戻る

前ページ   次ページ

和書 492116 (211)



物象化論の構図 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 物象という言葉をマルクスはほとんど用いていない。それを針小棒大に、舌先三寸ででっちあげた途方もない本。




ベンヤミン「歴史哲学テーゼ」精読 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

ベンヤミンの主唱する「文化史的弁証法」(16〜24頁)は、一言(統計学的ターム)で云えば、単純な最小二乗法ではなく例えばボックス・ジェンキンス法のような計量経済学的手法により歴史を解析するということに他ならない。即ち、終わりなき分割(二分法の連続適用)を通じ、「積極部分」を抽出し、更に残余(residuals)から「積極部分」を抽出し、「消極部分」が完全なホワイト・ノイズになるまでこれを繰り返すということだ。そして、こぼれ落ちた後掬い上げられる「積極部分」が第4テーゼにいう「確信や勇気やユーモアや智慧や不屈さ」なのであろう。




魔女ランダ考―演劇的知とはなにか (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






マルティン・ハイデガー (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

私が強調したいのは基本的に一点だけです。それは、この著作が「ハイデガーについて」の本である前に、“あの”スタイナーによって書かれた一つの著作であるという端的な事実です。タイトルがハイデガーなので、これを手にとる方の多くはおそらくスタイナーという稀有な学者をあまりご存知ではないかもしれないし、この本を評する人もハイデガーについての「入門書ではない」とか著者は「哲学者ではない」とか色々言いたくなるのかもしれない。しかし、この著作を読まれた方は是非、同著者の『アンティゴネ-の変貌』や『脱領域の知性』などへと読み進めて頂きたい。そうすればハイデガーがヘーゲル以降最も卓越したソポクレス読みであるということ、そしてハイデガーがギリシア思想を「本歌取り」した「脱領域」の知性(のうちの一人)であることなどがより一層理解されることでしょうし、単にハイデガー解釈に耽溺し(果ては誤読を指摘することに紙幅を割き、自分の解釈を脅迫的に呈示するような)「哲学者」の「入門書」では得ることができない幾つかの思想的な文脈を学ぶことができるのではないかと私は思います。




丸山真男『日本の思想』精読 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

『日本の思想』自体は平明で判りやすい本だ。にもかかわらずこの「精読」は平明でもなく判りやすくもない。これではダメだ。
『日本の思想』自体を手にとって、自分の頭で考える方が有益だ。
たぶんこの本を買おうとする人は、大学で課題として『日本の思想』が出され、それ自体を読むのにビビッて解説書っぽいこれを読んでどうにかしようという下心からこれを手にするケースが多いと思うが、この平明でもなく判りやすくもなく掘り下げてもいない本を読んで、『日本の思想』と丸山真男を実際以上に「難しく」感じるのは不幸で不毛だ。
『日本の思想』自体に当たり、さらに掘り下げるのならばウォルフレンの『日本/権力構造の謎』あたりを読むのが大学生としては有益だ。




本居宣長 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

岩波新書の名著『本居宣長』の加筆版.宣長は漢意(からごころ)を排したが,漢意を排した「自己(日本的なもの)」については,漢意との対比においての言及しかない.また,宣長は「天」「神」等の『古事記』読解の際のキーワードに,定義を与えない.以上のような抑制された手法は,宣長の学問的禁欲さを示すものとして称揚され得るが,逆に言えば『古事記』の多様な解釈を封じるものである.また,そのような,定義の内容的空疎さ故に,宣長の言説は後世の人間による我田引水を許容してしまう素地を持つ.戦後,平田篤胤が非難されることはあっても,宣長が非難されなかったのは,以上の理由による.宣長のスタイルは『古事記』を一義的に確定し,なおかつその確定した内容が,自由な読みを可能にするも!!のであるが故に,日本人が自己アイデンティティに言及するとき「宣長的なもの」が何度でもよみがえるという構造ができあがるのである.
以上が本書の内容だが,「日本らしさ」を我々が再度考える場合に陥りやすい思考の陥穽を指摘する良著だと言えるだろう.「日本とは何か」を考えるならば,まず本書を読むべきである.




論語の新しい読み方 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 著者の宮崎教授は、言わずと知れた東洋史「京都学派」を代表する存在であり、中国の歴史や伝統文化に対する見識の深さは、学派を超えて広く世人の仰敬するところとなっています。本書は、そんな宮崎教授が、論語や儒学思想の本質に迫ろうとするものです。従来の経学的・漢学的な立場を踏まえつつも、東洋史家ならではの問題意識が十分に活かされており、たいへん新鮮な視点が提示されています。
 内容的には、論語の成立過程や解釈の変遷、更には学界における儒学というものに対する姿勢などに関わるものが半ばを占めており、いささかコムツカシイ感じもしますが、そこは教授のこと、堅苦しい題材も平易に丁寧に語ってくれています。儒学思想のサブスタンスに関わるものとしては、孔子・墨子・孟子の間における天命思想の変遷に関する論など、殊のほか興味深く読みました。
 著者が説くところの論語解釈に対しては、中国思想を専門にしている方々などにおいて、違和感を覚える向きも少なくないことと思います。しかしながら、論語ほどの著作であれば、その中に何を見つけ出すのか、読み手その人なりの捉え方や解釈があって然るべきであり、そうした点において、教授の論はたいへん良い刺激になったと思います。




和辻哲郎―異文化共生の形 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

哲学者である著者が、和辻哲郎の思索と「幻視」の軌跡を共感的に読み解き、その人間学の豊穣な成果と可能性、そして現実とのかかわりの中で露呈した限界と蹉跌とを描き出す。坂部によるこうした読み解きは、和辻哲郎という、直感と幻想をもって飛翔しようとする思想者に対するとき、有益な手引きとなるだろう。

個人的には、『古寺巡礼』を読んだときには感じることができなかった「死の影」が、第2章において「面とペルソナ」の議論の中に見出せるという記述を目にしたとき、我が意を得たりという感慨を持った。和辻が見たもの、見ようとしたものについて、引き続きもう少し考えてみようと思った次第である。




現代日本の革新思想―丸山真男対話篇 2 (上) (岩波現代文庫―社会)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 丸山眞男をはじめとする対話集です。マルクス主義哲学者である梅本克己し等の対談形式で話が進んで行きます。ナショナリズム、マルクス主義とは何か。多角的に論議されており、今なおこの対談は色褪せない輝きを保っています。様々な革新しそうに触れられており、読み応えあります。




現代日本の革新思想〈下〉 (丸山真男対話篇)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 このかんでは丸山を始め3人が熱くイデオロギーについて語っています。マルクス主義者と丸山の対談は非常に共感を覚えると共に、とても示唆に富みます。このかんでは宇野経済学にも触れられており、時代を物語っていますが、今では不可能なこの対話集はマルクス主義者と丸山眞男に感心ある人は読むべきである本だと思います。


前ページ   次ページ

戻る

仮想世界 - シューティング/レース/電車ゲーム フライトシミュレータ