(誰が書いているんでしょうか)。マルクスとか比較的有名な思想家に付いてのマンガは面白いが、なじみが無い思想家の場合はおもしろいんだかなんだかさっぱり分からない(ウィトゲンシュタインなどは主張自体が素人から見るとコミカルな部分があり、どこからパロディなのか解らない)、でもハーバマスは最高に面白かった。しかし実際の現代思想家も結構おもしろい人たちだったようだ(ウィトゲンシュタインが講演会に火かき棒を持ち込んだとは知らなかった。)とにかく現代思想家がこれだけ沢山いて百家争鳴の主張をしていることが解って勉強になる。しかしこういう訳の分からない思想家の講義に殺到する大学生ってどういう人種なんでしょう。今の日本の大学生からは想像もつきませんね。




いじめ心をハラミタする
販売元: 文芸社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






いつでもソクラテス―誇り高き「精神の貴族」に捧げる 365日の哲学
販売元: 元就出版社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

何気なくこの本のページを開いてみました。
1ページに3行から5行くらいの短文が書いてあります。そこには「何をしたら良いか、人生の目的がわからないと言う人がいる。それならば生涯にわたって探し続ければよい。『人生の目的は何か』を問い続けることが、人生の目的になったのだから」などいろいろな「考え方」が365個、箇条書きに列挙してあります。

これまで見たことのない形式の本で、まずその点に興味をそそられました。文字も大きく、余白のスペースも多いので、自分が共感を覚えた「考え方」には自由に書き込みをすることも出来ます。読んでみると、それらの「考え方」の中にはかつて自分自身が「考えていた」こと、現在の自分が「考えている」こと、もしかしたら将来の自分が「考えるかもしれない」こともあり、どんどん引き込まれるように最後まで一気に読みきってしまいました。 この本を読むと、過去や現在、そして将来の自分の人生を考えるきっかけになるかもしれません。簡単な気持ちで読むことが出来て、しかも得るものは大きい本です。

この「いつでもソクラテス」の作者は医者出身ですが、作者の視線は、表現は辛口ながらも温かいヒューマニズムに裏付けされているのを感じます。この本の巻末には、以前に雑誌に掲載された「風の行方」などの短文も収録されており、それもまたいい味を出しています。
自分の家族や友達にも自信を持ってお勧めできる本です。




いのち―生命について考える
販売元: 理想社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






いのち―生命の尊さを考える
販売元: 太陽出版

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






「いのち」と「人間」の哲学―生命科学との対話を軸に
販売元: 北樹出版

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






「いのち」についての60の手紙―十代の君たちへ 往復エッセイ
販売元: 産経新聞ニュースサービス

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)




前ページ   次ページ

戻る

仮想世界 - シューティング/レース/電車ゲーム フライトシミュレータ